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世界野獣食い紀行(第1巻)

世界野獣食い紀行(第1巻)


発行: インタープレイ
シリーズ: 世界野獣食い紀行
価格:100pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 風樹 茂(かざき しげる)
 北海道旭川市生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。在学中にメキシコ国費留学。卒業後、中南米専門商社を経て、アマゾンでの鉄道復旧工事に従事。その後、南米全域、欧州、アジアを放浪。帰国後、わが国首相向け政策提言、ODAやNGO援助に係わり、世界30ヶ国を踏査。現在、食品関連の企業に勤務。フードアナリスト。

解説

 これまで生きてきて、どこで何を食べた? おいしかった? 記憶に残った食べ物はある……? 私は職業柄、海外の顧客をデパ地下やスーパーの食料品売場によく連れていく。すげーぇ、とみな一様に感嘆の声をあげる。綺麗なのだ。肉も野菜も果物も同じ規格で、同じ色の食品が並んでいる。不揃いのものはない。私はむしろ疑念にかられる。何かが足りない。日本中にあるファ−ストフードやスローフード、グルメ食、これぞうまいという食材。どれもこれも何か柔い。生命力を感じない。だからこそ食品売場でさえ、強烈な食物の匂いが漂ってこない。そしてそれらを食しても味が薄い。記憶に残る味がない。
 本来、食とは野蛮なものである。命を殺すことで人は生きる。腹が減っているから、その場で手に入る食材を、鼠でも猫でもアルマジロでもピラニアでも、焼いたり煮たり、あるいは生で、あふあふと食う。それも、孤食ではなく、みんなで。食は人と人を結びつける。食は家族や友人やひいては民族の固有の記憶と分かち難く結びついている。だからこそ逆に、食は時に嫌悪や誤解を招く。例えばエクアドルではナマケモノを食べる。ある欧米人が「かわいいナマケモノを食べないで、保護を!」と主張していたが、むしろ私は彼らといっしょにかのものを食べてみたい。もしかしたら、ある家庭では、アルゼンチンに出稼ぎに行くおとーさんを囲んで最後の一家団欒を、涙を流しながらナマケモノ鍋をつついて過ごしたのかもしれない。かの国にはナマケモノの神話だってあるに違いない。いや、いや、もう理屈はやめよう。作家を気取ってかっこうをつけても、メッキはすぐに剥げる。私は、うまいものを食べたい、珍味が欲しい。納豆、漬物、焼き魚、ハンバーガー、カレー、ただの焼肉、そんなものでは、私の舌はごまかされない。食いしん坊なのだ! もっと、もっと世界中の珍味を食いたい! 今はお金も時も乏しく、珍味が食べられない。だから、せめて記憶を辿ってみることにする。これまで私は留学生、旅人、企業の駐在者、援助・投資の海外コンサルタントなど様々な身分で世界を渡り歩いてきた。そのときどきの街路や熱帯雨林で誰かと食した食物の匂い・味が記憶の中枢で長年発酵し続け、滾り、是非言葉にして欲しいと私をせっついてくる。食に纏わる恐怖、驚き、哀しさ、笑い、歓びが。あぁ、笑ってくれ、この馬鹿話! 第1巻。

目次

1.最高の料理って、なに?
2.ホッチ(=大ネズミ)は絶品
3.牛の頭はほっぺがおいしい?

抄録

 犬、ネコ、ネズミ、これらを食材としてみた場合、あなたはどれを選ぶだろうか? あるいは、どの動物を食べたくないだろうか?
 私の場合、これら3動物のうち、自ら求めて食べようとしたのは、犬なべだった。
 ネコは肉にふしが多く堅そうで、腐った秋刀魚の臭いが漂ってきそうだし、ネズミはやっぱり気持悪い。子供のころネズミ取りで捕獲して、石狩川に生き流しをした覚えがある。あのときのチュ―チュ―という絶叫がまだ耳元に残っている。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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