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著者プロフィール
加納 邑(かのう ゆう)
誕生日:5月21日。血液型:A型。出身地:地球。心境:大海を泳ぐクラゲ。野望:もしかしたら、現実にこんなことがあるかもしれない。この世も捨てたもんじゃないかな。……と、読後に思ってもらうこと。
誕生日:5月21日。血液型:A型。出身地:地球。心境:大海を泳ぐクラゲ。野望:もしかしたら、現実にこんなことがあるかもしれない。この世も捨てたもんじゃないかな。……と、読後に思ってもらうこと。
解説
「姫と閨の中でどのようにすればいいか、私がお教えいたします」
恐ろしい噂にまみれ、呪われていると言われる、黒のカーン公爵。そんな公爵の元に、隣国に婿入りするための教育を受けに行くことになってしまった王子・ルカは、黒衣に身を包んだ冷酷な公爵に『夜の作法』まで教えられてしまう。しかし、公爵の城で過ごすうちに、冷たい顔の下に隠された彼の心を知り……!? つのる恋心と王子としての運命。ドラマティックロマンス!
※ 本文にイラストは含まれておりません。
恐ろしい噂にまみれ、呪われていると言われる、黒のカーン公爵。そんな公爵の元に、隣国に婿入りするための教育を受けに行くことになってしまった王子・ルカは、黒衣に身を包んだ冷酷な公爵に『夜の作法』まで教えられてしまう。しかし、公爵の城で過ごすうちに、冷たい顔の下に隠された彼の心を知り……!? つのる恋心と王子としての運命。ドラマティックロマンス!
※ 本文にイラストは含まれておりません。
抄録
(公爵、公爵……公爵のことが好きです)
口に出すこともできず、明日の朝には封じ込めなければならない気持ちが膨らんで胸から溢れ出そうになり、ルカは必死にそれが暴走しそうになるのをこらえた。
公爵への想いが叶って愛し合えることなんて、永遠にない。
それをまざまざと見せつけられたうえ、今ここで昂ぶりの熱が消えていくのと同時に、公爵と過ごした時間の全ても消えてしまうような気がして、ルカは切なくなった。
「……っ」
不意にポロリと零れた涙がシーツに落ち、背後の公爵がそれに気づく。
「殿下……どうされました?」
まだ少し欲情を感じさせる熱の籠った声音に、ルカは消え入りそうに声を震わせた。
「で、できません」
「……え?」
「きっと、僕にはできません。こうしてせっかく公爵に教えていただいたのに、隣国に行って姫と愛を交わすことなど、できません……」
ルカはシーツに交差させた自分の腕に、ポロポロと流れた涙をギュッと強くなすりつけた。
「隣国に行かれるのが不安になられて、泣いておられるのですか?」
「そうではないのです。そうではなくて……」
心が崩れ散ってしまいそうで大声を上げて泣きたかったけれど、なにも彼にぶつけられないルカは、咽ぶように涙を流すしかなかった。
「僕には……僕にとって、一番愛しい人は……」
心から愛を交わしたいと思うのは、今、自分のすぐそばにいる人だ。
手を伸ばせば抱きしめられるが、しかし、もうその人には触れてはいけない。
「……ぅ……っ」
嗚咽を手の甲に埋めるようにして泣いていると、公爵のキスがルカの背中に落ちた。
「ルカ様、泣かないでください」
初めてルカを名前で呼んだ公爵の声は、切なそうに震えていた。
「あなたにそんなふうに泣かれると、私は……」
「公……爵? なにを……?」
*この続きは製品版でお楽しみください。
口に出すこともできず、明日の朝には封じ込めなければならない気持ちが膨らんで胸から溢れ出そうになり、ルカは必死にそれが暴走しそうになるのをこらえた。
公爵への想いが叶って愛し合えることなんて、永遠にない。
それをまざまざと見せつけられたうえ、今ここで昂ぶりの熱が消えていくのと同時に、公爵と過ごした時間の全ても消えてしまうような気がして、ルカは切なくなった。
「……っ」
不意にポロリと零れた涙がシーツに落ち、背後の公爵がそれに気づく。
「殿下……どうされました?」
まだ少し欲情を感じさせる熱の籠った声音に、ルカは消え入りそうに声を震わせた。
「で、できません」
「……え?」
「きっと、僕にはできません。こうしてせっかく公爵に教えていただいたのに、隣国に行って姫と愛を交わすことなど、できません……」
ルカはシーツに交差させた自分の腕に、ポロポロと流れた涙をギュッと強くなすりつけた。
「隣国に行かれるのが不安になられて、泣いておられるのですか?」
「そうではないのです。そうではなくて……」
心が崩れ散ってしまいそうで大声を上げて泣きたかったけれど、なにも彼にぶつけられないルカは、咽ぶように涙を流すしかなかった。
「僕には……僕にとって、一番愛しい人は……」
心から愛を交わしたいと思うのは、今、自分のすぐそばにいる人だ。
手を伸ばせば抱きしめられるが、しかし、もうその人には触れてはいけない。
「……ぅ……っ」
嗚咽を手の甲に埋めるようにして泣いていると、公爵のキスがルカの背中に落ちた。
「ルカ様、泣かないでください」
初めてルカを名前で呼んだ公爵の声は、切なそうに震えていた。
「あなたにそんなふうに泣かれると、私は……」
「公……爵? なにを……?」
*この続きは製品版でお楽しみください。
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