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三度目の夏が過ぎても

三度目の夏が過ぎても


発行: いるかネットブックス
シリーズ: 消えない傷痕
価格:150pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 浅葉 りな(あさば りな)
 7月27日生まれ。獅子座のO型。小説のほかに、ゲームのシナリオやコミックの原作を執筆。

解説

 あれから、1年と少しが過ぎた。夏になると元気のなくなる尾崎だけど、今年はいつもと少し様子が違うみたいだ。大学生になって、キャンパスライフを謳歌しているはずだったのに……。いったい、何が尾崎をそんなに苦しめているんだろう? わからないまま、俺たちはすれ違い続ける……。
「消えない傷痕」の尾崎と呉崎が大学生になってからの物語。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

 猫の似顔絵入りのポスターを貼り、近隣の保健所や愛護センターに連絡を入れ、従妹の家の周辺を徹底的に探した。でも収穫はなく、仕方なく夕方頃、オレは佐藤と別れて帰路についた。
 猫なんてそもそも、一週間やそこらいなくなったって、そのうちひょっこり帰ってくることが多い。もちろん、最近の外に出したことのない完全な室内猫だったら話は別だけど。
 だから、そんなに心配することでもない、とは思う。猫は犬とは違って、保健所に連れていかれたりすることは少ない。首輪をしていればなおさらだ。保健所に連れて行かれると数日後には殺処分が待っているから、早く見つけてやらないといけないけど……。
「ただいま」
 部屋の中は相変わらず薄暗い。尾崎は今、光がどうにも嫌いのようだ。
 でもその中で、オレを見つけると尾崎はふんわり笑った。
「遅かったね」
「ああ、猫捜しやってて。ほら、昨日会った子の」
「ふぅん」
 尾崎はつまらなさそうにつぶやく。
「まあ、いいけど。帰ってきてくれたし」
 なにを言ってるんだか。オレが帰ってこなかったことなんてないのに。
 第一、どうしても居場所が気になるんだったら、携帯にでもなんでも連絡を入れればいい。昔だったらいざ知らず、今は誰だって携帯くらい持ち歩いてるんだから。
 でも、尾崎は寂しかったんじゃないかと思い直して、オレは尾崎の隣に座った。
 尾崎の肩を抱き寄せて、頭をもたれさせる。座ると疲れが襲ってきた。ああ、なんだ疲れてるんだオレ、とまるで他人事みたいに気づく。
「どうしたの? 甘えちゃって」
「そーゆー気分だから。ダメ?」
「ううん。こういう呉崎も好き」
 体重をかけられて、押し倒される。そのまま覆いかぶさられて、くちびるを奪われた。

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

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