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涙の滝の国の物語〜ペットたちが往くところ〜

涙の滝の国の物語〜ペットたちが往くところ〜


発行: いるかネットブックス
シリーズ: 涙の滝の国の物語
価格:200pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 悠崎 仁(ゆうざき じん)
 産業カウンセラー、ペットロス・パラカウンセラー。獣医師免許をもつ。ショートホラーで創英社主催第10回超短編コンテスト優秀作品賞を受賞。同社刊「超短編傑作選Vol.3」および「超短編傑作選Vol.4」に作品を掲載。共に暮らしたうさぎを相継いで失った経験を元に、現在では、架空歴史小説の他、ペットやペットロスをテーマにした小説を主に手がける。

解説

 涙の滝の国。肉体を失ったあの子の往くところ。あなたの会いたいという強い想い。あの子の会いたいという強い願い。それが涙の滝の国につくりだす「面影の街」。そこは、あなたの住む街とそっくりの世界。おしっこをしたあの電信柱、一緒に座ったあのベンチ。ともに歩いたあの散歩道。そのすべてがある世界。もちろん、あなたの家もある。あなたには見えないけれど、あの子には、あなたが見える。あなたの家にあの子は、やってきて、あなたのそばに寝ころんで、お昼寝している。あなたの流す涙は、とても大切。なぜなら、その涙は滝となって降り注ぎ、あの子の飲み水になるから。立ち直ったあなたの笑顔は、あの子の力になる。太陽の光となり、あの子は、その光の中で楽しく遊んでいる。そして、あなたが天寿を全うしたとき、あの子と再会する場所。それが、涙の滝の国。
 これは、そんな悲しみとぬくもりにあふれたお話。

抄録

 涙の滝の国の話をしよう。
 そこは、肉体をうしなった、すべての動物たちが往くところ。
 そして、肉食獣も草食獣もいっしょに生きていける世界だ。ライオンは、インパラを追うことはなく、うさぎは、鷲をおそれることはない。
 死後には食欲がなくなるからではない。死後にもやはり食欲はあるのだ。
 が、彼らの食欲は、ネクターと呼ばれる木の実を食べることで、つねに満たされている。
 ネクターは、地上にも水中にも無限にある。しかも、ネクターは、肉食獣が食べれば肉の味になり、草食獣には草やドングリの味がする。  だから、彼らは、もうエサにこまることはない。
 豹の足元でリスがまどろみ、シャチのとなりをイルカが泳ぐ。
 もう、そこに生きるための戦いはない。
 水ももちろん豊富にある。
 イグアスの滝など比較にならないほどおおきなばくふ(瀑布)が天空にそびえ、大陸ほどもある滝つぼめがけて莫大な量の水を供給しつづけている。
 大きな橋のように見える虹は、この滝にかかっているものだ。
 この水の一滴一滴は、彼らを愛した人間たちが流した涙でできている。それは、尽きることなく、果てしなく流れ、動物たちは、それでのどをうるおすのだ。
 ある犬は、その水の中にかつてなめてあげた人の涙がふくまれていることに気がつく。
 会いたいなあ、また、あの人に会いたいなあ......。
 そう想ったペットたちが向かう場所がある。
 それは、「面影の街」と呼ばれる都市だ。
 そこは、地球上のあらゆる場所をも精緻に模して作られている。
 作られているというより、そこは、動物たちがかつて暮らしていた場所が、人間たちとペットたちの強い思いによって物質化した世界なのだ。
 だから、そこは、ペットたちにとっては、懐かしい街並み、散歩道。
 そして、住み慣れた家。
 ふたつの世界は、位相が異なるものの、人間とペットの「もう一度会いたい!」という強い思念によって開通した霊的なトンネルでつながっている。
「面影の街」は、愛する人がもとめる限り、ペットがその人に会いにいくことができる街なのだ。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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