和書>小説・ノンフィクション>恋愛小説>ガールズラブ小説
著者プロフィール
神崎 セロリ(かんざき せろり)
最近ハマっていることは、コンビニのスイーツ。特にレアチーズケーキが大好き。趣味はカエルグッズ集め。大きなものでは、ぬいぐるみ。小さいものでは、太鼓とアルトサックスとシンバルを持ったトリオのカエル君たち。一番のお気に入りは、携帯ストラップのピンクのカエル君。
わたしが始めて好きになった女子は、高校のクラブの先輩。女同士だって恋する気持ちは、男女のペアと同じ。でも、女同士だから、ライバルは女子だけじゃなく、男子もいる。焼きもちやいたり、ケンカして仲直りしたり、笑ったり……彼女たちの気持ちの揺れ動きが伝わるように書いてます。
最近ハマっていることは、コンビニのスイーツ。特にレアチーズケーキが大好き。趣味はカエルグッズ集め。大きなものでは、ぬいぐるみ。小さいものでは、太鼓とアルトサックスとシンバルを持ったトリオのカエル君たち。一番のお気に入りは、携帯ストラップのピンクのカエル君。
わたしが始めて好きになった女子は、高校のクラブの先輩。女同士だって恋する気持ちは、男女のペアと同じ。でも、女同士だから、ライバルは女子だけじゃなく、男子もいる。焼きもちやいたり、ケンカして仲直りしたり、笑ったり……彼女たちの気持ちの揺れ動きが伝わるように書いてます。
解説
美樹はちょっとトロい新入生アキをかばううちに、ピュアな彼女に引かれていく。アキも子犬のように美樹を慕ってくるが、オヤジからお小遣いをもらっていたアキの過去やガードの甘さに美樹は次第にイライラしはじめ、男に手をだされるくらいなら、自分でと、酔いつぶれたアキを……。相手を自分の理想の枠に押し込めたり、勝手に幻滅してムッとしたり……年下の女の子に恋する美樹の揺れる気持ちの行く先は!?
抄録
「アキ! アキ!」
街中でアキと歩いていると、声をかける子がいた。
派手な感じで、アキとはタイプが違う。ジロジロとわたしの方を見ている。
アキが、
「サークルの先輩なの」というと、
「こんにちわぁー」と慣れた感じで挨拶をしてきた。
世間ズレした感じで、好みのタイプじゃない。
「アキ。またカラオケ行こうよ。例のやつで、さぁ」
「でも、もう高校生じゃないし…」
アキは歯切れが悪い。
「大丈夫だって。まだ、学生じゃない。十分若いんだからぁ」
なんか変だ。高校時代の友達同士らしいが、単に友達とも違う気がする。
「アキ。メルアド変わってないよね。じゃあ、また連絡するよ」
そう言うなり、走り去っていった。心なしか、アキが嫌な顔をしている。
「あの子は、高校生の時の友達?」
うん、と短くうなずく。
「カラオケ、よく行ってたの? 例のやつって」
カラオケなんか、誰でも行く。例のやつって言葉ぐらい何だ。ちょっとくらい分からない話があったって、聞くのは野暮だ。そう思ったけれど、聞きたい気持ちが勝る。我慢しようと思ったけれど、口に出た。
「そんなにカラオケは行っていたわけじゃないです。例のやつって…」
そういって言葉を探しているようだ。
ウソでもいいから、サラッと流してくれればいいのに。沈黙されると、なんか重要なような気がしてしまう。
「例のやつって、うんとぉ。行きつけのカラオケ屋で盛り上がってただけなんだけれど」
こういう時は舌ったらずなアキのしゃべり方が少し憎らしい気がする。
「ウソでしょ。それ」
突き放すように言うと、アキは観念したようだ。
「高校時代、何回かオヤジたちと一緒にカラオケに行って、帰りにおこづかいもらっていたんです」
「え、本当にカラオケだけで!?」
「はい。わたしはそう…」
わたしの友達にも、そうした人はいたことはいたが、なんか調子のいいチャッカリしたタイプだった。別におこづかいを貰うことが悪いとは思わない。でも、アキがそんなタイプだとは思わなかった。ちょっと引っ込み思案でわたしの後ろに隠れる、そんな女の子だったはずだ。わたしの好きなアキは。
アキに描いていた幻想。それは、間違いだったのかもしれない。そもそも「つい助けてあげたくなる子」なんていうのも、わたしの勝手な印象だ。
でも、なんか、アキのイメージがすごく下がる気がした。
*この続きは製品版でお楽しみください。
街中でアキと歩いていると、声をかける子がいた。
派手な感じで、アキとはタイプが違う。ジロジロとわたしの方を見ている。
アキが、
「サークルの先輩なの」というと、
「こんにちわぁー」と慣れた感じで挨拶をしてきた。
世間ズレした感じで、好みのタイプじゃない。
「アキ。またカラオケ行こうよ。例のやつで、さぁ」
「でも、もう高校生じゃないし…」
アキは歯切れが悪い。
「大丈夫だって。まだ、学生じゃない。十分若いんだからぁ」
なんか変だ。高校時代の友達同士らしいが、単に友達とも違う気がする。
「アキ。メルアド変わってないよね。じゃあ、また連絡するよ」
そう言うなり、走り去っていった。心なしか、アキが嫌な顔をしている。
「あの子は、高校生の時の友達?」
うん、と短くうなずく。
「カラオケ、よく行ってたの? 例のやつって」
カラオケなんか、誰でも行く。例のやつって言葉ぐらい何だ。ちょっとくらい分からない話があったって、聞くのは野暮だ。そう思ったけれど、聞きたい気持ちが勝る。我慢しようと思ったけれど、口に出た。
「そんなにカラオケは行っていたわけじゃないです。例のやつって…」
そういって言葉を探しているようだ。
ウソでもいいから、サラッと流してくれればいいのに。沈黙されると、なんか重要なような気がしてしまう。
「例のやつって、うんとぉ。行きつけのカラオケ屋で盛り上がってただけなんだけれど」
こういう時は舌ったらずなアキのしゃべり方が少し憎らしい気がする。
「ウソでしょ。それ」
突き放すように言うと、アキは観念したようだ。
「高校時代、何回かオヤジたちと一緒にカラオケに行って、帰りにおこづかいもらっていたんです」
「え、本当にカラオケだけで!?」
「はい。わたしはそう…」
わたしの友達にも、そうした人はいたことはいたが、なんか調子のいいチャッカリしたタイプだった。別におこづかいを貰うことが悪いとは思わない。でも、アキがそんなタイプだとは思わなかった。ちょっと引っ込み思案でわたしの後ろに隠れる、そんな女の子だったはずだ。わたしの好きなアキは。
アキに描いていた幻想。それは、間違いだったのかもしれない。そもそも「つい助けてあげたくなる子」なんていうのも、わたしの勝手な印象だ。
でも、なんか、アキのイメージがすごく下がる気がした。
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