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著者プロフィール
晶山 嵐子(しょうやま らんこ)
出身地:大阪/星座:獅子座/血液型:A型/趣味:読書、映画鑑賞/誕生日:8月19日
出身地:大阪/星座:獅子座/血液型:A型/趣味:読書、映画鑑賞/誕生日:8月19日
解説
遥か昔……戦乱の続く春秋戦国時代の中国。雪白の美貌を持つ賀旨国第二王子の史留暉は、幼き日に一人の少年と将来を約し合った。熊を一撃で倒すその少年は、当時大陸を制覇しつつあったキラ・シ一族の第三王子ル・ア。だがその後、ル・アは死んだ……。それから10年。キラ・シ殲滅を謳う紅渦軍が破竹の勢いで大陸を席捲。城に攻め入られた史留暉は、大将の夕羅に組み敷かれ彼のものに……。妖艶♪ 中国ファンタジーラブ!
抄録
どうにか逃げようと寝台から落ちた史留暉は、床に敷いている黒熊の毛皮の上で父王に首を押さえられ、膝(ひざ)にまたがられて服を引き裂かれた。雪原で磨き抜かれた、白絹より白い艶肌(つやはだ)がさらされる。首筋から、鎖骨、胸骨のくぼみからみぞおちへと、剣だこのある荒れた指が辿(たど)った。
大陸はここ百五十年戦乱が続いているが、その前は一千年近くほぼ平和な時代があった。大陸の中央、首都である煌都(こうと)では皇帝が暇にあかせて淫欲に浸り、快楽を思うままに操る『陰道(いんどう)』の研究が大成されている。
勉強熱心な唆賀鬼は第二王子時代に、この戦乱の世にもかかわらず、退廃文化華やかなる煌都に五年いて、帝王学から政治経済までありとあらゆることを学んで帰ってきた。その中に陰道の習得もあったらしい。
帰国してからは、第二王子だったけれど、太子も父王も差しおいてすべての北の美姫(びき)を陰道由来の官房術で自分に惚(ほ)れさせた。隣国辺留波との和議がなったのも、辺留波の姫をたらしこんだからだという噂(うわさ)もある。太子であった唆賀鬼の兄、至賀鬼(しがき)。彼の若くしての腹上死も、唆賀鬼が兄に陰道を教え女色に耽(ふけ)らせたからではないかと囁(ささや)かれた。けれど、武勇も兄より大きかったので、亡き兄に変わって立太子した唆賀鬼を誰も疎まなかった。
唆賀鬼の寝所はいつでも、順番待ちの女性たちの芳醇(ほうじゅん)な香りでむせ返るようだったという。その後宮は今もそのままだ。太子の磨牙鬼(まがき)も妃が三人しかいないので、即位しても後宮は使わないだろう。史留暉は剣の鍛練に明け暮れて女色に興味がなかった。自分より綺麗(きれい)な者しか目に入らないのならそれも当然、と囁かれていることを本人は知らない。
「騒ぐな、史留暉。何も痛いことをしようと言っておるのではないわ。この世の、最高の悦楽を教えてやろうと言うのだ」
喉(のど)を押さえられたことでようやく動かなくなった史留暉。その真珠色の躰を下にして父王は舐(な)めずるように笑った。獣の息が史留暉の肌を覆っていく。嫌悪感に真珠の肌が粟立(あわだ)った。
「なんと白い……四季によう似ておる……美しい……のう? なんと美しい……」
史留暉は父の指が自分の肌を這うのに怖気(おぞけ)立つ。夏でも涼しいこの北の国で、肌を見せることなど着替えの時しかない。他人に肌を観られている、というだけでも史留暉は頭が変になりそうだった。そして、その肌を触られて鳥肌が立つのに、何か、甘い、感覚。
「ほぉ? 誰も知らぬと思うたのに、陰の道がわずかに開いておるな」
*この続きは製品版でお楽しみください。
大陸はここ百五十年戦乱が続いているが、その前は一千年近くほぼ平和な時代があった。大陸の中央、首都である煌都(こうと)では皇帝が暇にあかせて淫欲に浸り、快楽を思うままに操る『陰道(いんどう)』の研究が大成されている。
勉強熱心な唆賀鬼は第二王子時代に、この戦乱の世にもかかわらず、退廃文化華やかなる煌都に五年いて、帝王学から政治経済までありとあらゆることを学んで帰ってきた。その中に陰道の習得もあったらしい。
帰国してからは、第二王子だったけれど、太子も父王も差しおいてすべての北の美姫(びき)を陰道由来の官房術で自分に惚(ほ)れさせた。隣国辺留波との和議がなったのも、辺留波の姫をたらしこんだからだという噂(うわさ)もある。太子であった唆賀鬼の兄、至賀鬼(しがき)。彼の若くしての腹上死も、唆賀鬼が兄に陰道を教え女色に耽(ふけ)らせたからではないかと囁(ささや)かれた。けれど、武勇も兄より大きかったので、亡き兄に変わって立太子した唆賀鬼を誰も疎まなかった。
唆賀鬼の寝所はいつでも、順番待ちの女性たちの芳醇(ほうじゅん)な香りでむせ返るようだったという。その後宮は今もそのままだ。太子の磨牙鬼(まがき)も妃が三人しかいないので、即位しても後宮は使わないだろう。史留暉は剣の鍛練に明け暮れて女色に興味がなかった。自分より綺麗(きれい)な者しか目に入らないのならそれも当然、と囁かれていることを本人は知らない。
「騒ぐな、史留暉。何も痛いことをしようと言っておるのではないわ。この世の、最高の悦楽を教えてやろうと言うのだ」
喉(のど)を押さえられたことでようやく動かなくなった史留暉。その真珠色の躰を下にして父王は舐(な)めずるように笑った。獣の息が史留暉の肌を覆っていく。嫌悪感に真珠の肌が粟立(あわだ)った。
「なんと白い……四季によう似ておる……美しい……のう? なんと美しい……」
史留暉は父の指が自分の肌を這うのに怖気(おぞけ)立つ。夏でも涼しいこの北の国で、肌を見せることなど着替えの時しかない。他人に肌を観られている、というだけでも史留暉は頭が変になりそうだった。そして、その肌を触られて鳥肌が立つのに、何か、甘い、感覚。
「ほぉ? 誰も知らぬと思うたのに、陰の道がわずかに開いておるな」
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