マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説オレ様

脚本家は狼に愛をしたためる

脚本家は狼に愛をしたためる


発行: キリック
レーベル: シフォンノベルズ
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★☆☆☆1
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 桜井哉々子(さくらい かやこ)
 生まれてこのかた東日本にしか住んだことのない生粋の東日本人です。出身地方言で話せますが、創作にはほとんど利用できないのが残念……。
 燃料は着るものと甘いものと犬! 本と音楽は日常生活の必須アイテムです。一人ドライブがわりと好き。

解説

 演劇部の公演で工藤の役者っぷりに一目惚れした智志。そのパワーで工藤を主人公に想定して書き上げたシナリオが、全国高校文芸賞で見事入賞。それを演劇部に持ち込んだ数日後、工藤からシナリオを採用すると返答が。しかし、工藤に「何ごともタダでは希望通りにならないもんだろ、世の中ってのは?」と、見返りにキスを要求されて……!!
 俺様な先輩と脚本家の劇的ラブ!!
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

 部室長屋に着くと、先輩はジャージのポケットから鍵を出して、一階右端の部屋のドアを開けた。
「おまえも入れよ」
「あ、はい」
 ドアの隙間から見えた、ホワイトボードに書かれた文字が気になって、俺は部屋の中へ足を踏み入れた。ドアを押さえていてくれた先輩が、静かにドアを閉めた。
 ホワイトボードには、どうやら今度の公演の衣装に関することが一面にメモされているようだった。前に立って、俺はそれを見た。衣装について、部員たちがここで話し合いをした名残なんだろうか。......本当に、ひと月後には俺の書いた芝居が舞台にかかるんだな あ......。
「高瀬、ちょっと」
「はい?」
 呼ばれて、なんの気なしに振り向いた。
 そしたら。
「わっ!?」
 いきなり抱き締められてびっくりした。驚いた拍子にカバンが落ちた。って、いや、そんなことはどうでもよくて!
 なんだコレ!? 俺、なんでこんなことされてるんだ?
 ちょっとのあいだ止まっていた呼吸を再開させながら、こっちに張りついてくるみたいな先輩の体をはがそうとしてみたけれど、全然動かない。
「は......なしてください」
 先輩の首筋に鼻を押しつけるような格好で頭を押さえられていて、声すらくぐもっている。
「高瀬」
「っ......」
 それヤメ! その声で、耳もとで、俺の名前呼ぶのは反則!
 体にまわされている腕の力が少しゆるんだ。そのことにほっとしかけたら、今度はいきなり顔を両手で挟まれた。次の瞬間には、鼻先を一瞬、先輩の息がかすめて──、
「──ッ!?」
 ちょっ──なんでキス!? なんでまた!? あ......しかも......ちょっと......、これって──ウソ......やだ......。
 浅い角度をつけてねっとりと重ねられた唇。
 軽く吸われて、舌先でなめられて。
 驚いてできた唇の隙間から、先輩は舌を入れてきた。
 俺の体は硬直。
 頭の中は混乱して、何か考えようとするのに何も考えられなくて、俺はされるがままになっていた。
 俺の口の中を、先輩の舌がなめてくる。俺の舌に、何度も絡んでくる。
 変な感じ......だけど、なんか......気持ちいい──かも......?
 なんだろう、この浮游感。自分の体重がなくなってくみたいだ。
 頭がクラクラする。それは、めまいみたいないやな感じじゃなくて、夢の中で空を飛んでるときみたいな、重力から解放されたような、 ちょっと頼りない気分......。
 そっと唇が離された。けど、すぐには目を開けられなかった。
「高瀬のほてった顔、色っぽいな」
 ふざけたことを言われて、俺はにわかに正気に返った。いきなりのその変化に頭の中が沸騰しそうになって、慌てて先輩から離れようとしたら、脚がもつれた。全然体に力が入らない。俺の様子を眺めている先輩は、口角を上げて言った。


*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。