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美熟な家性婦 ハードロマン短編集

美熟な家性婦 ハードロマン短編集

著: 冴島学
発行: イースト・プレス
レーベル: イーストeノベルズ
価格:525円(税込)
10ポイント還元
形式:bookend形式⇒詳細
対応端末:パソコン 
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著者プロフィール

 冴島 学(さえじま がく)
 1960〜
 長野県在住。京都外国大学卒。第19回小説CLUB新人賞受賞。小説CLUB誌で作家デビュー。現在は特選小説誌などで作品を発表。

解説

 清楚な人妻が描く淫らな夢……。パーティーで出会った後輩の男性との蜜月の夜。初老の男に訪れた、思いがけない若い女性との春……。せつなく激しく、溢れる愛欲の人間模様。ハードロマン短編全5作品を収録!

目次

カップリング・パーティー
美熟な家性婦
密室痴戯〜コリアン・パーティー〜
たのしまナイト
心理ゲーム

抄録

「おいおい、樹理さん、酔っているのかね」
 潤んだ瞳で、樹理に見つめられた。
「私、疲れちゃったんです。今までがんばってきたけど……」
 樹理はため息をつくように呟いた。
 雅也はしばし考えた。隣にはどんな素性の人が住んでいるか知らないし、自分も干渉しない。何か聞かれたとしても、娘といえば通るかもしれない。雅也はいつになく、大胆な言葉が口をついて出ていた。
「しばらくここで住むかね。そうすれば家賃はいらなくなる。いい人が出来たり、出て行きたくなったら出て行けばいいし」
「そうできたら嬉しいな。私、食事を作ったり、洗濯もしますから」
「私は年金暮らしだから、給料をあげるなんてことはできないし、財産もないよ」
 樹理が自分を罠にはめようと考えているとは思わなかった。
「アルバイトなんかは簡単に出来て、多少のお金は稼げるんですけど、女一人で生活の基礎となるお金をすべてまかなうのは、どんなに大変かってことがわかりました」
「私のような者と一緒でよければ、しばらく住んだらいい。それで職が見つかれば働いて、そのお金は自分のためにとっておけばいい。娘たちは、私がこの間のように入院するようなことにならなければ、こちらに来ることもない」
「娘さんたちが来るようなことがあれば、その間、私はどこかへ行っていてもいいです」
「まあ、そういうことはおいおい考えればいいさ。私はお風呂へ入ってくるよ。君はまだ呑んでいればいい」
 雅也は立ち上がり、タンスから下着を出して浴室へ向かった。
 風呂に浸かり、酔った勢いで、重大なことを軽率に応えてしまったような気もした。それでも自分の人生で、いろいろなことを慎重に判断してきた過去を振り返っても、間違いはあったし、これも縁なのだろうと楽観的になっていた。
 冷えた浴室に湯気が広がった。病院で働く樹里を一カ月間見ていて、財産狙いだとか、詐欺などをするような悪い女にはどうしても見えない。彼女が詐欺師だとしたら、もう少し金を持っていそうな男をターゲットにするだろう。彼女は傷ついている。しばらく安息の場所が欲しいのかもしれない。窮鳥が懐に入れば猟師も撃たないという。まあ、いいだろう、雅也はそんな心境になっていた。
 しばらくして、ドアが開く音がして脱衣所に樹里のシルエットが見えた。
「私も入ります」
 樹理はそういって、服を脱ぎ始めている気配だ。
「大人二人が入るには狭いよ」
 長く生きてきたので、もうそれほどうろたえることなどないと思っていた。だが本当に入ってきそうな雰囲気に雅也は期待と動揺が入り混じり、心臓が高鳴っているのを意識した。
 扉が開いた。
 三十五歳の熟した樹理の裸身で視界がいっぱいになった。長い髪を後ろで束ねている。バスタブから見上げる樹里の乳房はお椀型で、肌が浅黒いせいか、乳雲は幾分濃い茶色がかっている。長くてまっすぐの形の良い脚で、太腿は、ほどよいむっちり感があり、女の園の翳りは、比較的濃く、クレバスに沿って縦長に生えていた。尻から腰にかけての緩やかな線、ウエストはくびれてはいるものの、ほのかに女の年輪をうかがわせるように、ほんのりと脂がのっていた。
 女の肌は白いもの──。白い肌の女が最高だと思い込んでいた雅也だったが、褐色の肌の樹理の裸身を見て、股間のものが微妙に反応した。
「磯島さん、お背中流します」
 樹里は、ひざまずきスポンジを手にとり、ソープをしなやかな手でまぶしはじめた。雅也は、ほんの少しだけ反応している股間を手のひらで隠しながらバスタブから出て、風呂椅子に座った。
 首筋から肩にかけてスポンジで洗われる。鏡に樹里の、酒のせいか上気した顔がうつっている。背中を流す手にあまり力が入っていないので、くすぐったい感じがする。熟れた女のフェロモンが湯気と入り混じり、雅也の鼻腔をくすぐった。
 樹理に首から背中、尻の後ろ側を洗ってもらう。
「こちらを向いてくださいますか」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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