和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>ファンタジー
著者プロフィール
加納 邑(かのう ゆう)
5月21日生まれ。A型。牡牛座か双子座。出身地&在住地・秘密。
吸血鬼でミミもの!! 趣味に突っ走りまくっています!! 書いていて、めちゃくちゃ楽しかった〜。
5月21日生まれ。A型。牡牛座か双子座。出身地&在住地・秘密。
吸血鬼でミミもの!! 趣味に突っ走りまくっています!! 書いていて、めちゃくちゃ楽しかった〜。
解説
「オレ専属のエサになれ」
高2の海はある日、蝙蝠の群れからいじめられている仔犬をひろう。仔犬は海の傷ついた指先の血を舐めたとたん、金髪の美形ヴァンパイア・夕夜に変身!! さらに食事代わりにと「とんでもない場所(!?)」から血を吸おうとしてきて……!? 超オレ様な吸血鬼王子・夕夜といフツーの高校生・海の、スリリングなヴァンパイアンラブついに開幕!!
高2の海はある日、蝙蝠の群れからいじめられている仔犬をひろう。仔犬は海の傷ついた指先の血を舐めたとたん、金髪の美形ヴァンパイア・夕夜に変身!! さらに食事代わりにと「とんでもない場所(!?)」から血を吸おうとしてきて……!? 超オレ様な吸血鬼王子・夕夜といフツーの高校生・海の、スリリングなヴァンパイアンラブついに開幕!!
目次
仔犬拾いました
オレ様な吸血鬼
レストラン『BLOOD(ブラッド)』
吸血鬼とのキス
胸の十字架
あとがき
オレ様な吸血鬼
レストラン『BLOOD(ブラッド)』
吸血鬼とのキス
胸の十字架
あとがき
抄録
「そ、そんな……っ!?」
海は、その場にしゃがみ込みたい気分で頭を抱えた。
「どうしよう……なんか、あんな人に襲われたら、僕なんてあっという間に殺されちゃうよ。あんなふうに、まるで刀みたいな鋭い爪を持っていて、背中に蝙蝠(こうもり)の羽とかも生やしちゃっているような人……っ」
「人じゃない、紫羽は吸血鬼だろ」
「あ、そうか……吸血鬼……吸血鬼ってことは、じゃあ、僕の身体中の血を吸って、干からびさせて殺すつもりかな。うう……」
「さあ、どうだろうな」
「いつ殺しに来るの? 僕が生きていられるのはあと数日なんて言っていたけど?」
海は抱えていた頭を離し、顔を上げて、すがるように夕夜を見上げる。
夕夜は胸の前の腕組みを解き、呟くように言った。
「……まあ、大丈夫だ。オレがお前を守ってやる」
「え?」
半分涙目になっていた海は、パチパチと瞬きをして彼を見上げる。
「え……えっ? それ、本当に?」
「ああ」
パッと顔を輝かせた海に、夕夜は頷く。
彼は腰に片手をあて、いかにも面倒くさい、というようにため息を吐いた。
「お前には借りがあるからな、仕方がない」
「借り?」
「つまり……さっきも言ったとおり、オレは、本当はお前に助けてもらう必要なんてなかったわけだが、何度か助けられてしまった、っていうことも事実だ。下等な人間にこのオレが借りを作ったままなのは嫌だから、オレがお前を紫羽から守ってやる」
「それ、本当の本当に……?」
「今はまだ本調子じゃないが、人間一人守るくらいはできるだろう」
「よ、よかった!! 吸血鬼がそんなふうに義理堅い生き物で!! ありがとう」
海が泣き出しそうな勢いで安心していると、しかし、夕夜が口を結ぶ。
「そんなに感謝しなくていいぞ。命を助けるのは一回だけだ」
「えっ、一回だけなの!?」
海は目を見張り、再び青くなった。
「当たり前だ、それでお前への借りを返すには充分だろう」
「じゃあ、そのあとはどうすればいいの?」
「さあな」
不安に怯える海に、夕夜は軽く首を傾げる。
「そのあとは、紫羽がお前を殺そうがどうしようが、オレの知ったことじゃない。とにかく、あいつからお前を守るために、オレはこれからもお前の家にいる。つまり、お前が紫羽から命を狙われるその瞬間を待つわけだ。いいな?」
*この続きは製品版でお楽しみください。
海は、その場にしゃがみ込みたい気分で頭を抱えた。
「どうしよう……なんか、あんな人に襲われたら、僕なんてあっという間に殺されちゃうよ。あんなふうに、まるで刀みたいな鋭い爪を持っていて、背中に蝙蝠(こうもり)の羽とかも生やしちゃっているような人……っ」
「人じゃない、紫羽は吸血鬼だろ」
「あ、そうか……吸血鬼……吸血鬼ってことは、じゃあ、僕の身体中の血を吸って、干からびさせて殺すつもりかな。うう……」
「さあ、どうだろうな」
「いつ殺しに来るの? 僕が生きていられるのはあと数日なんて言っていたけど?」
海は抱えていた頭を離し、顔を上げて、すがるように夕夜を見上げる。
夕夜は胸の前の腕組みを解き、呟くように言った。
「……まあ、大丈夫だ。オレがお前を守ってやる」
「え?」
半分涙目になっていた海は、パチパチと瞬きをして彼を見上げる。
「え……えっ? それ、本当に?」
「ああ」
パッと顔を輝かせた海に、夕夜は頷く。
彼は腰に片手をあて、いかにも面倒くさい、というようにため息を吐いた。
「お前には借りがあるからな、仕方がない」
「借り?」
「つまり……さっきも言ったとおり、オレは、本当はお前に助けてもらう必要なんてなかったわけだが、何度か助けられてしまった、っていうことも事実だ。下等な人間にこのオレが借りを作ったままなのは嫌だから、オレがお前を紫羽から守ってやる」
「それ、本当の本当に……?」
「今はまだ本調子じゃないが、人間一人守るくらいはできるだろう」
「よ、よかった!! 吸血鬼がそんなふうに義理堅い生き物で!! ありがとう」
海が泣き出しそうな勢いで安心していると、しかし、夕夜が口を結ぶ。
「そんなに感謝しなくていいぞ。命を助けるのは一回だけだ」
「えっ、一回だけなの!?」
海は目を見張り、再び青くなった。
「当たり前だ、それでお前への借りを返すには充分だろう」
「じゃあ、そのあとはどうすればいいの?」
「さあな」
不安に怯える海に、夕夜は軽く首を傾げる。
「そのあとは、紫羽がお前を殺そうがどうしようが、オレの知ったことじゃない。とにかく、あいつからお前を守るために、オレはこれからもお前の家にいる。つまり、お前が紫羽から命を狙われるその瞬間を待つわけだ。いいな?」
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形式
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