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ミッシング・ロード 〜漆黒のオリジンを語れ〜

ミッシング・ロード 〜漆黒のオリジンを語れ〜

著: 高月まつり
発行: 学研
レーベル: もえぎ文庫ピュアリー シリーズ: ミッシング・ロード
価格:578円(税込)
10ポイント還元
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 高月 まつり(こうづき まつり)
 6月21日生まれ。双子座。東京都在住。血液型O型。
 子猫がうちに来て早五ケ月。黒フェイならぬ黒にゃんこです。可愛いけどやんちゃで、相手をするのが一苦労です。

解説

 異世界・ルマルシャンでの生活にも慣れ、イーザンとの蜜月を送っていた弘樹。そんな折、ルマルシャン随一の夢占い師・シャーラが「貴方は災いの種を撒き散らす忌み客」と弘樹に告げる。さらにその直後、大災害がルマルシャンを襲って……!? 世界の選択を迫られる弘樹、そして過去の呪縛と対峙するイーザン。大人気! 風雲急を告げる異世界ピュアロマンス巨編第3弾、ついに登場!!

目次

ミッシング・ロード〜漆黒のオリジンを語れ〜
あとがき

抄録

 弘樹はすがすがしい気分になろうとしたはずなのに、気がつくと微妙に気持ちが落ち込んでいた。
 正規の廊下を通って自分の部屋に戻ってきた弘樹は、小さなため息をつく。
 律主は俺より一回り以上も年上なんだから、少しは気を回せっての。何で俺が、こんなモヤモヤした気持ちになるんだよ。せっかく朝日を浴びたのに。
 弘樹は巨大なクッションの塊にダイブして、「律主のバカ」と呟いた。
「ほほう。俺はさっきまで弘樹がいないと慌てふためいていたというのに、当の本人は律主と一緒にいたとは」
 頭上から声がする。
 拗ねた口調でもいい声だ。
 弘樹は体を起こすと、ベッドの上にあぐらをかいているイーザンブラス王子に視線を向けた。
「おはよう、イーザン」
「おはよう。……弘樹は、俺を一人残して律主のところで何をしていたのかな? 俺やアランディスに、一人で歩き回ってはいけないとさんざん言われていたと思うが」
 イーザンはそう言って唇を尖らせると、右手で弘樹の携帯電話を掴む。
「しかも、この『ケイタイデンワ』とやらの音が鳴りやまず、止めるのに苦労した」
「ごめん」
 だよな。いつも携帯の目覚ましを止めるのは俺だったし。イーザンは音が鳴るたびに「ビクッ」てしてたっけ。……でも、どうやって止めたんだろう。
 弘樹は、イーザンが焦りながら携帯電話を操作している様子を想像して「ぷっ」と吹き出した。
「どうして笑うのかな? 弘樹は」
 イーザンはますます拗ね、恨めしそうな瞳で弘樹を見つめる。
「ごめん。本当にごめん。……ちょっと早起きしすぎたから、朝日を見に行ってたんだ。真っ赤な鱗雲が凄かった。あと……フェイたちが大声で鳴いて……」
 弘樹はそう言いながら立ち上がり、今度はベッドに腰を下ろす。
「ああ……、フェイの鳴き声なら聞いた。初めて聞く声だったな」
「そういえば律主も、ルツは滅多なことでは鳴かないって言ってた」
「ふむ」
 イーザンは弘樹の腕をそっと掴み、自分の懐にすっぽりと包み込んだ。
 ぬいぐるみを引き寄せるような扱いだったが、弘樹は苦笑を浮かべるにとどめる。
「いくら律主の塔の中といえど、一人で歩き回らないでくれ。いつアレッサンドロと出くわすか分からない。俺は、弘樹があいつに攫われたら、正気でいられない」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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