和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>幼馴染
著者プロフィール
剛 しいら(ごう しいら)
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
解説
4歳で海辺の町へ越してきた頃から、青海にとっては幼馴染の勇作が世界のすべてだった。美しく成長した青海は、観光客も訪れる地元の勇壮な祭りで、名誉ある花形・稚児役に選ばれる。しかしその事で、青海にはある忌まわしい出来事が降りかかり、やがて青海は、勇作を置いて町を出て行ってしまう……。
抄録
「パソコンあるんだ? あんなに面倒くさがってたのに」
デスクトップの真新しいパソコンを見て笑った瞬間、僕は勇作に強く抱き締められていた。
「勇作…」
すぐに唇が重なってしまって、次の言葉は続かなかった。
キスしながらも、勇作の手は慌ただしく僕の服を脱がしにかかる。
シャツのボタンが引きちぎられそうになって、慌てて僕は勇作の手を押さえなければならなかった。
「青海、俺を人殺しにするな」
「何だって」
「マジで別れるつもりなら、ここで殺してやる。おまえ、俺を犯罪者にしたいか」
「バカなこと言ってるんじゃない」
「待つのは平気だ。それはおまえが帰ってくると信じてるからさ」
勇作は今度はゆっくりと、僕のシャツのボタンを外し始める。けれど焦っているのかうまく出来なくて、いつか僕は自分で外し始めていた。
「帰るつもりがないんなら、東京の部屋に押しかける。大学なんて卒業しなくていいから、連れて帰るからな」
「勇作…落ち着けよ」
「東京で……女が出来たのか?」
「ありえないって」
「どうかな。頭のいい、美人の女子大生がいるんだろ。それとも…教授か?」
噛みつくような勢いで、勇作は僕の首筋を強く吸った。
「あっ……そんなとこに…バカ…やめろよ」
キスマークが残る。そう思って身を捩ったけれど、勇作は許してくれなかった。
「駄目だって…ああっ」
勇作はデスクの上に散らかっていたものを、一気に床に払い落とした。清涼飲料水の空き缶が、派手に音立てて床を転がり、発注書だの納品書だののプリントアウトしたものが、ひらひらと散っていく。
*この続きは製品版でお楽しみください。
デスクトップの真新しいパソコンを見て笑った瞬間、僕は勇作に強く抱き締められていた。
「勇作…」
すぐに唇が重なってしまって、次の言葉は続かなかった。
キスしながらも、勇作の手は慌ただしく僕の服を脱がしにかかる。
シャツのボタンが引きちぎられそうになって、慌てて僕は勇作の手を押さえなければならなかった。
「青海、俺を人殺しにするな」
「何だって」
「マジで別れるつもりなら、ここで殺してやる。おまえ、俺を犯罪者にしたいか」
「バカなこと言ってるんじゃない」
「待つのは平気だ。それはおまえが帰ってくると信じてるからさ」
勇作は今度はゆっくりと、僕のシャツのボタンを外し始める。けれど焦っているのかうまく出来なくて、いつか僕は自分で外し始めていた。
「帰るつもりがないんなら、東京の部屋に押しかける。大学なんて卒業しなくていいから、連れて帰るからな」
「勇作…落ち着けよ」
「東京で……女が出来たのか?」
「ありえないって」
「どうかな。頭のいい、美人の女子大生がいるんだろ。それとも…教授か?」
噛みつくような勢いで、勇作は僕の首筋を強く吸った。
「あっ……そんなとこに…バカ…やめろよ」
キスマークが残る。そう思って身を捩ったけれど、勇作は許してくれなかった。
「駄目だって…ああっ」
勇作はデスクの上に散らかっていたものを、一気に床に払い落とした。清涼飲料水の空き缶が、派手に音立てて床を転がり、発注書だの納品書だののプリントアウトしたものが、ひらひらと散っていく。
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