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純愛オモチャ志願

純愛オモチャ志願

著: 篠原まこと
発行: オークラ出版
レーベル: アクア文庫
価格:945円(税込)
10ポイント還元
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 篠原 まこと(しのはら まこと)
 4月27日生まれ。東京都出身・おうし座。AB型。趣味はゲームとお芝居を見に行くこと。

解説

 かっこよくて大好きな柊は、血の繋がりのない大樹の兄だ。彼のことはなんでも知っていなきゃ厭だし、隠し事をされるのも面白くない。なのに、柊が風俗店経営をしていると知り、潔癖な大樹はショックを覚えてしまう。そして、柊がその世界では有名なご主人様というのも発覚して、彼が他人に触れるくらいなら、自分が専属の奴隷になると、健気に決意した大樹だけれども……。

抄録

「後悔なんて、しない! ……柊が、好きなんだよ。一番好き」
「俺だって、ヒロが好きだよ?」
 ベッドから起き上がり、大樹は首を横に振った。
「そんだけじゃ、やだ!」
 普通の兄弟として、家族としての愛情だけじゃ、足りない。
 もっと全部が、欲しいのだ。
『なにもかも柊のものになる』
 それこそが、望んでいることなのに。どうして柊は、わかってくれないのだろう。
「大樹」
 珍しく本名で呼ばれ、大樹は背筋をしゃんと伸ばす。そして、じっと柊の顔を見つめた。
 薄い茶色の瞳に、困惑の色が濃く映し出されている。本当に、自分は彼を困らせてばかりいる。不意にそんなことを、大樹は思った。
 でも、ここで引くことは、できない。一度枷を解いてしまった気持ちを、もう抑えられなかった。
「じゃあ……しばらくの間は、試験期間ってことにするよ。それでやっぱりダメだって気持ちになったら、素直に言うこと」
「ホントに!?」
「ダメだって言っても、ヒロは聞かないんだろ? ……ヒロがどこまで頑張るか、俺もちょっと楽しみだし」
 すぐに音をあげると言わんばかりの柊の態度に、大樹はむっとしたように、「大丈夫だってば!」と文句を言う。
 その唇を、不意にふさがれ、大樹は目を見開いた。
 柊の薄い唇が、自分の子供っぽい柔らかな唇に重なっている。
 ただ触れるだけのキスだが、大樹はその甘やかさにすっかり骨抜きになってしまいそうだった。
「じゃあ、明日、きちんと話をするからね。今日は、帰りなさい。タクシーを呼んでおくから、シャワー浴びといで」
「……わかった」
 コクリと素直に頷くと、よしよしと柊が大樹の黒髪を撫でてくれた。
 柊が部屋を出ていってから、大樹は大きく息を吐く。
 なんだか今日は一度に色々なことがありすぎて、ビックリハウスのような一日だった。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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