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アルコール依存症者を抱える家族の回復過程

アルコール依存症者を抱える家族の回復過程

著: 兼久満
発行: ブイツーソリューション
価格:1,050円(税込)
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対応端末:パソコン 
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解説

 病院の臨床心理士でもある著者が実際に目の当たりにした、アルコール依存症患者の家族たちの苦闘とそこからの回復過程を詳細に綴ったレポート。

 第1章では、先行研究として、これまでの依存症に関する研究や、依存症者の家族の研究、アダルトチルドレンや共依存についての先行研究を概観している。アルコール関連問題として家族の問題を、研究者はどのように見てきたのか、その流れを捉えることにする。
 第2章では、筆者のもつ家族の回復過程の仮説を提示し、それがどのような経過で作られたのかを説明する。最初に、アルコール依存症者の元妻の事例について考察するが、この事例は第30回沖縄心理学会で筆者が事例研究として発表したもので、その家族の回復過程を分析する。なお、この事例に登場するAさんには、研究発表のための許可をもらっている。次に、筆者の勤務する糸満晴明病院のアルコール病棟スタッフ全員で発表した論文や調査票を利用し、その中に見られる治療者の依存症者への態度を考察する。この論文は、第27回日本精神病院協会精神医学会で発表されたものである。次に、筆者の病院で行われている依存症の家族向けの心理教育アプローチである、家族教室に焦点を当てて、参加者である家族の発言について考察する。章の最後では、事例研究、看護論文、家族教室の考察、筆者の臨床経験等を総合的にまとめ、全体的考察として仮説をまとめあげる説明をする。
 第3章は「研究方法」と題し、仮説の検証方法、調査方法についての説明を行っている。今回の研究は家族の回復過程を捉えるというものだが、統計学的な研究方法ではなく、質的研究を行っている。
 第4章は「調査結果」と題し、第3章で説明した研究方法に従い、調査した事例の回復過程の流れを分析している。最後の節では、分析した結果をまとめている。
 第5章は、第4章で分析した結果を考察し、筆者の仮説との比較検討を行っている。仮説と調査結果にどのような違いがあるのか、どのような共通点があるのかについてまとめ、結論を導き出している。
 第6章では「結論」と題し、これまで説明してきた仮説、調査結果の分析、結論を導き出したものを要約してみた。
 第7章では、今回の研究結果の臨床現場における意義を述べ、最後に将来の展望について述べてみた。

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