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肉のユウウツ

肉のユウウツ


発行: いるかネットブックス
価格:150pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 浅葉 りな(あさば りな)
 7月27日生まれ。獅子座のO型。小説のほかに、ゲームのシナリオやコミックの原作を執筆。

解説

 満田はほとほと困り果てていた。何しろ、雨の日に部屋に上げてやったことがきっかけで、すっかり居ついてしまった猫又の少年・琥珀から猛烈なアタックを受けているのだ。もちろん満田も妖怪だから、性別がどうとかそういうことを言い出したりはしないのだが、想定外の行動に困り果てるばかり。今日も満田は、琥珀からのちょっとエッチなアタックを受け流す! 純情な二人のラブ・ストーリー。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「お帰りなさいなのにゃーん!」
 アパートのドアを開けた瞬間、小柄な少年が満田に飛びついてきて、肉の弾力で弾き飛ばされた。
「……だから、飛びつくのはやめた方がいいと言ったのです」
「……えへへ」
 玄関先で尻もちをついている、白いシャツを着、黒い半ズボンを同じく黒のサスペンダーでつっている、黒いふさふさとしたしっぽと先のほうが少し欠けた黒い大きな耳のはえた少年を見て、満田はふかぶかとため息をついた。
「だって、嬉しかったんにゃもーん。今日は琥珀、ゴハンつくって待ってたんにゃよ〜! ねえねえ、ゴハンとお風呂、どっちにするにゃん? あ、もちろん、琥珀でもOKにゃん♪」
「お風呂にするのです」
 即答しながら、まるで新婚家庭のような会話だ――と満田は内心頭を抱えた。
 琥珀は懲りもせずに満田に飛びつこうとして、肉にはじきとばされている。学習能力、というものはさほどそなわっていないらしい。
「もう沸いてるのにゃ〜。琥珀もいっしょに入るのにゃ!」
「ふたりで入るには狭いのです。ムリなのです」
「なら原型に戻るにゃ!」
 言って、琥珀はくるりと宙返りをする。
 そうして、着地したときには、琥珀は右耳の先が少しだけ欠けた、琥珀色の目をした黒猫に戻っていた。
「そのまま入ると、お湯が毛だらけになるのです」
「あとで琥珀がお掃除するから平気にゃん」
「わかりましたなのです」
 これ以上、押し問答を続けていても仕方がない。満田はあきらめて、琥珀へと手を伸ばした。
 琥珀はひと声にゃんと鳴いて、満田の腕に飛びついてくる。
 ぷるん、と腕の肉が揺れ、琥珀がずり落ちそうになる。満田はそれをもう片方の腕でささえてやった。
「ありがとうなのにゃ。大好きなのにゃ〜」
 はむはむ、と琥珀が満田の腕を軽く噛む。
 どうやら、それは愛情表現であるらしく、数日の間にすっかりそれに慣れてしまった満田は、とがめることもせずに琥珀ののどをなでてやった。
 のどを鳴らしながら、琥珀は満田の腕にしがみついて頬をすりつけてくる。

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

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