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解説
駆け出し作家の秋吉幸と、超売れっ子作家の登城誉。甘くとろけるような愛に浸る日々を過ごしていた二人に、思いもかけないことが起こって……。総集編B。
目次
●甘い経験
●真夏の奇蹟
●守ってあげたい
●真夏の奇蹟
●守ってあげたい
抄録
「やぁ! 幸ちゃんじゃないかっ!」
風呂場から飛び出してきたらしい様子で、誉さんは上から下までずぶ濡れだった。
素裸の大男が、笑顔でこちらに向かってくる図は、いくら恋人であるぼくにとっても、そりゃ恐ろしい光景で……。
抵抗するヒマもなく、誉さんのがっしりとした両腕にホールドされながら、ぼくは小さな小さなため息をついた。
うん…やっぱり、このふたりは兄弟だ。
行動のパターンが似ている……。
寿さんの嗅覚にも驚いちゃったけれど…この非常に頑丈な壁を何枚も挟んで最奥に位置する風呂場で、おそらく水音なんかもしていただろう場所にいた誉さんに、ぼくの声が聞こえるなんて……。
素晴らしい聴力。
もう、どちらも常人の域を超えていると思う……。
と、抱き締め合っているぼくらに向かって寿さんが何やら大声で喚いている。
ぼくは、誉さんの体の熱さを感じながらも、額には冷たい汗が流れていくのを感じていた。
ねぇ誉さん……寿さんが…怒っているみたいなんですけれど……。
「廊下が水浸しだって言ってるんだ! このクソじじぃ!」
ヒステリックに寿さんがそう喚いた。
ごめんなさい…ぼくが、あとでちゃんと拭いておきます……。
そう言いたかったんだけれど、ぼくの言葉を伝えるための唇は、すっかり誉さんの唇にふさがれてしまっていた。
「口が悪いぞ。このクソガキが」
唇の隙間から、誉さんが囁いた。
ほんとに…この兄弟って……。
仲がいいのか悪いのか……。
寿さんが、すっかり諦めた…といった感じの大きな大きなため息をついた後、それでも腹の虫が収まらなかったらしく、乱暴な足音を響かせ屋敷の二階の自室に戻っていった。
そして、ぼくはというと、ちょっぴり長めの〔いらっしゃい〕〔こんにちは〕のキスをすませてから、誉さんに抱き上げられ、寝室へと連れていかれたのだった……。
誉さんの手はかなり器用だ、と、前から思ってはいたのだけれど……。
ぼくが誉さんに抱き上げられたのは玄関だった。
抱き上げられた途端、今日二度目のキスをもらった。
そのまま誉さんが歩き出した。
玄関を上がると、まず広いリビングがある。
気が付くとぼくは、その時点ですでに靴を履いていなかった。自分で脱いだ覚えはない。
リビングを抜けて長い廊下を歩き、四つ目の扉が誉さんの寝室。
三つ目の扉の前で、誉さんがぼくからようやく唇を離してくれた。
*この続きは製品版でお楽しみください。
風呂場から飛び出してきたらしい様子で、誉さんは上から下までずぶ濡れだった。
素裸の大男が、笑顔でこちらに向かってくる図は、いくら恋人であるぼくにとっても、そりゃ恐ろしい光景で……。
抵抗するヒマもなく、誉さんのがっしりとした両腕にホールドされながら、ぼくは小さな小さなため息をついた。
うん…やっぱり、このふたりは兄弟だ。
行動のパターンが似ている……。
寿さんの嗅覚にも驚いちゃったけれど…この非常に頑丈な壁を何枚も挟んで最奥に位置する風呂場で、おそらく水音なんかもしていただろう場所にいた誉さんに、ぼくの声が聞こえるなんて……。
素晴らしい聴力。
もう、どちらも常人の域を超えていると思う……。
と、抱き締め合っているぼくらに向かって寿さんが何やら大声で喚いている。
ぼくは、誉さんの体の熱さを感じながらも、額には冷たい汗が流れていくのを感じていた。
ねぇ誉さん……寿さんが…怒っているみたいなんですけれど……。
「廊下が水浸しだって言ってるんだ! このクソじじぃ!」
ヒステリックに寿さんがそう喚いた。
ごめんなさい…ぼくが、あとでちゃんと拭いておきます……。
そう言いたかったんだけれど、ぼくの言葉を伝えるための唇は、すっかり誉さんの唇にふさがれてしまっていた。
「口が悪いぞ。このクソガキが」
唇の隙間から、誉さんが囁いた。
ほんとに…この兄弟って……。
仲がいいのか悪いのか……。
寿さんが、すっかり諦めた…といった感じの大きな大きなため息をついた後、それでも腹の虫が収まらなかったらしく、乱暴な足音を響かせ屋敷の二階の自室に戻っていった。
そして、ぼくはというと、ちょっぴり長めの〔いらっしゃい〕〔こんにちは〕のキスをすませてから、誉さんに抱き上げられ、寝室へと連れていかれたのだった……。
誉さんの手はかなり器用だ、と、前から思ってはいたのだけれど……。
ぼくが誉さんに抱き上げられたのは玄関だった。
抱き上げられた途端、今日二度目のキスをもらった。
そのまま誉さんが歩き出した。
玄関を上がると、まず広いリビングがある。
気が付くとぼくは、その時点ですでに靴を履いていなかった。自分で脱いだ覚えはない。
リビングを抜けて長い廊下を歩き、四つ目の扉が誉さんの寝室。
三つ目の扉の前で、誉さんがぼくからようやく唇を離してくれた。
*この続きは製品版でお楽しみください。
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