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著者プロフィール
花川戸 菖蒲(はなかわど あやめ)
3月17日生まれ、魚座・AB型。
3月17日生まれ、魚座・AB型。
解説
「ああ、そうだ。こいつは猫だ。俺の猫だよ」
昼間はお堅い薬剤師……だけど木曜の夜だけ、ユキナリという名のわがまま猫になって好みの男を漁る。期間限定の気ままな暮らし――そんな由紀也が一夜の相手に選んだジュエリーデザイナーの岸田は、カッコよくて構い上手でベッドも最高! 俺だけに飼われろよ……と言われ、初めて本気の恋にはまってしまった。でも……。岸田に昼間の顔を見られても、自分は双子の弟だと言い張る由紀也で……。ハニーえっち☆
昼間はお堅い薬剤師……だけど木曜の夜だけ、ユキナリという名のわがまま猫になって好みの男を漁る。期間限定の気ままな暮らし――そんな由紀也が一夜の相手に選んだジュエリーデザイナーの岸田は、カッコよくて構い上手でベッドも最高! 俺だけに飼われろよ……と言われ、初めて本気の恋にはまってしまった。でも……。岸田に昼間の顔を見られても、自分は双子の弟だと言い張る由紀也で……。ハニーえっち☆
目次
レンタルキャットに首輪
抄録
「……おまえ、たまにすごく可愛いよな」
岸田はニヤニヤと口元を弛めた。簡単には岸田のものにならないと言っておきながら、自分より弟のほうが好きなんじゃないかと、ぽろりと不安をこぼす。素直に岸田への執着を表せないのは、レンタルキャットの習性かもしれないと岸田は思った。いくら気に入った飼い主でも、レンタル期間が過ぎたら飼い主から離れなければならない。期間限定の飼い主に本気で懐いてしまったら、離れたあとがつらい。たぶん無意識に、そうやって気持ちにブレーキをかけているのだろう。
岸田はふっと笑うと、微妙な距離……抱きしめたいなら抱きしめさせてあげるよ、といった距離を取る由紀也の腰に腕を回し、よいしょと膝の上に乗せて教えてやった。
「お試し期間って言ったのはおまえだろう」
「…だ、だから…?」
「だから、俺は今すぐおまえを俺だけの猫にしたいと思ってるわけだよ。責任持ってちゃんと飼う。返したりしない」
「ふ…ふぅん…」
「いくら顔が同じでも、弟くんは飼う気にならないから安心しろ。弟くんは臆病そうで飼えないさ」
「……」
由紀也は驚いて岸田の顔を見た。
「岸田さん、弟には一回しか会ってないよね?」
「会ったというか、薬の説明を受けただけだがな」
「それだけで……、由紀也が臆病って、わかったんだ……」
「お? 弟くんはユキヤくんというのか」
「うんそう、由紀也っていうんだ。由紀也はホントに臆病なんだよ。岸田さん、すごいっ、大好きっ」
ギュウッと岸田に抱きついた。たったあれだけの会話から、自分がとても臆病だということを見抜いてくれた岸田が嬉しい。真面目な顔も、落ち着いた穏やかな様子も、本当の自分を隠すための作り物だ。
「岸田さんなら、由紀也も好きになったと思うよ」
「バカ言え。弟くん…ユキヤくんはストレートだろう?」
「そう。でも、岸田さんが口説いたら由紀也は落ちると思う。だけどそうなっても、絶対、由紀也はそんな気持ちを認めないと思うけど」
「まあ、妙な倫理感に縛られてる感じはしたけど」
「うん。だから僕が先に岸田さんに会えてよかった。岸田さんが由紀也を好きになって、僕が岸田さんを好きになったら、救われないもん」
「お。俺のことが好きか」
「うん、大好き」
*この続きは製品版でお楽しみください。
岸田はニヤニヤと口元を弛めた。簡単には岸田のものにならないと言っておきながら、自分より弟のほうが好きなんじゃないかと、ぽろりと不安をこぼす。素直に岸田への執着を表せないのは、レンタルキャットの習性かもしれないと岸田は思った。いくら気に入った飼い主でも、レンタル期間が過ぎたら飼い主から離れなければならない。期間限定の飼い主に本気で懐いてしまったら、離れたあとがつらい。たぶん無意識に、そうやって気持ちにブレーキをかけているのだろう。
岸田はふっと笑うと、微妙な距離……抱きしめたいなら抱きしめさせてあげるよ、といった距離を取る由紀也の腰に腕を回し、よいしょと膝の上に乗せて教えてやった。
「お試し期間って言ったのはおまえだろう」
「…だ、だから…?」
「だから、俺は今すぐおまえを俺だけの猫にしたいと思ってるわけだよ。責任持ってちゃんと飼う。返したりしない」
「ふ…ふぅん…」
「いくら顔が同じでも、弟くんは飼う気にならないから安心しろ。弟くんは臆病そうで飼えないさ」
「……」
由紀也は驚いて岸田の顔を見た。
「岸田さん、弟には一回しか会ってないよね?」
「会ったというか、薬の説明を受けただけだがな」
「それだけで……、由紀也が臆病って、わかったんだ……」
「お? 弟くんはユキヤくんというのか」
「うんそう、由紀也っていうんだ。由紀也はホントに臆病なんだよ。岸田さん、すごいっ、大好きっ」
ギュウッと岸田に抱きついた。たったあれだけの会話から、自分がとても臆病だということを見抜いてくれた岸田が嬉しい。真面目な顔も、落ち着いた穏やかな様子も、本当の自分を隠すための作り物だ。
「岸田さんなら、由紀也も好きになったと思うよ」
「バカ言え。弟くん…ユキヤくんはストレートだろう?」
「そう。でも、岸田さんが口説いたら由紀也は落ちると思う。だけどそうなっても、絶対、由紀也はそんな気持ちを認めないと思うけど」
「まあ、妙な倫理感に縛られてる感じはしたけど」
「うん。だから僕が先に岸田さんに会えてよかった。岸田さんが由紀也を好きになって、僕が岸田さんを好きになったら、救われないもん」
「お。俺のことが好きか」
「うん、大好き」
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本の情報
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