和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>執事
著者プロフィール
末吉 ユミ(すえよし ゆみ)
12月28日生まれ、A型。
12月28日生まれ、A型。
解説
両親を亡くし慎ましい生活をしていた航太の下へ、超美形双子執事・静流と凪が押しかけてきた! 存在すら知らなかった大金持ちの祖父とやらの遺言で、社長職を継げと言うのだ。不相応な話だと断るが、聞く耳を持たない双子は勝手に航太の執事兼秘書として世話をし始める。最初は航太には興味のない様子の双子だったが、二人の区別がつかないことを知ると態度が一変してしまい!? ツンデレ静流と粗暴な凪、双子執事との2×1な関係!
ALL描き下ろしカラーイラスト付き。
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抄録
「な、なにをして……」
「あ、あの」
好物のシュークリームを頬張っていた航太は、ドア先で睨みを利かしている執事の憤怒の顔に固まってしまう。
「おやつを食べている」
航太に代わって淡々と答えた声に、すぐさま「違うでしょうっ」と荒げた返事が返った。
「私が言っているのは、凪。おまえですっ。なぜおまえはそんな…っ」
「え、凪さんだったの?」
驚いたのは航太だ。
てっきりこのシュークリームを買ってくれたのは、今の今まで静流だと思い込んでいたのだ。
シュークリームに夢中でほとんど会話を交わさなかったこともあるが、なんとなく凪は甘いものが嫌いで、嫌いなものには見向きもしないタイプに思えた。その点静流は、たとえ甘いものが嫌いでも、航太の好物ならば執事の仕事として買ってくるだろう思ったのだ。
ああ、怒られる…。
またもや双子を見間違えて、今度はどんな厭味をぶつけられるのかとビクついていた航太だったが、双子の争点はそこにはなかった。
二人は火花散る勢いで睨み合う。
「…離れなさい、凪」
「嫌だ」
プイと顔を背けた凪に、航太は髪を撫でられた。それは静流の怒りを逆なでする以外のなにものでもなかった。
「航太もここがいいって言ってる」
「なんですって。おまえの膝の上がいいと……本当ですか!?」
「そんなことは一言も…」
そう、航太は凪の膝の上に座ってシュークリームを食べていたのだ。もちろん無理やりさせられたのだが、航太の主張は届かない。
*この続きは製品版でお楽しみください。
「あ、あの」
好物のシュークリームを頬張っていた航太は、ドア先で睨みを利かしている執事の憤怒の顔に固まってしまう。
「おやつを食べている」
航太に代わって淡々と答えた声に、すぐさま「違うでしょうっ」と荒げた返事が返った。
「私が言っているのは、凪。おまえですっ。なぜおまえはそんな…っ」
「え、凪さんだったの?」
驚いたのは航太だ。
てっきりこのシュークリームを買ってくれたのは、今の今まで静流だと思い込んでいたのだ。
シュークリームに夢中でほとんど会話を交わさなかったこともあるが、なんとなく凪は甘いものが嫌いで、嫌いなものには見向きもしないタイプに思えた。その点静流は、たとえ甘いものが嫌いでも、航太の好物ならば執事の仕事として買ってくるだろう思ったのだ。
ああ、怒られる…。
またもや双子を見間違えて、今度はどんな厭味をぶつけられるのかとビクついていた航太だったが、双子の争点はそこにはなかった。
二人は火花散る勢いで睨み合う。
「…離れなさい、凪」
「嫌だ」
プイと顔を背けた凪に、航太は髪を撫でられた。それは静流の怒りを逆なでする以外のなにものでもなかった。
「航太もここがいいって言ってる」
「なんですって。おまえの膝の上がいいと……本当ですか!?」
「そんなことは一言も…」
そう、航太は凪の膝の上に座ってシュークリームを食べていたのだ。もちろん無理やりさせられたのだが、航太の主張は届かない。
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