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悪徳金融

悪徳金融

著: 安土しげる
発行: 鹿砦社
価格:1,260円(税込)
10ポイント還元
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対応端末:パソコン 
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著者プロフィール

 安土 茂(あづち しげる)
 1929年、大阪府に生まれる。1970年、手形のトラブルで殺人事件を起こし15年間服役する。出所後「監獄人権センター」の活動や死刑廃止運動、人生相談など、ボランティア活動のかたわら、著述活動を行ない現在に至る。
 著書に、『弁護士犯罪』『ああ大阪刑務所』(ともに三一書房)、『魔性』(手形のトラブルによる殺人事件を記述)『なにわ金融道の裏のウラ側』(別著者名にて)『倒産―その背景』(別著者名にて。いずれも鹿砦社)など多数。

解説

 『ナニワ金融道』もまだ甘い!! 手形トラブルで殺人を起こした過去のある著者だからこそ言える、手形の怖さ、悪徳金融や闇金融の怖さ。
 銀行、公的金融機関の「貸し渋り」が、「街金融」「悪徳金融」への道を開いている。こんな政府、銀行を許して良いものか?! 「闇金融界」を暴き、「銀行」に対しても因果応報的逆襲の方法を記した、金融界への逆襲の書。

目次

はじめに


第一章 銀行の犯罪
 銀行の第一の犯罪と第二の犯罪
 銀行の第三の犯罪
 自殺者の続出
 殺しもある銀行──貸し渋りから殺人へ


第二章 公的資金の功罪
 中小企業金融公庫とは
 国民金融公庫とは


第三章 闇金融悪徳業者
 回し金融
 闇金融の醍醐味
 同じ穴のムジナ
 裁判で長引かせ
 システム金融 その一
 システム金融 その二
 テレビに出演して
 車担保の高金利業者
 悪徳年金融資業者
 ニシキファイナンス悪徳金融
 泉社長に対する批判
 延べ小切手融資
 借り主殺しのニシキの手口
 白地の手形とは
 商業手形
 融通手形
 差し替え
 手形・小切手の怖さ
 遡及権とは


第四章 金融界への逆襲
 銀行への嫌がらせの手口
 美人局《つつもたせ》 その一
 美人局《つつもたせ》 その二
 強姦罪にする
 男と組んでの懲らしめ
 仏心から金融界に忠告
 銀行を食った男の話
 街金融を食った男
 総会屋小池隆一氏の手口


あとがき──わが生き恥を晒してでも

抄録

 銀行の第一の犯罪と第二の犯罪


 「銀行の第一の犯罪」は、バブル期には不動産業者に担保価値もない土地に対しても湯水のごとく金を貸し、そしてバブルが弾けたいま、返ってこない金が百兆円もあるということである。
 こんなデタラメな経営をしてきた銀行に対し、政府は、
 「預金者保護のため」
 という大義名分をデッチ上げ、今度は「公的資金」を三十兆円も投入して穴埋めするというのだから、開いた口がふさがらない。これを国民一人あたりにすると、約二十五万円という高額負担となる。まったく強盗となんら変わりはない。
 また、銀行の不良債権は、バブル期に大手ゼネコンと手を組んで土地投機などによって作った不良債権であって、国民にはなんの罪もないのだ。その不良債権の処理に、国民の血税を使用しようというのも、長年の「銀行甘やかし政策」のしわ寄せなのである。
 銀行にすれば、
 「いずれは御上が面倒を見てくれるわ……」
 と左団扇でかまえ、不良債権を先送りしてきたのであるが、その結果、円安・株安・債権安の“トリプル安”の金融危機に陥れた。
 これが、「銀行の第二の犯罪」だ。
 こんな不良銀行ばかりでなく、苦境に陥っているゼネコン(土建屋)をも助太刀しようとばかり、政府はアメリカ方式で「ブリッジバンク(受皿銀行・債権管理銀行を含む)」を作り、
 「破綻銀行の健全融資先を保護するため」
 または、
 「借り手保護のため」
 などと称しているのだが、「受け皿銀行」のその実は、「銀行の不良債権、土建屋のしりぬぐい銀行」に過ぎないのだ。このことを国民は忘れてはならない。
 それにいま一つ、「選挙の巨大な票になる」銀行や土建屋を救済しようというものであって、国民にはなんの利益にもならないばかりか、国民にすべての「巨大なツケ」を回しているようなものであるから、これまた開いた口がふさがらない。
 このように大手の企業に対しては、「借り手保護」などと称して公的資金を融資する制度が整っているのだが、その一方の中小・零細企業に対しての公的融資は、「砂地に水をかけている」ようなもので、ほんのスズメの涙ほどの融資でお茶を濁しているだけである。
 また、「信用保証協会」という公的な機関がある。これは中小・零細企業が金融機関から融資を受ける際の「保証人」の役割りなのだが、この協会の「保証」を取るために第三者の「保証人」や「担保」が必要なのが実情だ。また、中小企業金融公庫や国民金融公庫といった公的な融資機関も、実際に申し込んだ人なら実感できるように、審査期間が非常に長くかかったり、重箱のスミをつつくような審査をされたりと、今日明日の資金繰りに追われる中小・零細企業の利用者にとってはハードルが高い。詳しくは後述するが、中小企業金融公庫・国民金融公庫・信用保証協会は、一体なんのための公的融資機関なのか!? と、筆者は為政者に問いただしたい。


 [註]中小企業庁発行の『中小企業施策利用ガイドブック』には、次のように記述されている。まさに役人のキレイゴトとしかいいようがない。


   * * *


 【(3) 信用保証協会】
 担保力、信用力が不足しており、事業の資金繰りに困っています。信用保証をしてくれる機関があると聞きましたがどのようなところですか。また、保証してもらうための条件を教えてください。


 中小企業者は、大企業と比較して担保力や信用力が不足しがちなため、金融機関からの借入れができない場合があります。信用保証協会は、そのような中小企業者の債務保証を行い、融資を受けやすくする機関です。現在、全国に52カ所(各都道府県、横浜市、川崎市、名古屋市、岐阜市、大阪市)設置されています。
 具体的には、担保力などが不足する中小企業の方が民間金融機関から事業資金を借り入れる際に、信用保証協会がその借入債務を保証し、万一債務者であるその中小企業者が返済不能になった場合、その中小企業者に代わって債券を返済する仕組みになっています。その後、当該債務者は債務を信用保証協会に返済することになっています。

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