マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説ファンタジー

ヨメにゆきます!

ヨメにゆきます!


発行: キリック
レーベル: シフォンノベルズ
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆14
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 桜井 哉々子(さくらい かやこ)
 生まれてこのかた東日本にしか住んだことのない生粋の東日本人です。出身地方言で話せますが、創作にはほとんど利用できないのが残念……。燃料は着るものと甘いものと犬! 本と音楽は日常生活の必須アイテムです。一人ドライブがわりと好き。

解説

 平穏な日々をおくる高校生・慧の前に吾山坊と名乗る天狗が現れ、ナ ント自分を嫁に迎えに来たと言うではないか! というのも吾山坊は関東八州と陸奥・出羽の全山に君臨する大天狗で、その昔、罪を犯した慧の先祖が吾山坊を恐れ「七代のちの子孫を嫁に差し出す」とテキトーなことを言ったのだ。破れば無関係の人々に災いが降りかかると脅され、慧はしばらく猶予をもらうことで要求を呑むことに……。
 ドタバタ☆嫁入りカウントダウン!!
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「や……約束を破ったら?」
「腹が立つな。腹が立ったら、適当になにか乱暴をはたらきたくなる。大雨のときに堤防を壊して洪水にするのもいい。それとも、山の中にこれ見よがしに立っている忌々しい鉄塔を二、三本、根本から倒してやろうか。あるいは、繁華街の信号機の赤だの青だのを適当に変えてしまうのもいいかもな」
「な――なんだよソレ!?俺が約束を守らなかったら無関係の人たちに迷惑がかかるって言うのか!?」
「約束をしたのは作右衛門だが、結局は人間と俺との約束だ。人間どもの責任は一蓮托生」
「そんな無茶な――」
 開いた口がふさがらない慧の目の前で、吾山坊は軽く左手を上げた。
「慧、見ろ」
「え、なに……?」
 吾山坊が指さした先を、慧は振り向いた。
 近くの住宅のガレージに止めてあったミニバンが、音もなくふわりと持ち上がった。
「っ……!?」
 慧は大きく目を見開いた。
 しばし空中で停止していたミニバンは、それから、また静かに地上に下ろされた。
「まあ、この程度のことなら俺にとっては朝飯前だ。――さて、どうする、坂井慧?おとなしく俺の屋敷へ来て、嫁になるか?」
「……」
 すぐには声も出ない慧に、吾山坊は重ねて促した。
「決めろ」
「……一応訊くけど、ほかの選択肢は?」
「ない」
 吾山坊はきっぱりと答えた。
 慧は力なくうなだれた。まさか自分が、人類を守る(?)ための犠牲になる覚悟を迫られる日が来るなどとは、今の今まで思ってもみなかった。だが、今もう、すでに迷う余地はないようだ。
「……分かった。基本的には要求を飲もうと思う。ただ……」
「『ただ』?」
「わけも知らされずに俺が急にいなくなったりしたら、父さんや陽菜ちゃんが――俺の家族が戸惑うし、心配するから……。かといって、このことを俺が二人に話しても、とてもじゃないけど信じてもらえそうにないし……」
「おまえの言葉はその二人に信用されていないのか?」
「そうじゃないよ!そういう問題じゃなくて、こんな話をいきなり聞かされて信用できるような人なんかどこにもいないってこと!」
「……なぜだ?」
 本当に分からなそうに、吾山坊は顔をしかめ、大きく首を傾げた。吾山坊のズレた反応に、慧はため息をついた。
「おい、どうしてそこでため息なんだ。――分からんな、慧の考えることは」
 吾山坊は困った顔で慧を見た。
「いいよ、分かんなくて。とにかく、そういうわけだから、あんたから二人に、ことの経緯を説明してほしいんだ」
「『あんた』ではない。名を呼べ。俺はおまえの夫になる者だぞ」
「名前呼べって……『吾山坊』って?」
言った途端、吾山坊はさもうれしそうに顎を上げた。
「ああ!そうだ!そうやって呼んでくれ!」
「まあ、いいけど……、でも『吾山坊』ってちょっと言いづらいな。後ろを省略して『吾山』でもいいか?」
「ああ、いいぞ。構わない」
「で、吾山は二人にわけを説明してくれるのか?」
「いいだろう。ところで、その『説明する』というのは、アレだな?」
「アレって?」
「『お父さん、息子さんを私にください!』というやつだな?」
「違う!」
 慧が喚くと、吾山坊は不満そうに口を尖らせた。
「なにが違うんだ」
「時代錯誤な格好してるくせに、どこでそういう下らない現代知識を仕入れてるんだよ!?」
「その辺はまあ、いろいろと」
「……。とにかく、父さんたちに説明するのは頼むから。おかしなこと言わないで、ふつうに説明してくれ」
「しょうがないな」
「それと、もう一つ頼みがあるんだけど……」

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。