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和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説社長

あの日の恋のやり直し

あの日の恋のやり直し


発行: キリック
レーベル: シフォンノベルズ
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆8
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解説

 制作会社の若き社長・坂居瑞輝は、高校時代、淡い恋心を抱いていた河嶋純哉に裏切りにも似たかたちで襲われ、揉み合うさなか大切にしていたアンティークの香合が壊れてしまった。その時の純哉の心ない言葉が何よりも瑞輝を傷つけ、以来瑞輝は純哉を避け続けた──。そんな十年以上前のできごとを夢にみた日、訪れた美術館で声をかけてきたのは、首から館員証を提げた昔の面影を残す純哉だった。過去の事を詫び、未だ自分への執心を感じさせる素振りの純哉と、ざわめく自身の心に戸惑いながらも、あの日から止まっていた二人の時は再び動き出し……
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「あのさ、坂居」
「なんだ?」
「もう時効だと思うから言っちゃうけど……、おれ、高校んとき、坂居がおれの部屋でうたた寝してる隙にキスしたことあるんだ」
「え?」
予想外のセリフに、瑞輝は目を見開いて純哉を見た。
純哉も瑞輝を見返した。
「気づいてなかったんだ?そっか……じゃあ、あんときってホントに寝てたんだな。なーんだ……。もしかしたら寝たふりしてるだけで、気づいてて、あとで『じつはおれ、純哉のことが好きなんだ』とか坂居のほうから言い出してくれたりしたらうれしいなーなんて勝手に妄想してたんだけど、そんな展開にもならなくって非常に残念に思ってたわけ。でも……そっか、マジで寝てたんじゃしょうがないよな」
「……」
瑞輝は返す言葉がない。
過ぎた時間に対するほのかな懐かしさと、詮のない後悔と、今目の前にいる人物に対する執着が胸をざわめかす。
純哉は真剣な目の色で、そんな瑞輝を見つめて、つづけた。
「なあ……、やり直しって、利く?もう一回、高校生みたいなキスからやり直したら、おれ、今度こそ坂居の恋人になれる可能性ある?」
「純哉……」
「おれ──好きだったんだよ、高校のときから、坂居のこと。だけどあのころのおれはバカで、変にカッコつけたい気持ちがあって、素直に言えなかった。しかももっと大バカなことに、坂居の宝ものを壊して、その重大さも分からなくて、おまえに見捨てられて……。手遅れになってようやく分かったんだ、どれだけおまえのことが好きだったのか」
「……」
「卒業したあとも、ずっと坂居のことが気になってて……忘れられなくて……、何度か女の子ともつき合ったけど、いつもろくに長つづきしなかった。当たり前なんだよ、いつの間にか、カノジョと坂居のことを比べてんだもん。おれってホント最低だよな。女の子たちにも悪いことしたと思ってる。反省してる」
苦しそうに吐き出される言葉を、瑞輝はひと言ももらさず聞こうと、神経を集中して聞いていた。
「だけど、坂居のことが忘れられなかったおかげで、美術との劇的な出逢いがあって、今のおれがあるんだから、坂居には感謝すべきだよな。ありがとな」
「それは、別におれのおかげじゃない。おれのことなんか知らなくても、きっと純哉は、いつかどこかで美術と巡り逢ってたんだと思う」
「いやあ、それはないだろ?だっておれ、もともとは脳みそまで筋肉だったし」
そう言って、純哉は笑った。
「なあ、坂居──」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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