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和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>兄弟
森本 あき(もりもと あき) 山口県出身。東京都在住。9月26日生まれ。血液型O型。
恋人同士になり、北海道の大学に受かった理英と順之は親元を離れ同棲を始める。新婚のように甘い生活を満喫していたが、次第に順之の帰宅が遅く一緒に過ごす時間がなくなり、理英は不満を募らせる。医学部は忙しいと聞いているため、順之の体を心配し健気に尽くす理英だが、夏休み前の試験終了後、偶然順之の浮気現場を目撃してしまい!? シリーズ第2弾!! ※ 本文にイラストは含まれていません。
きみのそばにいたいから あとがき
「まだ聞きたいことがあるの?」 「うん。順之がどんな計画を立てたのか知りたい。遅刻せずに、俺の反応を見て、それから?」 あのときのすべてを、おたがいが許せるように。ながせるように。もう二度と蒸し返さなくてすむように。 自分よりも、もっと深い部分で傷ついているかもしれない順之が、もう苦しまなくていいように。 ちゃんと終わらせたい。 「迷惑そうなほうが楽で、仲良くなるように猫をいっぱいかぶって理英に接して、その心をほどかせる。お兄ちゃん、怖いんだ、とか抱きついたついでに、いっぱいいろんなところを触って、感じるところを探ったり。で、偶然のふりしてそこを責めて、体から落とす、とか。理英がぼくのことを好きじゃなければ、そんなことも平気でできたと思うよ」 「でも、そうしたら、俺、順之のことを好きになってないかも」 もともときらいなのに、体まで奪われて。 「そこを好きにさせるのが楽しいんでしょ。とにかく、きらわれてる場合はどうでもいいんだよ。問題は、好かれてるけど、どの好きか分からない場合。理英はこれだったから、うーん、どうだろう。やっぱり、冷たくはしたかも」 「なんで?」 好かれてるなら、一応、仲良くなってみたほうがよくない? 「ぼくがやったみたいに、ずっと無視するとかじゃなくて。冷たくしたり、優しくしたり、で翻弄して、どんな好きなのか探って、友達なら、さっきと似た感じで体から奪って、ぼくのことを意識させる。もっと深い好きなら…」 順之は、そこで言葉を切った。 「好きなら?」 「…何もできなかったかもしれない。両想いって、ぼくの想像外のできごとだったからね。どうしよう、どうしよう、って思ってるうちに高校を卒業して。理英は北大に行って、ぼくは東大に通って。そのうち、理英に恋人ができて、あきらめざるをえなくて、普通の兄弟っぽくなってたかも」 「だったら、あのとき、俺のほうが先に着いてて、順之は何も知らないままで、だまされた、ってむかついてひどい態度とったのが正解なんだよ」 「理英を傷つけたのに?」 順之の声が、小さくなる。その心細そうな様子を、ただ見ている必要はない。 もう、いい。もう、十分。 「傷ついたけど、つらくて苦しくて悲しかったけど、そのあと、いっぱい幸せになれたから」 理英はそう言うと、順之に抱きついた。順之の髪の毛に手を添えて、よしよし、と撫でる。 「それに、傷ついてたのは俺だけじゃないし」 おなじぐらい、いや、もしかしたら、理英よりももっと、痛みを抱えていた人。 その人が、ここにいる。 ここにいて、自分を抱きしめてくれる。 ほかには何もいらない。 「抱いて」 理英は順之と目を合わせた。 「俺のこと、たくさん抱いて」 順之は理英を引き寄せて、唇をむさぼる。 熱いキスだった。 すべての後悔と痛みと苦しみ。それと同時に、愛情と幸福と喜び。 それを混ぜたような、いままでに経験したことがない。 熱くて激しいキスだった。 *この続きは製品版でお楽しみください。
【XMDF形式】
※注意 同一の書籍でもファイル形式が異なるものは別商品として取り扱っております。
紙書籍初版:2010年2月20日 デジタル初版:2010年3月11日
ジャンル:和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>兄弟 著: 森本あき 発行: フロンティアワークス レーベル: ダリア文庫e シリーズ: あなたのそばにシリーズ
和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>兄弟 |
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