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著者プロフィール
剛 しいら(ごう しいら)
東京都出身。千葉県在住。6月9日生まれ。血液型A型。バレエ、ミュージカル、なんて大好きです。
東京都出身。千葉県在住。6月9日生まれ。血液型A型。バレエ、ミュージカル、なんて大好きです。
解説
世界的に超有名なバレリーノ・服部と遠距離恋愛中のバレエ少年・美晴。恋人の住むロンドンにあるロイヤルアカデミーに留学し、晴れて同棲……を夢見ていたけれど、あえなく失敗。仕方なく進学したのは、地元でも有名な不良高校で……。入学早々カツアゲにあい、オタクの友人に囲まれ、さらに不良のトップ・流島に激しく気に入られてしまって、恋もバレエも波乱の予感!しかも服部には「浮気している」と伝わってしまって……!?
目次
第一章 海賊
第二章 ライモンダ
あとがき
第二章 ライモンダ
あとがき
抄録
「元気だせ。そんなくらーい顔なんて見たくない」
「うん……」
服部のフラットに着いた。
もうこんな暗い顔ばっかりしてたら駄目だよね。僕のいいところは、いつでも元気なところと、この顔の可愛さなんだから。
車を下りた途端に、僕は笑顔になった。寒い寒い冬のロンドン。吐き出す息は白い。
去年来たのが初めて。そして今年で二回目。もしかしたら僕がずっと暮らすことになるかもしれない街。
僕はきっとこの街が好きだ。好きになるんだ。うん、もう決めたから、好きなんだよ。
服部の部屋は三階、荷物は服部が運んでくれた。外から入ると、部屋の中はほのかに暖かい。晴れていたから、窓ガラス越しに入ってくる日差しが、暖めておいてくれたんだろう。
それでもやっぱり寒くて、ガス式の暖炉に火を点ける。
手をかざしていたら、自然な感じで服部に抱きしめられた。
キス、キス、キス……。
三カ月分のキス。
離れている間も、決して忘れてないよって気持ちを込めて、僕らは情熱的なキスをする。
うーっ、泣きたいくらい幸せだ。
たまにしか会えないのが、遠恋の辛いところ。だけど毎日のように会ってたら、冷めるのも早いよ、なんて言うやつもいる。それは毎日会えるっていう、贅沢に慣れすぎて、お互いを大切にするって努力を怠った結果じゃないの。
会えないからこそ、気持ちのこもったメールをする。電話でも相手のことを気遣い、お互いに無理のない時間に、楽しく話せるように努力する。
そしてやっと会えた時には、二人でいられる時間を思い切り楽しむんだ。
毎日会ってたら気持ちが冷めるなんてこと、僕らにはきっとない。だって服部にレッスン受けてた時は、毎日会ってたけど、ちっとも気持ちは冷めていかなかった。それよりどんどん熱くなっていって、困ったくらいだったな。
「先生……寂しかった。クリスマスにも僕のとこだけサンタ来なかったし……」
「プレゼント贈っただろ? 届かなかったのか?」
「僕が欲しかったのは、プレゼントじゃない。届けてくれるサンタのほう」
「そうか……ああいう太った白髭の爺さんが好みなのか。だったら美晴、悪いが五十年、待ってくれ」
服部のおバカ。でも、そういうとこも大好き。
*この続きは製品版でお楽しみください。
「うん……」
服部のフラットに着いた。
もうこんな暗い顔ばっかりしてたら駄目だよね。僕のいいところは、いつでも元気なところと、この顔の可愛さなんだから。
車を下りた途端に、僕は笑顔になった。寒い寒い冬のロンドン。吐き出す息は白い。
去年来たのが初めて。そして今年で二回目。もしかしたら僕がずっと暮らすことになるかもしれない街。
僕はきっとこの街が好きだ。好きになるんだ。うん、もう決めたから、好きなんだよ。
服部の部屋は三階、荷物は服部が運んでくれた。外から入ると、部屋の中はほのかに暖かい。晴れていたから、窓ガラス越しに入ってくる日差しが、暖めておいてくれたんだろう。
それでもやっぱり寒くて、ガス式の暖炉に火を点ける。
手をかざしていたら、自然な感じで服部に抱きしめられた。
キス、キス、キス……。
三カ月分のキス。
離れている間も、決して忘れてないよって気持ちを込めて、僕らは情熱的なキスをする。
うーっ、泣きたいくらい幸せだ。
たまにしか会えないのが、遠恋の辛いところ。だけど毎日のように会ってたら、冷めるのも早いよ、なんて言うやつもいる。それは毎日会えるっていう、贅沢に慣れすぎて、お互いを大切にするって努力を怠った結果じゃないの。
会えないからこそ、気持ちのこもったメールをする。電話でも相手のことを気遣い、お互いに無理のない時間に、楽しく話せるように努力する。
そしてやっと会えた時には、二人でいられる時間を思い切り楽しむんだ。
毎日会ってたら気持ちが冷めるなんてこと、僕らにはきっとない。だって服部にレッスン受けてた時は、毎日会ってたけど、ちっとも気持ちは冷めていかなかった。それよりどんどん熱くなっていって、困ったくらいだったな。
「先生……寂しかった。クリスマスにも僕のとこだけサンタ来なかったし……」
「プレゼント贈っただろ? 届かなかったのか?」
「僕が欲しかったのは、プレゼントじゃない。届けてくれるサンタのほう」
「そうか……ああいう太った白髭の爺さんが好みなのか。だったら美晴、悪いが五十年、待ってくれ」
服部のおバカ。でも、そういうとこも大好き。
*この続きは製品版でお楽しみください。
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