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男の子には秘密がある

男の子には秘密がある


発行: 学研
レーベル: もえぎ文庫ピュアリー シリーズ: 秘密がある
価格:550pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 ★★☆☆☆6
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著者プロフィール

 南原 兼(なんばら けん)
 1月1日生まれ。B型。おにきゅん帝国出身・帝都在住。
 パワストーンが大好きで、絶賛蒐集中。指輪もピアス(ホールは両耳3個づつ)も殆どナマ天然石かゴス系。どの石も可愛いです。

解説

 男子高校生の有栖川千早には人に言えない秘密がある。なんと訳ありで少女服のモデルをしているのだ。謎の美人モデルのセレーネにキスされて揺れる乙女心ならぬ男心。そんなさなか全寮制男子校の月夜の宮学園に転入した千早は同じクラスにモデル仲間の白鳥麗音の姿を見つけてどっきり。おまけに気になる意地悪な美形生徒会長の月城輝夜との間に新たなる秘密が……。

目次

SECRET★1〔美少女モデルは男子高校生★〕
SECRET★2〔救世主は超絶美形な生徒会長★〕
SECRET★3〔いきなり秘密の初体験★〕
SECRET★4〔クラスメイトはモデルプリンス★〕
SECRET★5〔秘密が多すぎる★〕
SECRET★6〔月の迷路で揺れる天秤★〕
SECRET★7〔秘密の扉の鍵を開けて★〕
あとがき

抄録

「この学園で、俺の名前を知らない奴がいたとは驚きだ。本当に、俺の気を惹くために、芝居をしているわけじゃないんだよな?」
「はぁ?」
 一瞬おおげさな話をして、人をからかっているだけかと思ったけれども、どうやら大真面目らしい。
(こいつ、どんだけ自意識過剰なんだよ?)
 千早は、呆れた顔で、相手を見つめるが。
 たしかに、これだけ美形に生まれつけば、この世に存在する全員が、自分に高望みの恋をしていると、うっかり信じこんでもおかしくない。
(でも、やな奴には、違いないな……)
「で、なんなんだよ、名前は?」
「月城輝夜。月の城に輝く夜だ」
 それを聞いて、千早がびくりとまばたきをすると、輝夜と名乗ったその男は、ほら見ろとばかりに、顎を反らした。
「聞いたことくらいはあるだろう?」
「なんか、まんま風景画みたいな、風流な名前だな。でも、やっぱり知らないな。初めて聞く」
 正直に答えると、輝夜は急に険しい顔になって、千早の襟首をつかみ上げた。
「おまえ、ここの生徒じゃないな? この学園の生徒会長、月城輝夜の名前を知らないなんて。ここの制服を着ていたから、うっかりだまされたぜ」
「え? 生徒会長? 一年生なのに?」
「特に問題はない。俺自身が、煩わしいと感じていることを除けばな」
 さらりと断言する輝夜を、千早は尊敬のまなざしで見上げる。
「それだけ自信たっぷりだと、さぞや生き易いだろうな。うらやましいよ、マジで。悩みなんて、ないだろ?」
「馬鹿にするな。俺にも、悩みのひとつくらいはある」
「ふぅん。けど、恋の悩みだけは、絶対なさそうだな」
 どっぷりと恋に悩んでいる最中だけに、妬ましげな口調で千早が云うと、輝夜は、眼鏡を直すふりをして、片手で顔を隠してしまった。
「うそ。まさか、おまえも、恋で悩み中?」
 にわかには信じられずに、千早は、輝夜の顔を覆っている大きな手の甲を見つめた。
 指先ももちろんだが、輝夜の手はどの角度から見ても、価値のある美しい芸術品のように思えて、千早はついつい魅せられてしまう。
 満月でも三日月でも、綺麗な月の形に目を奪われ、謎めいたその光に心を奪われるのと同じ感覚だ。
 おまけに輝夜の身体からは、上品な色っぽさが極上のフェロモンのように、にじみ出ている。
 輝夜の視界が閉ざされているのをいいことに、千早は思わず息をのみながら、流れるように優美なラインを描いているその白い身体を、こっそりと鑑賞する。
 手と同様に見惚れてしまいそうになる肩や腕。そして、わき腹。
 ひいてはスウェットがひっかかっている腰骨ぎりぎりのあたりまでも。
「……あっ」
 しみひとつないミルク色の肌に薄紫の打撲の痕を見つけて、千早が小さく声をあげたのと、月が群雲から姿を現わすように、輝夜が顔の前から手をどけたのは、ほとんど同時だった。
「それ、どうしたんだよ? その紫の痣。もしかして、俺を受けとめてくれたときに」
「だったら、どうだっていうんだ? 舐めて治してくれるのか?」
「舐めて? ぁっ」
 無意識にびくんと身体を退く千早を横目で見て、輝夜は冷たく笑う。
「冗談だ。それよりおまえも風呂入ってこいよ。暖房は入ってても、今夜みたいな夜は、ちゃんとあたたまらないと風邪をひくからな」
「あ、サンキュ」
 意地悪かと思えば、結構親切なところもある、不思議な男だ。
(月城輝夜か。ん? どこかで聞いたような)
 むろん、生徒会長だからというわけでなく。
 首をかしげつつ、ぼんやりと立ち上がって、くじいた足を軽くひきずりながら歩き出しかけて、千早はバスルームの場所を知らないことに気づいた。
 それを尋ねようと顔をあげたちょうどそのとき、輝夜の手が、千早の腕をつかんだ。
「待て。まだおまえの正体を聞いていなかった」
「正体?」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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