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和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説極道・刑事

お嬢と野獣

お嬢と野獣

著: 篠原まこと 画: 加東セツコ
発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ
価格:893円(税込)
10ポイント還元
形式:XMDF形式⇒詳細 bookend形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 ★★☆☆☆3
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解説

 華やかな美貌、大勢の取り巻き……夜遊び三昧の日々を送る大財閥、御影家の三男、隼だったが、ほんの気まぐれから肩代わりしてやった友人の借金がもとで、闇金屋の北浜からプライドをずたずたにされるような躾を受けるハメに……。猛禽類のごときキケンな男、北浜は、御影家が統括する企業グループの裏の仕事を請け負うヤクザだった。そんな隼に、北浜への復讐のチャンスが……。傲慢で危うい☆ ハードラブトラップ★

目次

お嬢と野獣
旦那様も野獣

抄録

「そんなもんいらねぇよ。……で、俺をどうするつもりなんだ?」
 空いているソファに座り、隼は高く足を組む。
「悪いけど、ヘタに怪我させたら、あとがどうなるか知らねぇよ? 俺が誰だか、わかってんの?」
 高飛車な口調でそう告げる隼に、北浜は呆れたようにため息をついた。
「……なんだよ」
「とことん、躾の悪いお嬢ちゃんだな。勝手に座っていいだなんて、誰が言った?」
 北浜の手が、急に伸ばされた。体躯からは想像もつかない素早さだ。そして、口に煙草を咥えたまま、隼の手首を掴み、吊りあげるようにして立ちあがらせる。
「……っ!」
 手首と肩にかかる軋むような痛みに、隼は微かに声をあげた。
「なにすん……」
 はっとして北浜を睨みつけると、至近距離に煙草の火を近づけられ、思わず息を呑む。
 赤い火が、今にも隼の白い肌を焼かんばかりにじりじりと焦げていた。
 しかし、すぐさま眼光に力をこめ、『やりたいならやればいい』と隼は咥え煙草の男を再びはったと見据えた。
「……つくづく、別嬪だ」
 手首を掴んだのとは別の手が、隼の顎にかけられる。予想外の動きと台詞に、隼の眉がぴくりと動いた。
「無粋な痕つけちゃ、もったいねぇな」
 そう言うなり、北浜は煙草を吐き捨て、火の点いたそれを靴の踵で踏み潰す。
 絨毯に焼け焦げ痕が残ることなど、ひとつも気にしてはいない素振りだ。
「顔は、無事にしといてやるって?」
 それは、こういった奴らの常套手段だ。一見してそうとわかる場所に、傷などはつけない。おそらくは腹のあたりにでも一発お見舞いされるのだろうと、隼は無意識に力をこめる。
「まぁ、そういうことだ」
 楽しげに呟くなり、北浜の唇が、隼のそれを奪うように重ねられていた。
「…………っ!」
 突然の行為に、隼の目が見開かれる。突き飛ばそうともがいた身体を、易々と押さえ込まれ、接吻けが執拗に続けられた。煙草の味のする唇と舌が、手慣れた動きで隼の柔らかなそれを絡め取り、すすり、翻弄する。
 舌を噛んでやろうとすれば、一瞬早く動きを悟られ、顎を掴む手で無理やりにこじ開けられる。舌の付け根が痛むほどに強く吸いあげられ、溢れた唾液が赤い唇を濡らした。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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