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和書>小説・ノンフィクション>文芸>詩歌
心やさしく、なつかしい、暖かな世界・木山捷平詩。常に、弱きものたち、めぐまれることすくないものたちへ、心からの手をさしのべ、暖かな声援を送る、市井の人、木山捷平の第1詩集『野』、第2詩集『メクラとチンバ』、第3詩集『木山捷平詩集』と、生前未刊行の詩、短歌、俳句を、木山みさを夫人が心をこめて編んだ“人生の歌”全詩集!
野 メクラとチンバ 木山捷平詩集 未発表詩篇 短歌・俳句 著者に代わって読者へ
飯を食ふ音 人間が飯を食ふ音を 公衆食堂できいてゐると 丁度猫が水をなめてゐるやうな。 ああ 夕ぐれどきのさみしさよ、 人間が十五銭の皿をなめてゐる。 (大・14) つるみとんぼ 空のあをさ。―― 一ぴきのとんぼと 一ぴきのとんぼと つるんで つるんで とんでゐた。 アツ…… つばめがそれをくはへて逃げた。 ――空の碧さ。 ――野の青さ。 (大・14) 電信工夫 凍るやうな寒風の吹く夕暮であるのに 見てごらん! 電信柱のてつぺんに上つて 電信工夫が仕事をしてゐる。 手がかじかんで まつさかさまに落ちはしないだらうか 電信柱のてつぺんにだけ照つてゐる 水のやうな夕日の淡さ――。 (大・14) *この続きは製品版でお楽しみください。
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デジタル初版:2007年5月10日
ジャンル:和書>小説・ノンフィクション>文芸>詩歌 著: 木山捷平 発行: 講談社 レーベル: 講談社文芸文庫
和書>小説・ノンフィクション>文芸>詩歌 |
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