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著者プロフィール
剛 しいら(ごう しいら)
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
解説
世界を魅了するハリウッドスター、ローランド・ギャレ。いつでも美しい帝王として君臨している彼だが、恋をすれば、すぐに売名行為に利用されるような生活にはうんざりしていた。そこで指名を受けたのが、特殊メーキャップアーティストの凍上阿久里。ローランドは阿久里に、とある目的の為に「俺を醜くしてくれ」と依頼する。そんななか、眼鏡でぼさぼさ頭の冴えない青年である阿久里自身には興味なんてなかったはずなのに、なぜか彼の関心を惹きたくなってしまったローランドは……!?
抄録
ローランドは体を阿久里の方に向けて、そっと手を伸ばしてその髪に触れた。
「髪、切ったら? 明日、俺の美容師を呼ぼうか?」
このばさばさの髪を切って、眼鏡を外させたらどうだろう。ローランドは阿久里を変身させた姿を想像してみた。
おやっと思った。
変身した阿久里に、心がときめいたのだ。
人間を外見で評価してはいけない。そう厳しく教えられてきた。美しいと思える人間が、心まで美しいとは限らない。特にここハリウッドでは、美しいと言われる人の方がはるかに多いのだ。そのすべてが善人だったら、ここは奇跡の街になってしまうだろう。
けれどローランドの考えでは、自分をより美しく見せようという努力を怠ることは、やはり罪だと思えてしまう。それは人生の楽しみを、ゴミ箱に投げ捨てるようなものだ。
阿久里は大切なものを、ゴミ箱に放り込んだままのような気がする。
まるで美しいことを罪だと信じる、孤高の求道者のようだ。
「触らないで…」
「髪、切れよ。それともなければ、もう少し伸ばして、後ろで縛るといい」
頭の形も顔立ちもいいのだ。すっきりとすべてを見せたら、それだけでも阿久里が、どんなに魅力的に見えるか想像して、ローランドの胸は高鳴った。
「僕のことはどうでもいいです。怪物の話、したかったんでしょ。すればいいじゃないですか」
「……何だか、どうでもよくなった。それより君の話が聞きたい。家族とか、生い立ちとか」
背を向けたままの阿久里に、ぴたっと寄り添ってローランドは囁いた。
*この続きは製品版でお楽しみください。
「髪、切ったら? 明日、俺の美容師を呼ぼうか?」
このばさばさの髪を切って、眼鏡を外させたらどうだろう。ローランドは阿久里を変身させた姿を想像してみた。
おやっと思った。
変身した阿久里に、心がときめいたのだ。
人間を外見で評価してはいけない。そう厳しく教えられてきた。美しいと思える人間が、心まで美しいとは限らない。特にここハリウッドでは、美しいと言われる人の方がはるかに多いのだ。そのすべてが善人だったら、ここは奇跡の街になってしまうだろう。
けれどローランドの考えでは、自分をより美しく見せようという努力を怠ることは、やはり罪だと思えてしまう。それは人生の楽しみを、ゴミ箱に投げ捨てるようなものだ。
阿久里は大切なものを、ゴミ箱に放り込んだままのような気がする。
まるで美しいことを罪だと信じる、孤高の求道者のようだ。
「触らないで…」
「髪、切れよ。それともなければ、もう少し伸ばして、後ろで縛るといい」
頭の形も顔立ちもいいのだ。すっきりとすべてを見せたら、それだけでも阿久里が、どんなに魅力的に見えるか想像して、ローランドの胸は高鳴った。
「僕のことはどうでもいいです。怪物の話、したかったんでしょ。すればいいじゃないですか」
「……何だか、どうでもよくなった。それより君の話が聞きたい。家族とか、生い立ちとか」
背を向けたままの阿久里に、ぴたっと寄り添ってローランドは囁いた。
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