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唐紅に縛られて

唐紅に縛られて

著: 泉美アリナ 画: かなえ杏
発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ シリーズ: 唐紅に縛られて
価格:893円(税込)
10ポイント還元
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対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 ★★★☆☆1
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著者プロフィール

 泉美 アリナ(いずみ ありな)
 出身地は千葉県/星座はいて座/血液型はB型/趣味は観劇、映画鑑賞、読書/誕生日は11月23日。

解説

 暴力団・天狼会の息のかかった法律事務所に勤める弁護士、榛名は、少年時代に抗争で父と兄を亡くしたヤクザ一家の生き残り。そんな榛名に、ある男の渡航に力を貸してほしいという依頼が……。だが、そこに待ち受けていたのは戦慄の罠。榛名は、獰猛な瞳を持つ獣……幹部の赤城から屈辱に満ちた“落とし前”をつけられることに……。婀娜めく裏切りと驚愕の真実……闇に狂い啼くミステリアスラブ★

目次

唐紅に縛られて

抄録

 どうして、いちいち榛名の衣服で血を拭うのだろう。
 だが、榛名は目を瞑ってそっと深呼吸すると、口元をぐっと引き締めた。
 これが彼ら極道のやり方で、榛名には理解できるわけがない。相手を殴り痛めつけてボロボロにしなければ気が済まないのだ。
「覚悟したってことか」
 黙り込んだ榛名に、赤城が問いかけた。
「ああ、気が済むまで殴れよ。それで済むなら安いものだ」
 指を落とせと言われないだけマシだ。だが、多少、顔の形が変わるかもしれないと榛名は観念した。
 おそらくこうなることは、忍もわかっていたはずだ。ことの真相をすべて知れば、榛名が黙ったままではいられないことをよくわかっているだろう。
 それなのに、榛名は何もできなかったのだ。ただ、思いつきで鶴橋を逃がすことしかできなかった。ちゃんと相手の話を聞いていれば、もっと早く真実を聞きだすことができたはずだ。弁護士としても未熟な己を、まざまざと感じさせられた夜だった。
 赤城は榛名の首からするっとネクタイを抜き取るとソファから引きずり下ろし、床へ押し倒した。
「っ」
 床に押さえつけられて胸を圧迫され、榛名はぐっと息を詰める。
 両腕を背中で一括りに縛り上げられた。暴れてもがいたが解けそうにない。
「わかったようで、わかってないんだよおまえ」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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