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ミッシング・ロード〜世界を越えて君を呼ぶ〜

ミッシング・ロード〜世界を越えて君を呼ぶ〜


発行: 学研
レーベル: もえぎ文庫ピュアリー シリーズ: ミッシング・ロード
価格:550pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 ★★★★☆10
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著者プロフィール

 高月 まつり(こうづき まつり)
 6月21日生まれ。出身埼玉県・現在東京都在住。血液型O型。
 携帯ゲーム機のイラストロジックにハマってます。面白い〜!

解説

 武道の名家・崇城家の長男で弓道の名手である弘樹はある日、家に代々伝わるいわく付きの矢に触れ、異世界「ルマルシャン」へと飛ばされてしまう。突然の出来事に混乱する弘樹だったが、現場に居合わせた金髪碧眼の美形王子・イーザンによって、国を上げての客人「宝客」としてムマルシャンに迎え入れられる。弘樹は帰り方を模索しながらイーザンのもとで日々を送るが、お互いを深く知るにつれて甘やかな感情が芽生え始めて……。

目次

ミッシング・ロード〜世界を越えて君を呼ぶ〜
あとがき

抄録

 弘樹の言葉が途中で止まる。
 振り返った彼の目の前に、金色の海。
 昨日見た「幻」が、弘樹の腕を掴んでいた。
「初めて見る洋服を着ている。それに……この矢は……」
 声は低いが、相手を驚かせないように気を配る落ち着きがあり、安心させようと笑みまで浮かべている。
 整った容姿に金髪と青い瞳がよく似合っている。
 彼の服装は、短いマントに膝丈までの細身のチュニック。装飾の施されたベルトの脇には剣が差してあり、ファンタジー映画の登場人物の服装のようだ。
 弘樹よりも白みのある肌の色は、どう見ても東洋人ではない。だが、映画などでよく見る欧米人のように、彫りが深いわけではなかった。
 両方のいいところだけを受け継いだような、無国籍という表現がしっくりくる容姿。
 彼は上品な微笑みを浮かべ、弘樹と彼が手にしている矢とを交互に見た。
「律主の印が刻まれている。これは『律主の矢』だ。どこで手に入れた?」
「ど、どこでって……これは俺の家に昔からあるもので……っ! あの、ここは一体どこなんですかねっ! 俺は自分の家に帰りたいんですけど……っ!」
 相手が男であっても、ここまで美しいと気が動転する。
 弘樹は彼から慌てて視線を逸らし、「ここはどこだ」「家に帰りたい」を早口で連呼して、掴まれた腕を振り解こうともがいた。
「『宝客』か……。よし」
 何が「よし」なんだーっ! 俺はコスプレに用はないっ! おうちに帰りますっ!
 弘樹は心の中で思う存分叫びながら、彼に掴まれた腕をぐいぐいと引っ張る。
「最後に宝客が現れたのは、今から二十年前。それも、遙か南の『ファルキーク』」
 あの、綺麗なオニイサン。俺にはお話の内容がさっぱり分かりませんが……。
 ここで怒鳴って、いきなり「ズブリ」とやられたら死んでも死にきれない。
 弘樹は唇を固く閉ざし、言いたいことは心の中で言うことに決めた。
「宝客殿。ようこそルマルシャンへ。俺はイーザンブラス・モノ・カステラン。リュセクターンの王子だ。ここはリュセクターンの領地。従って、我が国が宝客である貴殿を保護する」
 ますます意味が分かりませんっ! というか、なんで言葉が通じるの? そして、あんたの横にいる巨大な生き物は、一体なんですかっ!
 弘樹の頭の中では、次から次へと疑問が湧き出てくる。
 だがまだ、口を開くことが出来ない。
「宝客は、最初は緊張と不安で口数が少ないと言われているが、貴殿もそのようだな。しかし名無しのままではこれから先が不便だろう。よかったら、名前を教えてくれないか? 俺のことは『イーザン』と呼んでくれ」
 イーザンブラス……イーザンは、弘樹の顔を覗き込んで嬉しそうに微笑んだ。
 初めて聞く地名を並べられて混乱していても、イーザンが親しみを込めて名乗ったのは分かった。
 その親しみが、弘樹の唇を動かす。
「弘樹。……崇城……弘樹」
 そうじょうひろき。
 イーザンは呪文のように弘樹のフルネームを何度も呟き、そしていきなり「コメ」と大きな声を出した。
「は?」
「コメの国から来たのだな? ヒロキと似たような名前の宝客が、昔コメの国からルマルシャンへやってきた」
「確かに……俺の主食は米だけど……コメではなく……日本という国で……」
「日本っ! 俺の側近にも、日本人を祖先に持つ者がいるっ! そうか、日本かっ! たまには早起きをして散歩をするものだな。タロ、俺は宝客と出会えたぞ」
 イーザンは傍らにいた生き物に「タロ」と呼びかけ、その頑丈な長い首を叩いた。
「では、宝客殿。俺と一緒に城へ行こう。タロに乗っていけばすぐ城に着く」
 タロと呼ばれる生き物の背には鞍があった。
 首には首輪、そして手綱がつけられている。
「こ、これ……もしかして……竜じゃ……」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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