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頭のいい問題解決法

頭のいい問題解決法

著: 国司義彦
発行: オンライン出版
価格:945円(税込)
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対応端末:パソコン 
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著者プロフィール

 国司 義彦(くにし よしひこ)
 学習院大学卒業。日産自動車株式会社を経て、株式会社JMC能力開発センターを設立、代表取締役。現在、日本教育心理学会、日本経営士会会員。経営者、管理者の指導に活躍する一方、早くから「心の豊かさ」「自己実現」を提唱し、『マズローの心理学』(産能大学)の著者F・ゴーブルらと、研究、啓蒙活動を展開。日本における人間性心理学のパイオニアとして、全米にも広く紹介されている。脱・経済優先社会への処方箋『苦悩と混迷を超えて』(F・ゴーブル著 泉分堂)の監訳者でもある。著書に『管理者──成功する五大条件』『社長道』(同文舘)『「問題解決」の基本がわかる本』『問題解決能力の磨き方』(PHP研究所)『人を魅きつけるリーダーの条件』『管理者の仕事』(こう書房)『部下育成の基本』『40代だからできること・すべきこと』(日本能率協会)など多数。

解説

 私たちの周りには職場や家庭から国際関係まで、解決しなければならない問題が山のようにあり、その解決が困難なために、はじめから解決を放棄してしまいがち。しかし、これでは何事も上手くいきません。「問題解決」は、有意義な人生をもたらしてくれるものです。問題を発見し、上手な解決ができるコツを本書で身に付けましょう。

目次

まえがき


第1章 上手な問題解決、下手な問題解決
 1 ますます無力化した「分析解説型人間」
 2 なぜ、問題が解決しないか
 3 上手な問題解決、下手な問題解決
 4 新しい人材へ、まず一歩を踏み出せ
 5 現状脱出のキーワード
 6 障害を乗り越えて
 7 ここから始めよう「上手な問題解決」


第2章 問題の「発見」から「解決」へ
 1 問題発見のポイント
 2 問題をとらえる目
 3 問題の「偏り」をなくし「優先順位」をきめる
 4 問題解決の基本手順
 5 基本手順の中のハイライト
 6 カギは頭の整理
 7 他人のせいにしても問題は解決しない


第3章 問題解決7つの大原則
 1 上手な問題解決には「原則」がある
 2 「自分たちの存在価値」を問う──何のために仕事をしているか
 3 知ろうとすること
 4 自分の頭で考えること
 5 納得するまで徹底すること
 6 「なれ合い」にストップをかけること
 7 もつれた糸をほぐすこと


第4章 問題解決能力の磨き方
 1 「気付く」ことからすべては始まる
 2 自発的に考えること
 3 具体化、推進の知恵
 4 どこで関係者を巻き込むか
 5 実施段階で注意すべきこと
 6 受信能力向上策
 7 不満をプラスに転化する
 8 プロデューサー能力を磨く
 9 表現力、説得力を高める


第5章 実施後のフォロー
 1 支持される問題解決
 2 イメージの力を活用する
 3 無心になれば、アイデアが沸く
 4 目標達成のイメージを描く
 5 問題解決は「自己革新」
 6 自己革新成功の秘訣
 7 人生は問題解決の連続


第6章 未来展望と問題解決
 1 環境変化にどう対応するか
 2 景気に左右されず、危機に強くなる
 3 原点に帰れば、恐いものなし
 4 ライフプランと問題解決
 5 精神的に自立しているか
 6 問題解決は明日のパスワード

抄録

 ○「問題はない」がいちばん問題


 いろいろな会社にうかがって、中堅幹部の方々に、
 「あなたの問題は何ですか」
 とたずねると、「さあ……」と考え込んでしまったり、「問題はありません」答える人がいます。しかし、中堅幹部の人たちがこんな調子では、困るのです。
 職場や仕事を少しでもよくしていこうという心構えをもっていたら、「問題は何か」ときかれて、考え込んだり、「問題はない」などという答が出て来るはずがないからです。中堅幹部に問題意識がないようでは、その部下も「推して知るべし」で、職場は「ただ、惰性で」仕事をしているにちがいありません。それこそ、見る人が見たら「問題だらけ」のはずなのです。
 これに対して、かなり大げさな答え方をする人たちもいます。たとえば、
 「業界の体質に問題があります」
 「トップにビジョンがないのが問題です」
 「上司に指導力がないのが問題です」
 という答えがそれです。これらの問題提起は、一応もっともらしく聞こえますし、また事実大きな問題かもしれません。
 しかし、それでは、「どうすれば、これらの大問題が解決できるか」と考えてみますと、いかにその解決が容易でないかは、だれにでもすぐにわかるはずです。話している本人も「できるはずがない」と思い込んでいることが多いのです。解決できそうもない問題を持ち出しても仕方ありません。一体だれが解決してくれるというのでしょうか。「大きな問題に目をつぶれ」といっているわけではありません。しかし、そういう背景を知った上で、「何をすべきか」こそ考えて欲しいものです。
 というわけで「問題はない」という人も「解決できるはずがない」と考えていながら大げさな問題を持ち出す人も、「現状を改善する」ことはできないと考えられます。
 本当に問題解決のできる人とは「基本的問題を踏まえて、それを段階的に、足下から解決していく人」だと思います。それには「身の回りの問題を発見できる目」をもつことが先決です。


 ○問題をとらえる目――1


 問題発見の第一歩は、周囲を見渡して「素朴な疑問」をもつことです。素朴な疑問とは、
 (1)困っていることは何か
 (2)迷惑をかけていないか
 (3)おかしいな
 (4)危いな
 (5)なぜだろう、何だろう
 というような気持のことをいいます。長い間同じ職場で過ごすと、かえって周囲におかしな点、不都合な状況があっても見逃してしまうものです。意識して「新鮮な眼」で改めて職場を見直してごらんなさい。これまで見えなかったことが見えて来ます。


 (1)困っていることは何か
 これは、自分自身が困っていること、たとえば、仕事が忙しくて困っている、という類いのものでもいいのです。なまじ仕事に慣れていますと、「忙しいけれどでも仕方ないな、仕事はこんなものだ」と考えてしまいます。が、改めて、そんな自分の仕事ぶりを眺め直してみるとそこには大きな問題があることがわかります。このことはまたあとで取り上げます。


 (2)迷惑をかけていないか
 次に、あなた自身があまり困っていなくても、ごく身近なところ、たとえば社内の関連部署や得意先に「迷惑をかけていないか」という目でみて下さい。「そういえば、ウチが忙しくて書類が遅れるために、製造部はいつも煽られているな」などということがわかって来ます。「慣れ」というのは恐ろしいもので、こちらからの書類が遅れがちで、相手が余計忙しい思いをしているのはわかっていても、(忙しいのはお互い様だ)などと考えてしまうものなのです。「新鮮な目」で眺めれば、「これは何とかしないといけないな」と気付くわけです。

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