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和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説兄弟

アンドロイドなヤツらとオレ。

アンドロイドなヤツらとオレ。

著: azuma
発行: ヴェルヴェット・ポゥ
価格:840円(税込)
10ポイント還元
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 ★★★★☆17
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解説

 タバコとクルマをこよなく愛す、小山内理玖・ハタチが、ある日街で見かけたのは、アンドロイド顔負けの美形で無表情な高校生。翌日そのアンドロイドが、父の再婚相手の連れ子として紹介されたのだが、なんと彼らは2体居た! 親ですら見分けがつかないという双子の涼と蓮を、何故か一目で区別できてしまった理玖は、その日から彼らにつきまとわれるコトに……!!
 近未来SFムービーの殺戮マシンキャラ的双子の高校生による、抱腹絶倒の年上社会人争奪戦。

抄録

「えっと…だって、人形みたいにキレイなツラしてるし」
「……」
「それが双子だったってのがまたオドロキだけど」
 理玖は笑った。涼が無反応のまま、カラ容器を差し出してくる。
「ごちそうさま」
「どういたしまして」
 それから壁の時計に目を遣った涼が、蓮と同じように「じゃあ」と言って立ち上がった。理玖が咥え煙草で見ていると、やっぱり涼も制服の尻を払いもせずに背を向けた。
 思わず吹き出して立ち上がり、待てよ、と言って後ろから腕を掴む。
「だからさぁ、汚れるって言ったじゃん?」
 手で払ってやりながら苦笑が漏れた。
「マジあんたら、おんなじコトやるよなぁ。なんか、ドラマの再放送とか観てるみてぇ」
「俺が再放送?」
「あ、いや別に。たまたま順番が」
 言いかけた時、涼が身体ごとこちらを向いた。何だ? と思って見上げた顔が、やけに近いなと感じた瞬間……
 唇が重なっていた。
「……」
 触れただけで離れていった唇を、理玖は呆気にとられて目で追う。これまで、表皮の下は液体金属なんじゃないかと疑ったことがないでもなかったが、触れた唇は温かかった。ちゃんと血が通ってるらしい。
 どうでもいいことを考えて我に返ると、ガラス玉でも填め込んだような目が間近で覗いていた。
「これでも再放送?」
「!」
 弾かれたように、いきなり頬が熱くなった。
 お前なっ…言おうとした口をパッと手のひらで覆い、理玖は顔を背ける。文句を言う以前に、激しく動揺して向き合ってなんかいられなかった。
 キスぐらいで……
 こんなもの、今まで何人とでも何回でもやってる。
 なのにアンドロイドに体温を感じた途端、なぜかメチャクチャ恥ずかしくなってしまった。こんな、触れるだけの子供みたいなキスで。
 っていうか、相手! 男!!
 自分にツッコみ、慌てて周囲に人影がないのを確認してから、パッと上げた目線に涼の顔。
 絶妙なデザインで配置された、目、鼻、唇。この唇と、キスしたんだ今、俺…。
 ハッとした。
 だから、男だろ!!
 コレ、ぜってぇ操られてるって俺!
 眩暈を覚える理玖の前で、その問題の唇が動いた。
「また来てもいい?」
 …ああ。
 やっぱり再放送みたいだ。カツ丼と牛丼の違いと……今のワンシーンさえ除けば。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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