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レンタル〜七泊八日の花嫁!?〜

レンタル〜七泊八日の花嫁!?〜


発行: キリック
レーベル: シフォンノベルズ
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆10
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解説

 孤児院を出てバイト生活を送る直は、いつか自分だけの神様に出会えると信じてひたむきに生きてきた。昼間はコンビニ、夕方は閑古鳥の鳴くレンタルショップで働いている直は、店に現れた圧倒的な存在感を放つ橘組の跡取り・橘孝弘から七泊八日で自分をレンタルしたいと申し出られる。直は孝弘が口にしたある言葉に魅了され、不思議と断れず映画のDVDもろともレンタルされてしまう。そして、レンタルしたからには“観る”権利があると言う孝弘に、直は身体の隅々まで“鑑賞”されることに……。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

目次

 ボタン操作一つでスクリーンが天井へ吸い込まれていく。時刻は三時を回ろうかという中、孝弘さんはとんでもないことを言い出した。
「次はお前の番だ」
 ゆっくり近づいてきた顔が、そのまま俺の耳元へ低い囁きを落とす。
「脱げ」
 鋭く、有無を言わさない声音だった。困惑気味に視線を揺らす俺に、孝弘さんは妖艶に口端を持ち上げる。
「オレはお前をレンタルしたんだ。お前の身体の隅々までを観る権利が、オレにはある。だから服を脱げ」
 どうやら説明らしきものをしているのだということは分かったけれど、言われている意味が理解できなかった。
「な、なに……」
「早くしろ。じゃないと脱がせるぞ」
 彼から離れようと手を後ろに付いてお尻で下がると、チッと舌打ちが聞こえて左足首を捕らえられた。
「自分で脱ぐのとオレに脱がされるの、どっちがいい」
 お前にはその二択しかないと告げてくる声に、俺はふるふると首を振る。
 どちらも選べない。会って間もない人間の前で裸になれるのは、きっと銭湯や病院くらいだ。
 頑なな俺の態度に、孝弘さんはゆっくりと息を吐いた。
「そうか、そんなにオレに脱がされたいのか」
 バリトンが凄みを帯びて、足首を掴む手に力が込められた。
「ぬ、脱ぎます!」
 痛みと恐怖にたまらず俺は叫んでいた。途端に、彼から放たれる黒いオーラが和らいでいく。
「それでいい。下着も全部だ」
 とんでもないことになってしまった。
 俺は泣きたい気持ちで顔を俯けた。
 逆らえない視線を感じてシャツとジーンズを取り払う。緊張に震える指先は下着に手をかけたまま動かなかった。
 一段階落とされたシーリングライトの灯りがゆっくりと俺の薄い裸身を照らし出す。彼の視線がまるで舐めるように全身を辿って、服を着ていないにも関わらず、俺の身体は妙に熱く火照りだした。
「綺麗だ、直」
 感じたままを告げたような、純粋な響きだった。
 生まれてこの方、自分の容姿を綺麗だなんて言われたことがなかった。一度も染めたことのない黒い髪は自分でカットしている所為か微妙に長さが揃ってないし、十人並みの域を出ない顔は目鼻立ちがくっきりしている他は特別目立たない。肉付きの薄い生白い身体は男としては魅力がないように思えて今でも俺のコンプレックスだ。それでも今、こうして会って間もない人に真っ直ぐに綺麗だと言われて素直に照れてしまう自分がいた。
「下着も脱げ」
 まるで言葉の暗示にでもかかったみたいに、俺はゆっくりと下着をおろし、足から抜き取った。
 生まれたままの姿を隈なく見つめられて、股間を手で隠しながら俺は赤くなった。
「ほら」
 こちらに真っすぐ両手を伸ばされる。その手を不思議そうに見ていると、また舌打ちが聞こえた。
「なにぼーっとしてんだ。抱っこだろが」
 叱られて慌てて四つんばいでにじり寄ると首に抱きつかれた。
 初めてだった。
 こんな風に人の体温を感じることなんて、施設で暮らしていた時も外へ出てからも一度だってなかった。
 今までたくさん楽しいことや幸せなことを想像してきたけれど、それでも人の温もりだけはどうしても思い描けなかった。
 知らなかったから。
 でも、今知ってしまった。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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