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ルームシェア(下)

ルームシェア(下)


発行: チーコチーカ
シリーズ: ルームシェア
価格:300pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 島田 佳奈(しまだ かな)
 女豹ライター。コラムニスト。小説家。モデル・OL・キャバ嬢・バイヤー・広告代理店・SEなどさまざまな仕事を経験したのち、ライターに転身。奔放な恋愛経験と独自の恋愛観が、多くの読者に支持されている。
 紙書籍に『人のオトコを奪(と)る方法〜自己責任恋愛論〜』(大和書房刊)、『コントラスト〜あなたしか愛せない〜』(竹書房刊)、『女豹本! 〜狙ったオトコを必ず射止める60のテク〜』(KKベストセラーズ刊)がある。ケータイ小説・Webコンテンツ・メルマガなど連載多数。

解説

 ルームメイト、ただの友達。そんな言葉で片付けられない関係を冬樹と持ってしまった菜摘。しかし、冬樹と春奈の過去を彰生から聞いた事で、菜摘の“友情における倫理”という心のブレーキは緩み、カラダを許してしまう。明かされる彰生の衝撃の性癖。そして事件は起きた……冬樹が失踪してしまったのだ。
 それぞれの恋に秘められた真実。誰しもの心の奥底にある、ずるさ、卑怯さ、そして純粋さ。4人の交錯する恋愛模様のクライマックス!

目次

第4章.暴かれる過去
第5章.喪失する苦しみ
第6章.親友ってなんだろう
最終章.思い出は胸の中に

抄録

「そろそろバイトあがる頃だよね? 今バイクでそっち向かってるから、逢えないかな?」
 彰生から届いたメールには、そう書かれていた。

 さっきまで冬樹のことばかり考えていたくせに。
 たった1つのメールで、あたしは胸をはずませ、センター街を走っている。

 彰生があたしに逢いたいと想ってくれる。
 それだけで、あたしはやっぱり、嬉しくなってしまう。

 朝、冬樹と決めた通り、昨晩のできごとについては、彰生には告げなかった。
「菜摘ちゃんの判断に任せるよ」
と、冬樹は言った。
「俺はずっと、ここにいるから。菜摘ちゃんが気持ちよく暮らせるように、俺は支えになれれば、それでいいから」
 打ち明けることも、秘密にすることも、付き合うことも、別れることも。
 冬樹はその全てを、あたしの判断に委(ゆだ)ねた。

 ただひとつ、
「どんな結論を出すとしても、すぐには出て行かないで欲しい。彰生と一緒に暮らすとか、そういう事態になるまでは、ここにいて欲しい」
望みはそれだけだ、と冬樹は言った。

 友情以上の、もっと確かな愛情を、冬樹から感じる。
 そしてそれは、とてもあたしを安心させる、心地よいものだ。

 なのにあたしは、彰生の誘いを断れない。
 ドキドキしながら、彰生に逢うことを、あたしは待ち望んでいる。

「ちょっと走ろう。夜風が気持ちいいよ」
 ヘルメットを差し出し、彰生はバイクの後ろに乗るよう言った。
 排気ガスが充満するトンネルを抜け、バイクはネオンが輝く玉川通りを、家とは反対の方向へ進んだ。
 そのスピードは、冬樹のことも春奈のこともすべて、忘れさせてくれた。
 彰生にしがみつき、風に乗って走るうちに、あたしの中が彰生で満たされていった。
 用賀まで走ったところでバイクを停め、あたしたちは24時間営業のファミレスに入った。

「彰生は、まだ春奈のこと……愛してるの?」
 あたしは、彰生とこんな関係になって以来、ずっと怖くて確かめられずにいたことを、とうとう訊いた。
 冬樹の存在が、あたしの背中を押したのかもしれない。
もしも、彰生のことを諦めても、あたしには冬樹がいる……そんな都合の良い発想が、あたしの中に勇気を生んだのかもしれない。

「……今となっては、わかんねーや。アイツを自分だけのモノにしたい、って思ったのは事実だし、実際、一緒に棲むことが実現したときは、超喜んでたはずなんだけど……」
「……だけど?」
「結局春奈もオレも、今思えば、後先考えてなかったんだよな。まーだからって、お互い相手を束縛する気もねーんだけど。だからって、今の状態のままじゃ、ヤバイよな、さすがに」
 お互い様──。
 春奈が言った台詞を、あたしは思い出した。
 ふたりして外に恋愛対象を作っているのでは、ただのルームシェアと変わりない。
 同棲して、ほんの数ヶ月でそんな状態になるなんて、彰生は予想もしなかっただろう。

「いっそ、冬樹と春奈がルームシェアして、オレと菜摘が一緒に棲めればいいのにな」
 冗談とも本気ともつかないことを、彰生は笑いながら言った。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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