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ロマンティックな七日間

ロマンティックな七日間

著: 剛しいら
発行: ごじらん堂本舗
シリーズ: 七日間シリーズ
価格:494円(税込)
10ポイント還元
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 ★★★★★1
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著者プロフィール

 剛 しいら(ごう しいら)
 6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。

解説

 脚本家希望の裕也は、カメラマンの真樹雄と出会った瞬間恋に落ち、その日のうちに情熱的に身体を重ねる。翌日から、容易い破局の予感に怯える裕也。しかしそこには、彼の不安を包み込む真樹雄の存在があった……。恋を重ね合う一週間の物語。

抄録

 真樹雄は蝋燭にライターで火をつけた。その顔は楽しそうだ。
「ガキみたいだと思ってるだろう」
「…らしくないなぁっとは思ったけど」
「男なんていくつになってもガキさ。ガキの部分が残ってない男なんて、魅力ないと思うがな。どう思う?」
「それは…僕がガキっぽいと評価されたと取ってもいいんだろうか」
 答えずに真樹雄は、いたずらっ子のように笑った。
「消せよ」
「僕が?」
「日曜から順番に…今夜の土曜日まで」
「日曜日、真樹雄に初めて会って、激情の赴くまま怒涛《どとう》のエッチまでしてしまった」
 僕は厳かな雰囲気で呟いてから、まず一本を消した。
「月曜日。電話が出来ずに一日悩んだ」
 続けて、隣を消す。
「火曜日、そして水曜日。僕は…真樹雄に会えなくて寂しかった」
 二本を同時に消した。
「木曜日。真樹雄は僕の写真を撮って、ついでにいけてた鬚まで剃ってしまった」
 真樹雄、おかしそうに笑ってる場合じゃないだろう。僕、結構マジでやってるんだけど。いいシーンじゃないか。いつかこれ、自分の脚本で使いたいな。
「金曜日。小泉が邪魔してくれたおかげで、僕らはまた近づいた」
 消してしまうと、残りは一本。まだ煙をゆっくりと立ち上らせている蝋燭達の中、白っぽい炎をくゆらせる蝋燭を、僕らはじっと見つめる。
「そして土曜日。僕は…真樹雄に鍵をプレゼントした。一週間ですべてを決めてしまった事を、僕は後悔していない…。僕にはもう、真樹雄のいない生活なんて考えられないんだから」
 最後の蝋燭を吹き消した。
 凶器にもなりそうな分厚い辞典の中にも、今の僕の幸福感を表す言葉なんてないように思える。ならばいっそシンプルに。
「真樹雄…僕は今幸せだよ」
 真樹雄は手を伸ばしてきて、そっと僕の手を握ってくれた。
「俺さ…予感がするんだ」
「ん?」
「俺は…いつか裕也を本気で愛しそうな気がする」
「今って言わないところが真樹雄らしい」
 指が僕の掌をくすぐっている。誘われてるんだな。そう感じて僕は立ち上がった。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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