マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説御曹司

恋しチャイナ

恋しチャイナ

著: 剛しいら
発行: オークラ出版
レーベル: アクア文庫
価格:945円(税込)
10ポイント還元
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★☆☆☆1
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 剛 しいら(ごう しいら)
 6月9日生まれ東京都出身。魚座・A型。趣味は映画・舞台・格闘技・F1鑑賞。プラチナ文庫、ルビー文庫、アズ・ノベルズなどで作品を多数発表。

解説

 スーツ姿も眩しい「山吹海運」の御曹司・山吹廉太郎は、昼下がりの優雅なお茶の時間を楽しんでいた。そこに飛び込んできたのは、マネージャー・小出だ。庶民に大人気の「クール麺」を食べに中華街へ行こうというのだ。しぶしぶ出かけた廉太郎だが、そこで出会った「クール麺」の作り手・風明は、廉太郎の安穏な生活をひっくり返すほどの輝きを放っていて……!?

抄録

「中華のファーストフード感覚であの店を始めたんだろうけど、あれだけやっていたら君の腕も舌も鈍るよ」
 言ってはいけなかったかもしれない。プールの天井を見つめていた風明の顔には、その時なんともしれない悲しみの表情が浮かんだのだ。
「すまない…。会ったばかりなのに言いすぎた。君にもいろいろと事情があるんだろうから」
 再び風明の体に触れようとしたら、その体はいきなり水中に潜ってしまった。
「風明! 怒ったのか」
 恋するのに廉太朗は向いていない。いつだって思ったことをストレートに言いすぎる。こと料理に関しては特にだ。何度もそれでうまくいきそうな恋を壊していた。時には恋になる前に、ぶち壊していたかもしれない。
「風明…」
 水中に潜った体は、そのまま海の底を確かめる深海魚のように動いて、反対側までたどりついた。そこで息が切れたのか、ざばっと顔を出した風明は、プールの縁に手をついて上がってしまった。
「怒ったんだな。すまない、謝る、言いすぎた」
「怒ってないって。時間だから、もう帰る」
 服を置いた場所に戻ると、風明は体も拭わずにいきなりシャツを着ようとした。
「待て。タオル、貸すから。駄目だよ、そんな濡れたままじゃ」
 慌ててプールから上がった廉太朗は、フカフカのバスタオルを手に風明に走りよる。
 バスタオルで風明の体を後ろからすっぽりと包んだ。まず体を拭ってやり、それから髪を拭いた。拭いてやっているうちに、愛しさが溢れて廉太朗はいつか風明を強く抱きしめていた。
「怒らないでくれ…。君が、好きなんだ…」
「怒ってないってば。ちっとうるるっときちまっただけ」
「うるる?」
「皿が空っぽになって戻ってきたら、それが料理人の勲章だって、爺ちゃんは言ってた。そんなもんだと思ってたけど、廉太朗みたいに褒めてくれる人もいるんだね。かんどーしちまった」
「怒ったんじゃないんだな」
 タオルに包まれた風明と向きあうと、廉太朗はその目をじっと見つめた。赤くなっているのは、プールの水のせいだけではないということなのだろうか。
「うん…嬉しかった。ありがとう」
「風明…」
 ほっそりとした風明の顎に、廉太朗は思わず手を添えていた。そのまま上に持ち上げて、顔を近づける。
「君の…特別な舌がどんな味をしているか知りたい…」
「舌…」
 風明にキスをした。
 優しいキスだけではない。ちゃんと舌まで味わう、本格的なキスだ。
 特別な舌だからといって、なんの味があるわけでもない。キスはキスでしかなかったけれど、廉太朗はもう夢中になっていた。
 拒絶する権利は風明にはある。だがなんの抵抗もなかった。むしろ積極的に受け入れているように感じるのは、廉太朗が舞い上がっているせいだろうか。
「…んっ…」
 微かに吐息が漏れる。廉太朗はさらに強く風明を抱き寄せ、僅かのずれも許さないほどの勢いで唇を塞ぐ。

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【bookend形式】

この書籍は、商品の初回閲覧時に必要ソフト「bookend」(無料)を手動インストールする必要があります。
詳細はbookend形式のご利用方法をご覧下さい。

bookend形式の書籍をご覧いただくためにはAdobe Reader最新版(無料)が必要になります。Adobe Reader最新版はここから無料でダウンロードできます。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存さされているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式のご利用方法をご覧下さい。