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悩んだら☆俺に聞け!

悩んだら☆俺に聞け!


発行: キリック
レーベル: シフォンノベルズ
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆1
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解説

 大手不動産会社に就職したものの浮かばれない日々を過ごしていた徹平。その日も凹んでいる徹平を女子社員が見かねて、週刊誌の「悩んだら☆俺に聞け!」という占いを(ゴリ押しで)薦めてくれた。軽い調子の占い、占い師の胡散臭い風貌、しかも「ナイト☆タカ」なんてヘンテコな名前、だけど……ちょっとだけ当たってるかも? これまで占いなんてまとも見たことがなかった徹平だが、いつの間にか週刊誌の発売が楽しみになっていた──そんなある日、上司の命令で大邸宅へ立ち退き交渉に訪れた徹平は、その家の主人・九藤の勘違いで全身水浸しの目に遭ってしまう。屋敷にあげてもらい九藤の話を聞けば、九藤家は先祖代々占いを生業にしているという。しかも、相手の体に触れるだけで恋愛とエッチなことがわかってしまうらしいのだが……。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「本当はめちゃくちゃ不安なんです。今夜だけは、俺をひとりにしないで下さい」
 俺はたまらずに嗚咽を漏らした。
「わかった。今夜はずっとそばにいてやるから、泣きたいだけ泣けばいいよ。こうすると、ほら、一人じゃないって思えるだろう?」
 九藤さんの胸板が、俺の背中に重なる気配があった。腕が俺の腰を抱く。生地を通して、彼の体温と規則正しい心音が伝わってくる。
 ひとつの布団の中で男に抱きしめられるなんて、元気な時の自分だったらきっぱりと遠慮するところだけど、今夜だけは事情が違った。九藤さんの存在と優しさが俺を慰める。
俺は一人じゃない。
 こんな夜に感じる九藤さんの呼吸の気配は、子守唄のように優しくて慈悲深かった。
 安心したら、余計に涙の量が増えた。俺の目から溢れたしずくが、容赦なく枕をぬらしていく。とめどなく溢れる涙を、俺は諦めた。今の感情に自分自身を解放して、俺は声を殺して泣いた。
「いっぱい泣いていいよ。辛い気持ちは、全部涙と一緒に流しちゃえばいい」
 九藤さんの手が俺の髪を撫でる。俺を慰める彼の低い声は、俺の冷え切った心をとろけさせた。
 辛くて悲しくて泣き足りなかった俺を、解き放ってくれたのはこの人なのだ。
 きゅうんと、胸が鳴いた。
 九藤さんに抱きしめられて、触れられている部分が熱い。彼の声に聞き惚れ、彼の言葉に感動して胸がうち震える。一瞬、九藤さんに抱かれたいとさえ思った。彼に抱かれたら、守られているみたいで安心できそうだ。
 何だろう、この妙に甘ったるくて幸せな気持ちは。やめてくれよ、恋、しちゃいそうじゃないか。……もしかして、もう、そいつは始まっているのか?相手は男だっていうのに……。
「始まってるんじゃないかな」
 九藤さんが言った。
 俺は、びっくりして振り返った。
「俺、声出してないよね?」
 九藤さんが冷静な目で俺を見ている。
「うん。徹平に触っているから、わかっちゃった」
 あっ、そうだった!
 ということは、今さっき考えたエロいこと全部、九藤さんに読まれてしまったということになるらしい。
 なんてことだ。
「そう、うろたえなくてもいいじゃないか。徹平、君の気持ちはわかったよ。俺も、君のことはとても気にいっている。じゃないと、いくらうまい飯が作れるからといっても、部屋を貸したりはしないからな」
 それまで、俺の腰をそっと抱いていただけの彼の手が、腰と太もものラインをさわさわと撫で始めた。気にいっていると言われたせいか、体を撫でられても悪い気がしなかった。
本当に俺、どうかしちゃったんだろうか。男に触られて感じるなんて……。
 いや!感じてない!今の取り消し!
 俺は九藤さんに伝わるように強く否定した。
「感じているのなら素直になれよ。無理な我慢は、心にも体にもよくない」
 この人に触られたら、俺は隠し事が何もできない。
「俺の考えていることばかりわかっちゃって、ズルイ。九藤さんは、どんなことを考えているの?俺を、どうしたいの?」
意地の悪い質問だけど、こっちの心の中はだだ洩れなんだ。俺にだって知る権利があるだろう?
「俺か?俺は、徹平を抱きたいよ。いいか?」
 決定的なひと言を耳元でささやかれた俺の体は、芯から熱を帯びて熱くなった。その熱で、硬かった何かがどろりと蕩けていくようだった。
 うん……、いいかも。
 いいかと尋ねられて、反射的に本心が……。超えちゃいけない壁みたいなものが、あっさりと崩れてしまった。
「あっ、今のは……」
 否定しても遅かった。
「そうか。いいんだな」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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