和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>白衣
著者プロフィール
剛 しいら(ごう しいら)
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
6月9日生まれ、双子座。血液型はえーっ、えーなのーっと思わせる、えー型。
解説
外科医の加藤の元に、バイクとの接触事故で運ばれてきた少年には、実は深い事情があった。加藤はそんな少年の親身になり、医師として心を砕き、診療にあたるのだが……。お互いが在ることで成長してゆく、ドクターとボクサーシリーズ第三弾。表題作他4編収録。
目次
INTERVAL ダミーに犬は懐く
ROUND9 カメラマンは犬を撮る
ROUND10 ライバルに犬は勝つ
ROUND11 ドクターは犬を愛す
FINAL ROUND ボクサーは犬に愛される
ROUND9 カメラマンは犬を撮る
ROUND10 ライバルに犬は勝つ
ROUND11 ドクターは犬を愛す
FINAL ROUND ボクサーは犬に愛される
抄録
「先生に会うまで、俺、痛いってのが分からなかったんだよ。怪我すりゃ痛い。殴られれば痛い。でも心も痛むんだって、知らなかったんだ」
「私が、徹の心を痛ませるのか?」
「そうだよ。先生が悲しいと、俺の心も痛いんだ。先生が他のやつに優しいと、また心が痛みだす。一人でいた時は、そんな痛みなんてほとんど感じなかったのに」
「悪いことを教えてしまったね。私のせいで」
ぎゅっと強く徹を抱いた。徹は加藤の肩に頭を預け、囁くような声でさらに甘い告白をする。
「ううん。痛いって思う時ってね。生きてる気がするんだ。俺は生きてるから痛いんだって。死んだら痛くない。先生のことだって、きっとたくさん好きだから、痛く感じるんだ」
「そうか。徹は私をたくさん好きになってくれたんだ」
「お、俺。変態かな。先生に噛まれると…。あの痛みを感じると、なんかたまらないんだ。痛いけど…すごく興奮して…。生きてる気がして、先生にとっても愛されてる気がして」
加藤は徹のトレーナーをひきずりあげて脱がせる。そして現れた美しい肉体の肩に、まだ残っていた歯型を見つけた。そこにそっと唇を押し当てる。すると徹の呼吸は突然激しく乱れた。
「先生…噛んで」
甘い誘いに乗って、加藤は軽く徹の肩を噛む。途端に徹は喉をのけ反らせ、甘い吐息を吐いた。元から軽い体重が、さらに羽を得たように重さを失う。加藤はその体をベッドの上に静かに誘う。
「先生に叱られたいって、時々思う。あれと一緒なんだ。愛してるって優しく言われるだけだと、何か不安なのに、叱られたり、噛まれたりすると、先生がまだ俺のこと、本気で好きなんだって安心出来る。それって…変?」
*この続きは製品版でお楽しみください。
「私が、徹の心を痛ませるのか?」
「そうだよ。先生が悲しいと、俺の心も痛いんだ。先生が他のやつに優しいと、また心が痛みだす。一人でいた時は、そんな痛みなんてほとんど感じなかったのに」
「悪いことを教えてしまったね。私のせいで」
ぎゅっと強く徹を抱いた。徹は加藤の肩に頭を預け、囁くような声でさらに甘い告白をする。
「ううん。痛いって思う時ってね。生きてる気がするんだ。俺は生きてるから痛いんだって。死んだら痛くない。先生のことだって、きっとたくさん好きだから、痛く感じるんだ」
「そうか。徹は私をたくさん好きになってくれたんだ」
「お、俺。変態かな。先生に噛まれると…。あの痛みを感じると、なんかたまらないんだ。痛いけど…すごく興奮して…。生きてる気がして、先生にとっても愛されてる気がして」
加藤は徹のトレーナーをひきずりあげて脱がせる。そして現れた美しい肉体の肩に、まだ残っていた歯型を見つけた。そこにそっと唇を押し当てる。すると徹の呼吸は突然激しく乱れた。
「先生…噛んで」
甘い誘いに乗って、加藤は軽く徹の肩を噛む。途端に徹は喉をのけ反らせ、甘い吐息を吐いた。元から軽い体重が、さらに羽を得たように重さを失う。加藤はその体をベッドの上に静かに誘う。
「先生に叱られたいって、時々思う。あれと一緒なんだ。愛してるって優しく言われるだけだと、何か不安なのに、叱られたり、噛まれたりすると、先生がまだ俺のこと、本気で好きなんだって安心出来る。それって…変?」
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