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著者プロフィール
剛 しいら(ごう しいら)
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
解説
1/450の採用率という難関を突破して『雄飛ビール』に入社した本山安曇は、終電を逃して泊まったホテルでひとりの男に出会う。あろうことか一夜を共にしてしまったその男は、素性を告げず、ネクタイだけを残して去ってしまった。もう一度会いたいと思う安曇の前に男は姿を現したが、はたしてその正体とは……!?
抄録
安曇は低く自分を励ますと、思い切ってドアをノックした
しばらく間があった。そしてドアが開かれる。
そこにあの日とまったく同じようにして、古葉がいた。
スーツの上着は脱いでいる。ネクタイはまだ外さずに、シャツだけの姿で穏やかにほほ笑んでいた。
「来たな…」
どうぞというように、古葉は大きくドアを開いた。
黙って安曇は中に入る。するとすぐに古葉はドアを閉ざし、いきなり安曇を強く抱き寄せ、唇を重ねてきた。
「やめてくださいっ! そんなつもりで来たんじゃないっ」
その体を押し返そうと焦る。けれど古葉の力は強くて、壁に押し付けられて、逃げられない状態のままいいように唇を貪られた。
「だ…駄目だっ…」
顔を激しく振る。すると今度は、しっかりと顎《あご》を掴まれ、無理矢理口を開く状態にされて、舌が侵入してきた。
「い…や…だ」
手にしていた二本のビールが、ゴロンと床に転がった。続いてビジネスバッグが、どさっと落ちる。自由になった両手で、古葉の体を引き離そうとしたが無駄だった。
古葉のキスは巧みだ。
脳の内部まで痺れさせるほどに、素晴らしいキスだ。
いつか安曇の膝から、力がなくなっていく。背中を壁にもたせ掛け、古葉に支えられてようやっと立っているような状態になっていた。
分厚い胸を押し返そうとしていた手は、自然に古葉の体を抱いている。かなり長い時間、二人は何も喋らず、ひたすら唇を重ねていた。
「どうして…こんなこと…」
唇が離れた途端、安曇は弱々しく呟く。
「会いたかったんだ…本当に」
「嘘ばっかり」
口では必死に否定しようとするけれど、安曇の体は正直に、古葉の胸の中に崩れ落ちていく。
*この続きは製品版でお楽しみください。
しばらく間があった。そしてドアが開かれる。
そこにあの日とまったく同じようにして、古葉がいた。
スーツの上着は脱いでいる。ネクタイはまだ外さずに、シャツだけの姿で穏やかにほほ笑んでいた。
「来たな…」
どうぞというように、古葉は大きくドアを開いた。
黙って安曇は中に入る。するとすぐに古葉はドアを閉ざし、いきなり安曇を強く抱き寄せ、唇を重ねてきた。
「やめてくださいっ! そんなつもりで来たんじゃないっ」
その体を押し返そうと焦る。けれど古葉の力は強くて、壁に押し付けられて、逃げられない状態のままいいように唇を貪られた。
「だ…駄目だっ…」
顔を激しく振る。すると今度は、しっかりと顎《あご》を掴まれ、無理矢理口を開く状態にされて、舌が侵入してきた。
「い…や…だ」
手にしていた二本のビールが、ゴロンと床に転がった。続いてビジネスバッグが、どさっと落ちる。自由になった両手で、古葉の体を引き離そうとしたが無駄だった。
古葉のキスは巧みだ。
脳の内部まで痺れさせるほどに、素晴らしいキスだ。
いつか安曇の膝から、力がなくなっていく。背中を壁にもたせ掛け、古葉に支えられてようやっと立っているような状態になっていた。
分厚い胸を押し返そうとしていた手は、自然に古葉の体を抱いている。かなり長い時間、二人は何も喋らず、ひたすら唇を重ねていた。
「どうして…こんなこと…」
唇が離れた途端、安曇は弱々しく呟く。
「会いたかったんだ…本当に」
「嘘ばっかり」
口では必死に否定しようとするけれど、安曇の体は正直に、古葉の胸の中に崩れ落ちていく。
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本の情報
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