和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>大学生
著者プロフィール
剛 しいら(ごう しいら)
6月9日生まれ東京都出身。魚座・A型。趣味は映画・舞台・格闘技・F1鑑賞。プラチナ文庫、ルビー文庫、アズ・ノベルズなどで作品を多数発表。
6月9日生まれ東京都出身。魚座・A型。趣味は映画・舞台・格闘技・F1鑑賞。プラチナ文庫、ルビー文庫、アズ・ノベルズなどで作品を多数発表。
解説
恋した男も攻めだった。超イケてる男大好き大学生、久遠乱丸のシャレになんない、今の恋愛状況。愛する菖蒲と二人っきりの甘々な毎日は幸せだけど、攻め権をかけての勝負には負けっぱなし。優しげな風貌ながら抜群の攻めテクニックを誇る菖蒲に、受けとして開発されつつある。ここで一発決めないと男としてはかなりヤバイぜっ。攻め権を賭けてのシンケン勝負。今夜決めるのはどっちだ? シリーズ第2弾も絶好調。
抄録
「ジャンケンって…菖蒲、授業は」
「いいよ、もう…乱丸が可愛すぎて」
「可愛い…どこがだ」
体脂肪のほとんどない、引き締まった筋肉質の体をしていた。色を抜いた髪に似合った、目鼻立ちのはっきりしたいい男だ。
趣味のロッククライミングと、どうしても巻き込まれる喧嘩のせいで、いつだって体のどこかには生傷がある。
これまで格好いいとか、素敵だとか、ハンサムだとかいけてるとか、男らしいとかあらゆる賞賛を浴びてきた乱丸だが、可愛いなんて言われるのは子供の時、しかも小学校一年の時以来だ。
他の男が言ったら許さない。だが菖蒲だったら許す。そのつもりでいたけれど、こう毎日だとさすがに一言言いたくもなってくる。
「菖蒲、今度可愛いって言ったら、おまえの負けにするかんな。俺は可愛いなんて言われたくないんだから」
「それじゃ乱丸。なんて…言えば許してくれる?」
菖蒲は壮絶な色っぽい眼差しで乱丸を見つめると、その手に唇を押し当てる。
好きです。大好きです。もう、べた、惚れてますとその顔は訴えていた。
そんな目で見つめられると、乱丸の今度こそは勝つぞといった闘争心も、ふにゃーと蕩けてしまって、ミルクに浸したビスケットのようになってしまう。
「乱丸…ジャンケンがいやなら…コインで決めようか」
誘いをかけるように、菖蒲は盛んに乱丸の手の内側を刺激していた。外側は鍛えられた拳でも、手の中は意外に柔らかい。そこをくりくり、もみもみされているだけで…。
「ジャンケンでいい…」
あっさりと乱丸は手を開き、お約束のジャンケンポーズに入っていた。
「最初はグー、ジャンケン…ホイ」
見なくたって結果はわかっている。乱丸がグーを出しているから、菖蒲は絶対にパーなのだ。逆に乱丸がパーだったら、菖蒲は間違いなくチョキを出してくるだろう。
「だよなー」
結果は予想どおりだった。
菖蒲の手は大きく開かれている。
「いつも負けてくれる乱丸…これって君の愛なのかな」
「そうなんじゃないの」
それしか答えようがない。ここまで勝てないのは、なにかあるのだ。
「楽しもう…ね」
*この続きは製品版でお楽しみください。
「いいよ、もう…乱丸が可愛すぎて」
「可愛い…どこがだ」
体脂肪のほとんどない、引き締まった筋肉質の体をしていた。色を抜いた髪に似合った、目鼻立ちのはっきりしたいい男だ。
趣味のロッククライミングと、どうしても巻き込まれる喧嘩のせいで、いつだって体のどこかには生傷がある。
これまで格好いいとか、素敵だとか、ハンサムだとかいけてるとか、男らしいとかあらゆる賞賛を浴びてきた乱丸だが、可愛いなんて言われるのは子供の時、しかも小学校一年の時以来だ。
他の男が言ったら許さない。だが菖蒲だったら許す。そのつもりでいたけれど、こう毎日だとさすがに一言言いたくもなってくる。
「菖蒲、今度可愛いって言ったら、おまえの負けにするかんな。俺は可愛いなんて言われたくないんだから」
「それじゃ乱丸。なんて…言えば許してくれる?」
菖蒲は壮絶な色っぽい眼差しで乱丸を見つめると、その手に唇を押し当てる。
好きです。大好きです。もう、べた、惚れてますとその顔は訴えていた。
そんな目で見つめられると、乱丸の今度こそは勝つぞといった闘争心も、ふにゃーと蕩けてしまって、ミルクに浸したビスケットのようになってしまう。
「乱丸…ジャンケンがいやなら…コインで決めようか」
誘いをかけるように、菖蒲は盛んに乱丸の手の内側を刺激していた。外側は鍛えられた拳でも、手の中は意外に柔らかい。そこをくりくり、もみもみされているだけで…。
「ジャンケンでいい…」
あっさりと乱丸は手を開き、お約束のジャンケンポーズに入っていた。
「最初はグー、ジャンケン…ホイ」
見なくたって結果はわかっている。乱丸がグーを出しているから、菖蒲は絶対にパーなのだ。逆に乱丸がパーだったら、菖蒲は間違いなくチョキを出してくるだろう。
「だよなー」
結果は予想どおりだった。
菖蒲の手は大きく開かれている。
「いつも負けてくれる乱丸…これって君の愛なのかな」
「そうなんじゃないの」
それしか答えようがない。ここまで勝てないのは、なにかあるのだ。
「楽しもう…ね」
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