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深夜のファミレスは恋のるつぼです

深夜のファミレスは恋のるつぼです


発行: キリック
レーベル: シフォンノベルズ
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★☆☆☆1
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解説

 おいしい時給とアパートから近いという理由で選んだファミレスのアルバイト。大学生の圭吾は、店長で色男の小泉の猛アタックに根負けして予定外の深夜勤務を引き受けることに。歓迎会の席で、圭吾は深夜シフトの佐々木から同じく深夜組の菅野と早瀬がある人をめぐった恋のライバルだと聞かされる。しかもその抗争に自分も巻き込まれると警告されて……!?
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「ここ、どこ?」
 歓迎会ですっかり飲みすぎたことは、自負していた。体に力が入らないし、呂律も回らない。自分が酔っ払っている自覚症状は充分にあった。
「だから、俺の部屋。天音が酔い潰れて帰れなくなっちゃったから、俺のところに連れてきたの。いい加減覚えろよ。その質問は十回目だ」
 小泉店長の姿は見えないけれど、直ぐ傍から聞こえた。
「わかった。じゃあここは、小泉店長の部屋のベッドの上……」
「そうだよ」
「俺がここに寝ちゃったら、小泉店長はどこに寝るの?」
 圭吾の質問に、小泉店長は笑いながら答えた。
「天音が心配することじゃないよ。水、ここに置くから喉が渇いたら飲めよ。それだけ酔っていれば、喉が乾いて途中で目が覚めるだろうから」
 頭の方でペットボトルを置く音がした。圭吾は弱々しい声で礼を言った。
「ありがとうございます。小泉店長」
 小泉店長の優しさは、体にそっとかけてもらったタオルケットのように優しかった。小泉店長の心遣いに甘えながら、そのまま圭吾は眠りに落ちようとした。すると、圭吾の手に小泉店長の大きな手が重なった。
「今日は疲れただろう?よく頑張ったな」
 額に暖かい吐息がかかった。うっすらと目を開けると至近距離に小泉店長の顔があった。圭吾の顔を上から覗き込んでいるシルエットがぼんやりと見えた。
「小泉店長にそう言ってもらえると、嬉しいな」
 一番見ていて欲しい人に認めてもらえた。酔っているせいか、シラフでは決して表には出せない感情がすらすらと唇からこぼれ出る。
「天音のことはちゃんと見てるよ。俺が見込んだ男だから、天音は」
「早く一人前になるよ、俺」
 圭吾の手を包む小泉店長の温度は、圭吾を優しく癒してくれた。このまま、眠りのポケットにすとんと落ちてしまいそうだ。
「改めて礼を言うよ。俺が強引に頼み込んだから、あの時は迷惑だっただろう?でも、天音が来てくれてから本当に助かっているんだ。天音には特別に感謝している」
 小泉店長の声が、はるか遠くに聞こえた。その音色は、優しく圭吾の耳をそよぐ。圭吾は心地よいだるさに身を任せて、目を閉じたままで首を横に振った。気にしないでください。と言おうと重い唇を開きかけた時、圭吾のそこが柔らかな温もりで濡れた。圭吾の唇は、小泉店長のキスで塞がれていた。
 酔いも眠気も、心地よいだるさも、この瞬間に全部どこかへ飛んだ。
「う……」
 喋ろうとしても、小泉店長のキスに飲み込まれてしまう。戸惑う圭吾の仰向けの胸に、小泉店長の平らな胸が重なった。圧迫感が圭吾の動きを封じる。圭吾が動かなくなると、小泉店長は唇をそっと離した。
「……何すんの、小泉店長……」
 せめて毅然とした態度で不可解なキスの理由を尋ねようと意気込んだのに、圭吾の唇と声は弱々しく震えて、まるで甘えているように切なく響いた。小泉店長はうろたえる圭吾を、見守るような優しい眼差しで見つめている。その瞳に力を吸い取られたように、圭吾は何の抵抗もできずにいた。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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