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沈黙の狼

沈黙の狼

著: 剛しいら
発行: オークラ出版
レーベル: アクア文庫 シリーズ: 狼シリーズ
価格:945円(税込)
10ポイント還元
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆1
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著者プロフィール

 剛 しいら(ごう しいら)
 6月9日生まれ東京都出身。魚座・A型。趣味は映画・舞台・格闘技・F1鑑賞。プラチナ文庫、ルビー文庫、アズ・ノベルズなどで作品を多数発表。

解説

 文部科学省に属する教育取締官・月島竜司が特命を受けてやって来たのは危険な薫りのオトコの園、私立・名峰学園。学校ぐるみで人身売買が行われているという内部告発があったのだ。竜司は寮生活に潜り込み、学園の秘密を探る。

目次

●沈黙の狼
●その後……

抄録

『有名私立高校の現役高校生です。制服姿、学園内でのスナップ写真もおつけします。どのような過激な要求にもお応え出来ますので、好みのタイプをご指定ください。生徒のリストをお送りします。スポーツマンから可愛い美少年タイプまで、あなた好みの少年を揃えてお待ちいたしております』
 あの内容は嘘だと月島は信じたかった。
 売春業者が、高校生でもない男達に高校生のふりをさせているだけだと思いたかった。
 真実らしく見せるために、『明峰学園』の名前が使われただけだと思いたかったのだ。
「バイトの内容、訊いたか?」
「はっきりとは教えてくれなかった。けど、やばいことだってのは想像がつくよ。みんなが髑髏寮を怖がってるのは、こういうことだったんだね」
 青葉は何もかもわかっていて、ここに入ることを了承した。学園に居続けるために自分を売る気なのだろうかと、月島は青ざめながらベッドに乗り、上から青葉の悲しげな顔を見下ろしていた。
「やばいって、どうやばいか知ってるのか」
「……先生…」
 青葉の腕が伸びてきて、月島の頬に触れる。恋人に触れるような優しさに溢れていたから、月島は体を青葉に近づけて、唇を重ねる直前まで持っていった。
「何だ…青葉、言いたいことがあるならはっきり言えよ」
「バイトを断ったら、安田達に集団でレイプされるんだよ。生徒会長にそう脅された。おれ…どうしたらいい?」
 潤んだ瞳が、月島を見上げている。安心させるように、月島は思いきり優しく、けれど力強い言葉で想いを伝えた。
「安心していい。日本は民主主義の司法国家だ。個人の安全と権利は守られている。青葉を守るのは…国の義務だ。そして、俺の義務でもある」
「先生…おれ、先生のこと疑ってた。ごめんね」
「疑われるようなことばかりしてたからな…。はっきり言っておく。好きでもない相手とのセックスだったら、男とやっても痛いと思うだけだ。けどな、青葉。好きな相手とする場合は…男も女もないんだよ。いい気持ちになれるんだ」
 月島は唇ですっと青葉の頬を撫でた。キスまではいかない。柔らかなタッチだけを、何度も、何度も繰り返す。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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