マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションエンターテインメント小説私小説

前略、指名手配いただきました。1〜あたしが指名手配犯? そんなバナナ!〜

前略、指名手配いただきました。1〜あたしが指名手配犯? そんなバナナ!〜


発行: モバイルメディアリサーチ
レーベル: girls pocket book シリーズ: 前略、指名手配いただきました。
価格:200pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★☆☆☆1
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 春乃 れぃ(はるの れぃ)
 台湾人と日本人のハーフとして台湾に生まれ、幼少〜思春期を米ロスで暮らす。少年院、クラブホステス等を経て、女社長に。その後、訳あって指名手配。逃亡中に、SM女王などあらゆる風俗業を経験しアンダーグラウンドを極める。ゲイカップルと同居中に逮捕。現在執行猶予中。2005年 ケータイ書籍「恋愛博打」で作家デビュー。歯に衣着せぬ毒舌がうけ、その後も、「女王様がロバに鞭」「うず巻きマキちゃん」等、携帯や雑誌コラムなどを中心に活躍。並み居る有名作家陣を抑え、各携帯サイトの売上ランキングに続々とベストテン入りし話題となる。著書に『モテれ。』『魔性れ。』『濡れ男』(モバイルメディアリサーチ刊)がある。 

解説

 指名手配された稀有な経験をもつ著者・春乃れぃが、実際に指名手配されてから逮捕されるまでを、赤裸々に綴った私小説。
 奇想天外な親子関係、なぜ指名手配になったのか?果たして逃げ切れることができるのか……。
 すべて実話、抱腹絶倒のドタバタ異色コメディ。必読です。

目次

■第1話
あたしが指名手配犯? そんなバナナ!
■第2話
ウソ、ほんと? 指名手配を確かめろ!
■第3話
変装する間もなく、逮捕……?
■第4話
本格的逃亡生活の幕開け

抄録

 あたしが指名手配犯? そんなバナナ!

 自分が『指名手配されている身』だと知ったのは、幸か不幸か母の誕生日の朝だった。
 居場所を教えず、男と住まいの両方をコロコロと変えて自由気ままに暮らしていたあたしの生活は、その日を境に逃亡生活に姿を変えた。

 いつものように愛犬モモに顔を舐められて目が覚めた朝、散歩を急かすモモを待たせ、さっさと着替えを済ませて玄関に向かう。
 壁にかけたリードを取ろうとしたところで、下駄箱の上のカレンダーが目に入った。
『MAM BIRTHDAY』
 星型のシールを貼って目立つように記しておいた、母の誕生日。
 別れたオトコの誕生日はあっという間に忘れるのに、どれだけ離れて暮らしていても、何年も顔を見ていなくても、家族の誕生日だけは忘れないから不思議だ。
(あとで電話しよう)
 少しだけノスタルジックになった気持ちをモモに慰めてもらおうと、勢いよく玄関を飛び出した。

 散歩から戻っても上がったままのテンションで尻尾を振り続けるモモとは裏腹に、徐々に気持ちが下がりはじめたあたしは、電話機の前にどっしりと腰を下ろした。
 いくつになっても実家に電話を入れるのは怖い。居場所を知らせず、好き勝手に生きてる娘を怒るのは、親として当然のことなんだろうけど。
 1年前の誕生日は確か、その時付き合っていた彼に車を出してもらって、夜中にこっそりドアノブにプレゼントを掛けて帰ってきたんだっけ……
 電話機の横に母の好きなブランドの香水と口紅を置いて、受話器を握る。
 能天気な声で電話を入れようか、それとも、長い親不孝を申し訳なく思ってるっぽく話し始めた方がいいだろうか?
 立ち上がっては座り、受話器を握っては戻すあたしを不思議そうに見上げるモモ。
「電話どうしよっか? やめとこうか? やっぱかけた方がいい? ……だよね」
 モモの黒く濡れた小さな瞳に背中を押されたあたしの指先が、ダイヤルボタンを押し終わる。

 呼び出し音を長く鳴らすのはイヤだった。
 寝起きの母の機嫌の悪さと恐ろしさは、きっと変わっていないだろうし。
 出ないで欲しいという気持ちと、早く出てもらってとっととお祝いを済ませたいという2つの気持ちが絡み合う。
 7コール目が終わったところで、静かに受話器が上がった。

「もしもし?」
「……」
「なんで無言やねん」
「……誰?」
「れぃやけど」
「なによ? 5コール鳴らして出なかったらいったん電話を切れって何回言ったら分かるわけ?」
 やはり寝起きのようだ。あまりにも機嫌が悪過ぎる。
「ごめんごめん。でも今日誕生日やろ、おめでとうって言いたかったからさ。プレゼント買ってあるねんけど、いる?」
「……いるわ!」
「ハッピーバースデイ、唄おうか?」
「いらん!」
「お誕生日おめでとう。最近毎日何してんの? 人生楽しんでる?」
「楽しんでへんわっ! ところで、あんた……」
「何? 『今どこにいてるの?』って質問なら答えませんよ?」
「違うわ! あんた、自分が"指名手配"されてるの知ってる?」
「朝からすごい冗談やな」
「冗談ちゃうわ、こないだ刑事が来たってば」
「あたし、何やったんよ?」
「こっちが聞きたいわ! で、どこのブランド?」
「ハッ?」
「誕生日プレゼントやん。買ってくれてんやろ?」
「あたし、指名手配されてんねんやろ? ずいぶん呑気やな」
「さっさと自首してよ? 明日自首して。それが無理なら今週中に自首して。あんたはほんまに……で、どこのブランドよ?」

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。