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著者プロフィール
晶山 嵐子(しょうやま らんこ)
出身地:大阪。星座:獅子座。血液型:A型。趣味:読書、映画鑑賞。誕生日:8月19日。
出身地:大阪。星座:獅子座。血液型:A型。趣味:読書、映画鑑賞。誕生日:8月19日。
解説
イケメンぞろいで定評のあるコンビニでアルバイト中の鷹矢は、遊び人風でワイルドな美形の霧下先輩にひかれつつも、姉の結婚以来、同居中の神経質で頭のキレる美形の義弟・空斗も気になっている。でも空斗と同じ家に住み始めてからなんだか胃が痛むし、なんだか姉の様子もおかしい。そういえば、霧下先輩が言ってたっけ……「そいつ、悪魔なんじゃねーの?」。悪魔はどっちで、天使はどっち!? 鷹矢をめぐって、聖戦勃発!?
目次
悪魔の恋人争奪戦
抄録
玄関のドアを開けたら、立ってた彫像に息を呑んだ。それが空斗だ、って分かったのはちょっとあと。
この家の玄関、大きな木のドアの両脇にマジックミラーで外が見えるようになってる。ちょうど空斗はドアの真正面にいたから、そのガラスに見えなくて、誰もいないと思ったから、すげーびっくりした。一瞬、額に入った、奴の写真かと思ったぐらい。
鍵を出そうとして少し俯いてるのに、視線だけ俺に向けてる。ドアの上にあるオレンジ色の玄関灯と月が、空斗の綺麗な顔を斜め上から照らしてる。長い睫毛の影が濃くて、いつも神経質なほどストイックに見える奴の顔が色っぽく見えた。ただでさえ薄い色の瞳にオレンジの光が入り込んでキラキラ光ってる。いつもは、真っ白ーっ! って感じなのに、今日は影が多くて、フランス映画のポスターみたい。
すげーキレー……思わず見とれてしまった。
「君さ」
写真が動いたっ! と思ったのは、空斗の手が俺に向かって伸びたから。思わずいつもの癖で、叩き払って一歩下がった。写真が動いて驚いたのもあるけど、今からバイトなのに、ストレスためて吐いてるバーイじゃないし。
「君さ、心霊スポット巡りとか、しないほうが良いよ? 昼夜逆転も良くないし。せめて昼間働きなよ」
は? 何言ってんの、こいつ。
「俺、幽霊とか信じてねーし。そんな馬鹿なことしねーよっ」
「何度も言ってるけど、その馬鹿そうな口調もどうにかしなさい。人間、自分の話す言葉が自分を作るんだよ? 汚い言葉を使ってると、心まで汚くなる」
「ウザッ!」
なにあれ。なんでいきなり、久しぶりにきいた口があれかよ。バイト先でそのことを先輩に愚痴ってたら、いつも通り笑って聞いてくれた。つか、また先輩いるし。今日はシフトらしいけど、今日もなぜか暇。二人いなくていいんじゃないの?
「前にもさー……体調悪いの性病じゃないか、って……シッツレーなー……信じらんねーよ、あいつ」
「お前が? 性病? お前がー? なんでそんな話になってんだよ」
「先輩の女遊びのせいだよっ! ここのコンビニの美形店員が女遊びがすごいって噂聞いて、俺のことだと思ったんだって! シツレーナッ! ホント、シツレーすぎ!」
「いや、それ、お前も俺にシツレーだろ。俺のことだろ? それ……つか、なんでそんな噂、そいつが知ってんの? そいつ悪魔なんじゃねーの? お前タラシに来た」
悪魔ってまた、先輩はオカルト好きだなー。
先輩の顔がズイ、と近づいてきた。ナニ? 今日の先輩のネイルは、親指に髑髏のシール貼ってるだけみたい。
「すでに疑われてるんだしさ? その噂、真実に、しねぇ?」
先輩の綺麗な顔が、目の前。すごい、長い黒い睫毛。素顔でヴィジュアル系ってどうなんだよこれ。目も真っ黒。すんごい真っ黒。圧倒される。
「俺がココに来た理由、知ってるだろ?」
先輩の声が耳の中にゾクゾクする。なんでそんなかすれた声。いつもの元気イイ先輩の声じゃないよ。
「お前がココにいたから、来たんだよ、俺は」
*この続きは製品版でお楽しみください。
この家の玄関、大きな木のドアの両脇にマジックミラーで外が見えるようになってる。ちょうど空斗はドアの真正面にいたから、そのガラスに見えなくて、誰もいないと思ったから、すげーびっくりした。一瞬、額に入った、奴の写真かと思ったぐらい。
鍵を出そうとして少し俯いてるのに、視線だけ俺に向けてる。ドアの上にあるオレンジ色の玄関灯と月が、空斗の綺麗な顔を斜め上から照らしてる。長い睫毛の影が濃くて、いつも神経質なほどストイックに見える奴の顔が色っぽく見えた。ただでさえ薄い色の瞳にオレンジの光が入り込んでキラキラ光ってる。いつもは、真っ白ーっ! って感じなのに、今日は影が多くて、フランス映画のポスターみたい。
すげーキレー……思わず見とれてしまった。
「君さ」
写真が動いたっ! と思ったのは、空斗の手が俺に向かって伸びたから。思わずいつもの癖で、叩き払って一歩下がった。写真が動いて驚いたのもあるけど、今からバイトなのに、ストレスためて吐いてるバーイじゃないし。
「君さ、心霊スポット巡りとか、しないほうが良いよ? 昼夜逆転も良くないし。せめて昼間働きなよ」
は? 何言ってんの、こいつ。
「俺、幽霊とか信じてねーし。そんな馬鹿なことしねーよっ」
「何度も言ってるけど、その馬鹿そうな口調もどうにかしなさい。人間、自分の話す言葉が自分を作るんだよ? 汚い言葉を使ってると、心まで汚くなる」
「ウザッ!」
なにあれ。なんでいきなり、久しぶりにきいた口があれかよ。バイト先でそのことを先輩に愚痴ってたら、いつも通り笑って聞いてくれた。つか、また先輩いるし。今日はシフトらしいけど、今日もなぜか暇。二人いなくていいんじゃないの?
「前にもさー……体調悪いの性病じゃないか、って……シッツレーなー……信じらんねーよ、あいつ」
「お前が? 性病? お前がー? なんでそんな話になってんだよ」
「先輩の女遊びのせいだよっ! ここのコンビニの美形店員が女遊びがすごいって噂聞いて、俺のことだと思ったんだって! シツレーナッ! ホント、シツレーすぎ!」
「いや、それ、お前も俺にシツレーだろ。俺のことだろ? それ……つか、なんでそんな噂、そいつが知ってんの? そいつ悪魔なんじゃねーの? お前タラシに来た」
悪魔ってまた、先輩はオカルト好きだなー。
先輩の顔がズイ、と近づいてきた。ナニ? 今日の先輩のネイルは、親指に髑髏のシール貼ってるだけみたい。
「すでに疑われてるんだしさ? その噂、真実に、しねぇ?」
先輩の綺麗な顔が、目の前。すごい、長い黒い睫毛。素顔でヴィジュアル系ってどうなんだよこれ。目も真っ黒。すんごい真っ黒。圧倒される。
「俺がココに来た理由、知ってるだろ?」
先輩の声が耳の中にゾクゾクする。なんでそんなかすれた声。いつもの元気イイ先輩の声じゃないよ。
「お前がココにいたから、来たんだよ、俺は」
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