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著者プロフィール
火崎 勇(ひざき ゆう)
出身地:東京。星座:やぎ座。血液型:B型。趣味:原稿を書くこと……? 誕生日:1月5日。
出身地:東京。星座:やぎ座。血液型:B型。趣味:原稿を書くこと……? 誕生日:1月5日。
解説
受験に失敗、絶望のあまり川に身を投げようとした三鈴を一喝し救ってくれたのは、新進気鋭の芸術家、隈だった。やがて大学生となった三鈴は、隈のアトリエで雑用のバイトを始めることに……。憧れはいつしか燃えるような想いへと変化し……ついに「肉体関係もありの恋人にしてください!」と告る三鈴。だが、隈にはちょっとアブナイ嗜好があって……踏み込んだのは大人の世界!? ドキドキの初めて尽くしLOVE☆
目次
大人の恋が騒ぐので
大人の世界へ連れてって
大人の世界へ連れてって
抄録
引いた。
確かに俺は引いた。
夢見る青少年としては、初めて恋人と結ばれる時には抱き合ってキスをして、細心の注意を払ってもらって優しくされたいと思うもの。
なのに、いきなりこのアブナイ道具のオンパレードは…。
「これでわかっただろ。俺は三鈴を好きだから、そういう関係にはなれないんだ。でも、諦めきれなかったから、返事を先延ばしにしてきたんだ」
俺は箱の中から、穴の開いたピンポン玉に革ベルトがついたようなものを取り出し、しげしげと見つめた。
これ、口に入れるヤツかな。以前、雑誌か何かで見たことがある気がする。
「隈さん、俺のこと好き?」
「好きだ」
今度は即答だった。
「今すぐメチャメチャにしてやりたいくらい好きだ」
「それって、最初から全開バリバリじゃなきゃダメ?」
「…どういう意味だ?」
俺は手にしたそれを、隈さんの手に握らせた。
「それ、さるぐつわでしょう?」
「ギグっていうんだが、まあ、そういうもんだな」
「そのくらいなら、俺、されてもいいよ」
「三鈴?」
「痛いのとか、怖いのとかは嫌だけど、最初っから酷くしないなら、SMでもいいよ」
「お前、意味わかって言ってんのか?」
俺は大きく頷いた。
「俺がいくつだと思ってんの? 実体験はなくても知識はあるよ? それに、そういうことを我慢してもいいくらい、隈さんが好きっていう気持ちは本気だよ?」
マジ引いたけど、だからって嫌いになんてなれない。
「初心者向けから少しずつなら、頑張ってみる」
隈さんは、そのギグってヤツを手にして、ゴクリと喉(のど)を鳴らした。
…これはちょっと怖い。
でも、ここに愛があるなら。
「ホントに最初は少しだけだからね? それでもいいなら」
「三鈴」
「好きな人に無視されるより、ずっといい」
彼の手が俺の頭を撫でた。
いつもみたいに子供にするようにじゃなくて、もっとじんわりと、愛(め)でるように。
「…わかった。俺も自制するように努力しよう。もうずっと、こうしたかったから」
抱き寄せる手は、恋人のそれだった。
「相手がお前なら、こういうもんがなくても、十分イケルかもしれないしな」
そう言って与えられたキスは、彼を好きだと自覚したその日から、ずっと欲しがっていた、濃厚で濃密なそれだった。
*この続きは製品版でお楽しみください。
確かに俺は引いた。
夢見る青少年としては、初めて恋人と結ばれる時には抱き合ってキスをして、細心の注意を払ってもらって優しくされたいと思うもの。
なのに、いきなりこのアブナイ道具のオンパレードは…。
「これでわかっただろ。俺は三鈴を好きだから、そういう関係にはなれないんだ。でも、諦めきれなかったから、返事を先延ばしにしてきたんだ」
俺は箱の中から、穴の開いたピンポン玉に革ベルトがついたようなものを取り出し、しげしげと見つめた。
これ、口に入れるヤツかな。以前、雑誌か何かで見たことがある気がする。
「隈さん、俺のこと好き?」
「好きだ」
今度は即答だった。
「今すぐメチャメチャにしてやりたいくらい好きだ」
「それって、最初から全開バリバリじゃなきゃダメ?」
「…どういう意味だ?」
俺は手にしたそれを、隈さんの手に握らせた。
「それ、さるぐつわでしょう?」
「ギグっていうんだが、まあ、そういうもんだな」
「そのくらいなら、俺、されてもいいよ」
「三鈴?」
「痛いのとか、怖いのとかは嫌だけど、最初っから酷くしないなら、SMでもいいよ」
「お前、意味わかって言ってんのか?」
俺は大きく頷いた。
「俺がいくつだと思ってんの? 実体験はなくても知識はあるよ? それに、そういうことを我慢してもいいくらい、隈さんが好きっていう気持ちは本気だよ?」
マジ引いたけど、だからって嫌いになんてなれない。
「初心者向けから少しずつなら、頑張ってみる」
隈さんは、そのギグってヤツを手にして、ゴクリと喉(のど)を鳴らした。
…これはちょっと怖い。
でも、ここに愛があるなら。
「ホントに最初は少しだけだからね? それでもいいなら」
「三鈴」
「好きな人に無視されるより、ずっといい」
彼の手が俺の頭を撫でた。
いつもみたいに子供にするようにじゃなくて、もっとじんわりと、愛(め)でるように。
「…わかった。俺も自制するように努力しよう。もうずっと、こうしたかったから」
抱き寄せる手は、恋人のそれだった。
「相手がお前なら、こういうもんがなくても、十分イケルかもしれないしな」
そう言って与えられたキスは、彼を好きだと自覚したその日から、ずっと欲しがっていた、濃厚で濃密なそれだった。
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