和書>小説・ノンフィクション>恋愛小説>ラブストーリー>過激ラブ
著者プロフィール
赤城 モニカ(あかぎ もにか)
東京都在住。ヨーロッパ、中東、日本を行ったり来たりしながら育つ。人生の半分以上を海外で過ごしているので執筆は日本語、英語、スペイン語などで書く。高校生の頃から恋愛小説を書き始め、執筆歴は十年以上。一貫して恋愛小説を書き続けている。物語に恋愛が絡んでいれば、異世界ものでも歴史ものでもいいというほど恋愛小説が好き。特技はシルバーアクセ作り、飲むお酒に合わせた料理を短時間でパッと作る。読後恋がしたくなるような小説を書いていきたい。著書に『パラダイス生まれの恋』『大好きの伝え方』『波のように☆快感』
東京都在住。ヨーロッパ、中東、日本を行ったり来たりしながら育つ。人生の半分以上を海外で過ごしているので執筆は日本語、英語、スペイン語などで書く。高校生の頃から恋愛小説を書き始め、執筆歴は十年以上。一貫して恋愛小説を書き続けている。物語に恋愛が絡んでいれば、異世界ものでも歴史ものでもいいというほど恋愛小説が好き。特技はシルバーアクセ作り、飲むお酒に合わせた料理を短時間でパッと作る。読後恋がしたくなるような小説を書いていきたい。著書に『パラダイス生まれの恋』『大好きの伝え方』『波のように☆快感』
解説
週末は彼の部屋で過ごす、奈緒。彼の事は大好きだし、抱きしめられて優しいキスをされるとき、幸せだと感じる。セックスだって、好きな人からこんなに求められてるって感じられる瞬間は好きだ。だけど、奈緒には彼に言えないヒミツがある。セックスでイクという感覚がわからない。ひとりエッチと彼氏とのセックス、イクって感覚は違うの? 氾濫してるHow to SEX記事は本当なの? 女の子のスイートスポットの秘密は?
抄録
真実を言うのはいつだって勇気がいる。
そして、真実を言うことで相手を傷つけることもあるかもしれない。
本当のことを話すと決めて来たはずなのに、迷いがどうしても消えない。
あたしは携帯を取り出すと麻都香のナンバーを選び、通話ボタンを押した。
「もしもし、どうしたの?」
麻都香の声が驚いている。
「うん、あのね、今、克己の部屋なんだけど……」
「彼氏はいないの?」
「会議で遅くなってるの。さっき終ったみたいだけど」
「で? 何かあるんだよね」
たぶん、麻都香にはあたしの言いたいことがわかったんだと思う。
「あたし、正直に言おうと思って来たんだけど、イザとなると恐くて」
「あのこと、だよね? 奈緒、誰だって恐いよ。正直に言おうと思っただけでもあんたは偉いと思うよ」
「偉くなんかないよ、なんか言い出せそうもないの。あたし卑怯者かな」
「奈緒、まだ彼氏は帰ってないんだよね?」
「まだだよ」
「よかった。とにかく正直なのは尊いことだけど、真実なら何を言ってもいいわけじゃないと思うんだ」
「え?」
「ウソはよくないよ。でもね、口にしないほうがいい真実もあるってことだよ」
「でもこのままずっとフリするのか、って言ったのは麻都香じゃん……」
「うん、だけどあんた、言い方ってもんがあるでしょ。直球勝負だけが最善じゃないんだからさ」
「じゃあ、どうすればいいの! あたしはあんまり複雑なことはできないよ」
「わかってるよ。あんたは不器用だもん。だから、あんたのフリだってもしかしたらバレてるかもよ?」
「え? でも、克己はなにも……」
「言わない? 言わないほうがいい真実もあるってことだよ。彼氏の優しさかもね」
「ちょっとじゃあ、どうしたらいいのよ? もうすぐ帰ってくるし」
「普通にエッチして、フリはしなければいいじゃん。あんたがフリしてる限りこのままだと思うな」
「だったら、フリしなければイカないってわかるじゃん」
「それでいいんじゃないの? それだってウソを吐かないってことになるじゃん」
あたしは麻都香の言葉にハッとした。
そうだった。あたしはウソを吐き続けることが辛かったんだ。
だったら、イケないならイッタフリをしなければいいんだ。
「ありがとう! 麻都香」
「頑張れ〜〜。週明け、結果報告を楽しみにしてるよ」
「ありがとう、麻都香」
(ウソはよくない、でも言わないほうがいい真実もある……か。麻都香、さすがだわ)
携帯を閉じたときドアのチャイムが鳴った。
*この続きは製品版でお楽しみください。
そして、真実を言うことで相手を傷つけることもあるかもしれない。
本当のことを話すと決めて来たはずなのに、迷いがどうしても消えない。
あたしは携帯を取り出すと麻都香のナンバーを選び、通話ボタンを押した。
「もしもし、どうしたの?」
麻都香の声が驚いている。
「うん、あのね、今、克己の部屋なんだけど……」
「彼氏はいないの?」
「会議で遅くなってるの。さっき終ったみたいだけど」
「で? 何かあるんだよね」
たぶん、麻都香にはあたしの言いたいことがわかったんだと思う。
「あたし、正直に言おうと思って来たんだけど、イザとなると恐くて」
「あのこと、だよね? 奈緒、誰だって恐いよ。正直に言おうと思っただけでもあんたは偉いと思うよ」
「偉くなんかないよ、なんか言い出せそうもないの。あたし卑怯者かな」
「奈緒、まだ彼氏は帰ってないんだよね?」
「まだだよ」
「よかった。とにかく正直なのは尊いことだけど、真実なら何を言ってもいいわけじゃないと思うんだ」
「え?」
「ウソはよくないよ。でもね、口にしないほうがいい真実もあるってことだよ」
「でもこのままずっとフリするのか、って言ったのは麻都香じゃん……」
「うん、だけどあんた、言い方ってもんがあるでしょ。直球勝負だけが最善じゃないんだからさ」
「じゃあ、どうすればいいの! あたしはあんまり複雑なことはできないよ」
「わかってるよ。あんたは不器用だもん。だから、あんたのフリだってもしかしたらバレてるかもよ?」
「え? でも、克己はなにも……」
「言わない? 言わないほうがいい真実もあるってことだよ。彼氏の優しさかもね」
「ちょっとじゃあ、どうしたらいいのよ? もうすぐ帰ってくるし」
「普通にエッチして、フリはしなければいいじゃん。あんたがフリしてる限りこのままだと思うな」
「だったら、フリしなければイカないってわかるじゃん」
「それでいいんじゃないの? それだってウソを吐かないってことになるじゃん」
あたしは麻都香の言葉にハッとした。
そうだった。あたしはウソを吐き続けることが辛かったんだ。
だったら、イケないならイッタフリをしなければいいんだ。
「ありがとう! 麻都香」
「頑張れ〜〜。週明け、結果報告を楽しみにしてるよ」
「ありがとう、麻都香」
(ウソはよくない、でも言わないほうがいい真実もある……か。麻都香、さすがだわ)
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