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解説
圧倒的な存在感と演技力で、高い評価を得ているイケメン俳優、勝野尊――だが、実生活の彼は無愛想でわがままで気難しくて……その上、弱小プロダクションの所属なので役に恵まれない。そんな勝野の担当となった新人マネージャーの雅之。勝野から挑発され、メジャーな仕事を引き受けてくれたら抱かれてやると宣言してしまった雅之は、勝野のキャスティングのため奔走することに……。熱血マネージャー体当たりLOVE♪
目次
その気にさせてくれ
シンクロ率100パーセントの男
シンクロ率100パーセントの男
抄録
「──だから、違いますって!」
大きな声を上げて、やっと勝野の意識をこちらへ引きつけることに成功した雅之は言った。
「水無瀬監督は何もしてません。僕がどのくらい本気なのか知りたかっただけだって……」
「……本当に?」
こくりと肯定した雅之を見て、勝野はやっと息をついた。
「指一本触れられてないだろうな?」
じっとこちらを見据えて、確かめるように訊ねられるので、その迫力に気圧され思わずうなずいてしまう。
この様子では、水無瀬に触られて感じかけたなんて、勝野には口が裂けても言えない。
「──雅之に何かあったら、あの男、ぶっ殺してやるところだった」
「か、勝野さんっ……!」
自分をメインキャストに起用してくれた有名監督をつかまえて、このセリフだった。勝野の穏やかでない発言は、紹介した雅之の心臓にかなり悪い。
どきどきしていると、勝野がふいに声を和らげた。
「もう…、そんなことしないでくれ」
いつもはもっと不遜な顔つきの勝野の瞳が頼りなげに揺れていて、雅之はびっくりして勝野の男らしい双眸を見つめ返した。
「おれのために……そこまでしなくていい」
「勝野…さん?」
「──たとえ芝居のためだったとしても、おれは、雅之が誰かほかの男に抱かれるなんて、とても耐えられない」
苦しそうな声だった。
「勝野さん……」
──なんだか、すごいこと言われたような気がする。
芝居ができなければ、生きていけないと言った男の、その芝居よりも大切なのだと……。
自惚れていいのだろうか。
──それとも、そんな優越感なんて…馬鹿げているだろうか。
「……抱いても…いいんだろ?」
改めて訊かれると、すごく恥ずかしくなった。
じっと見つめる視線から逃れようとすると、強引に抱き寄せられた。
勝野の胸に頬を押しつける形になって、勝野と自分の鼓動を聞きながら顔が熱くなる。
微かに、勝野がつけていた残り香が鼻先を軽くかすめて、誘発されたように身体の芯に小さく揺らめく炎がともった。
「こんなに焦らして──」
*この続きは製品版でお楽しみください。
大きな声を上げて、やっと勝野の意識をこちらへ引きつけることに成功した雅之は言った。
「水無瀬監督は何もしてません。僕がどのくらい本気なのか知りたかっただけだって……」
「……本当に?」
こくりと肯定した雅之を見て、勝野はやっと息をついた。
「指一本触れられてないだろうな?」
じっとこちらを見据えて、確かめるように訊ねられるので、その迫力に気圧され思わずうなずいてしまう。
この様子では、水無瀬に触られて感じかけたなんて、勝野には口が裂けても言えない。
「──雅之に何かあったら、あの男、ぶっ殺してやるところだった」
「か、勝野さんっ……!」
自分をメインキャストに起用してくれた有名監督をつかまえて、このセリフだった。勝野の穏やかでない発言は、紹介した雅之の心臓にかなり悪い。
どきどきしていると、勝野がふいに声を和らげた。
「もう…、そんなことしないでくれ」
いつもはもっと不遜な顔つきの勝野の瞳が頼りなげに揺れていて、雅之はびっくりして勝野の男らしい双眸を見つめ返した。
「おれのために……そこまでしなくていい」
「勝野…さん?」
「──たとえ芝居のためだったとしても、おれは、雅之が誰かほかの男に抱かれるなんて、とても耐えられない」
苦しそうな声だった。
「勝野さん……」
──なんだか、すごいこと言われたような気がする。
芝居ができなければ、生きていけないと言った男の、その芝居よりも大切なのだと……。
自惚れていいのだろうか。
──それとも、そんな優越感なんて…馬鹿げているだろうか。
「……抱いても…いいんだろ?」
改めて訊かれると、すごく恥ずかしくなった。
じっと見つめる視線から逃れようとすると、強引に抱き寄せられた。
勝野の胸に頬を押しつける形になって、勝野と自分の鼓動を聞きながら顔が熱くなる。
微かに、勝野がつけていた残り香が鼻先を軽くかすめて、誘発されたように身体の芯に小さく揺らめく炎がともった。
「こんなに焦らして──」
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