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和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説リーマン

好きになったら

好きになったら


発行: キリック
レーベル: シフォンノベルズ
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆12
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解説

 上司や部下から慕われ、仕事も順調。彼女持ち。そんな二十代最後を謳歌する藤崎をある夜、不幸が襲った。身体だけでなく男としての矜持をも傷つけられた藤崎は、近くに住む部下の桐島に助けを求める――桐島は真面目で新人だてらに仕事ができ、おまけにすこぶる男前。なのに寡黙で掴みどころがなく、藤崎にとって何かと気になる存在だった。一方桐島は、入社以来藤崎に想いを寄せていたが、当の藤崎はそのひたむきな気持ちにまるで気づいていない――その夜から、頼れる上司とデキる部下だった二人は、妙な関係となり……。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「でも、初めて諦めきれない人と出会ってしまったんです」
(それが、今桐島の好きな子……か)
藤崎は、そこまでの話が桐島の恋愛経験のことだろうと察することができた。そして、今までこれほど切実に訴えるような恋愛話を、藤崎は誰からも聞いたことがなかった。桐島がこんな感情を抱いていたことが意外のようでいて、けれどミステリアスで感情を読ませない彼を創り出しているのはその経験からだろうとも思われて、藤崎を切ない気持ちにさせた。
「一緒にいられることはすごく幸せなのに、時々辛くてたまりません。こんなに近くにいるのに、その人は決して俺だけを見てはくれない。かっこよくて、凛々しくて、頼りになって、みんなの人気者なんです。みんなが彼を好いて、慕っている。俺は、所詮その『みんな』の内の一人でしかないんだと思うと、ひどく物悲しくて……」
「…………彼?」
藤崎の聞き返した言葉に、桐島は聞いていたのかいなかったのか、返事をしなかった。
(今、彼って言った……?彼女じゃなくて?)
もう一度問うことは躊躇われた。桐島にとって非常にナイーヴな問題だからという遠慮が、どうしても先に出てしまう。
「想いを告げて楽になりたいという思いと、そのあとに待ち受けるだろう絶望の狭間で、いつも気持ちが揺れるんです。今にも決壊しそうなそれをなんとか持ちこたえて、傍にいられるだけで幸せなことだと思い込もうとして。でも……だめなんですよね。ふとした瞬間に、ああ……この先、ずっとこうしていられるはずがないんだって、我に返ってしまうんです」
桐島は、泣きそうに目元を歪ませた。
以前に藤崎が桐島から、好きな人がいてその人には彼女がいると聞いたあの時。
──女同士の絆ってのは深いだろうからな。
藤崎の言葉に、桐島は奇妙な反応をしていた。あれは、「好意を寄せている女性に彼女がいる」と勘違いした藤崎に対するものだったのか。
(彼ってことは、その男には彼女がいて……。ん?別に普通のことだよな)
一瞬話がこんがらがって分からなくなったが、頭の中を整理して「桐島が彼に対して好意を寄せている」と纏めると、ようやく違和感に気付くことができた。
(桐島は男が好き……?人と違う嗜好を持ってるって、そういうことか)
驚きはしたが、同性愛に関して嫌悪や偏見はなかった。なにも人を好きになるのは異性に限定したことではないと思っている。今まで藤崎自身はなかっただけで。
「藤崎さんは、諦めきれない恋、したことありますか?」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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