マイリストに追加

和書>趣味・生活・雑誌雑学話のネタ

本当は怖い宇宙

本当は怖い宇宙


発行: イースト・プレス
シリーズ: イースト雑学シリーズ
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 ★★★★☆1
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 福江 純(ふくえ じゅん)
 1956〜
 山口県宇部市出身。1956年生まれ。京都大学理学部卒業。理学博士。専門はブラックホール天文学。趣味は、SF・マンガ・アニメ・ゲームなど。主な著書に、『そこが知りたい天文学』(日本評論社)、『宇宙のしくみ』(日本実業出版社)、『ブラックホール宇宙』(ソフトバンククリエイティブ)、『SFアニメを科学する』(日本評論社)など多数。

解説

 幽霊粒子ニュートリノ、ダークエネルギー、超ひも理論、巨大天体ヒミコ、ガンマ線バースト、人工ブラックホール……etc.宇宙の最新理論があなたの常識をひっくり返す! 新たな宇宙の素顔を探す旅に出てみませんか?
 1.宇宙の誕生と星の秘密 ビッグバンから「ヒミコ」まで我々の宇宙に宿る秘密を解明!
 2.地球を狙う天体の脅威 阻石、超新星、ガンマ線バースト…地球に迫り来る刺客の正体とは!?
 3.宇宙を支配する暗黒の謎 ブラックホール?ダークマター?宇宙に潜む暗黒の真相を暴く!
 4.宇宙と時間の不思議 宇宙飛行はタイムトラベル?時空を越える不思議な現象とは?
 5.人間vs宇宙の運命 天動説vs地動説、アメリカvsソ連を経てさらに激化する人間と宇宙の闘い

目次

1章 宇宙の誕生と星の秘密
2章 地球を狙う天体の脅威
3章 宇宙を支配する暗黒の謎
4章 宇宙と時間の不思議
5章 人間vs宇宙の運命

抄録

1章 宇宙の誕生と星の秘密
 宇宙はいったいどうやって誕生したのだろう。また、太陽や月など地球の身近にある星はどのように誕生し、現在はどのような姿なのか。我々が住む宇宙には、実はまだまだ多くの恐ろしい秘密が隠されている。


 宇宙はビッグバンから始まったわけではない!
 ◆最新の宇宙論では、宇宙の始まりはビッグバンではないという。それでは、最初の宇宙とはどのようなものだったのか?

 キーワード 「無」の世界 インフレーション 真空エネルギー

 ビッグバンよりも前に誕生した宇宙
 宇宙の起源について、一般には「宇宙の誕生は、ビッグバンと呼ばれる大爆発が始まりである」─すなわち、「ビッグバンから宇宙が誕生した」と理解されているようだ。しかし今日では、ビッグバンは宇宙が誕生してからごくわずかの時間(10の34乗分の1秒)後に発生した現象だと考えられている。つまり、ビッグバンは本当の宇宙の始まりではないのだ。
 現在の宇宙論では、宇宙は「無」の世界から突然生まれたものとされている。ここでいう「無」とは、単に何もない状態のことではなく、空気や原子、さらには光や時間さえも存在しない世界のことである。あまりピンとこないかもしれないが、宇宙が生まれる前には、いつでもない、どこでもない、時間も空間もない高次元のみがあったということである。その何もない世界から、137億年前のある日、突然に10の34乗分の1センチメートルという極小の宇宙が生まれたとされる。

 宇宙は「無」から生まれたって?
 何もない「無」からどのように宇宙が誕生したのかというと、宇宙の「ゆらぎ」が鍵となっている。量子論の観点では、何もない「無」の状態でもものが完全に止まった状態になることはなく、ごくわずかなゆらぎが必ず存在するとされている。
 ロシアの宇宙論学者のビレンキンが提唱した仮説によれば、このような状態では、「宇宙そのものは存在していなくても存在する可能性はゼロではない」という、宇宙は不確かで確率的な存在になる。つまり、その存在確率を表す関数のように振る舞うのだ。その不確かな存在だった最初の宇宙が、大きさゼロ、エネルギーもゼロという「無」の状態から、一気に「有」の状態に顕在化したとされる。

 ビッグバンの前にインフレーションもあった
 最初の宇宙が誕生した瞬間から、10の44乗分の1秒後〜10の34乗分の1秒後というごくわずかの時間で、インフレーションと呼ばれる激しい膨張が発生した。インフレーションにより10の34乗分の1センチメートルという極小の宇宙は、一気に10の100乗倍ほどにも膨らんだという。最初の宇宙には物質はまったく存在していなかったのに、そのエネルギーはどこから出てきたのかというと、当時の宇宙は温相の真空と呼ばれる状態で真空エネルギーに満ちており、それがインフレーションを発生させたと考えられている。
 そして、宇宙誕生から10の34乗分の1秒後にビッグバンが起こり、真空エネルギーが熱エネルギーに変換され、宇宙は超高温・超高密度の火の玉のような状態になった。それがどんどん膨張していき、それとともに密度が希薄になって温度が下がっていき、現在に至っていると考えられている。
 つまり、ビッグバンの「爆発」とは、時間と空間が誕生したときに発生した時空そのものの爆発である。すでに存在していた何ものかが爆発した現象、すなわち通常の爆発とはまったく違うものだということに注意してほしい。

 おちょくって名付けられた名前
 ところで、この「ビッグバン理論」を確立させたのが、ロシア生まれの米国の物理学者ガモフである。今でこそビッグバン理論はしっかりと実証されて定着しているが、当時の定説は英国の天文学者ホイルが提唱していた「定常宇宙論」で、ガモフの説は突飛な理論と思われていた。
 ホイルはラジオインタビューや著書の中で、ガモフの火の玉宇宙論を「あいつは宇宙が大爆発(ビッグバン)で始まったと言ってやがる」と揶揄していた。ユーモアセンスに長けていたガモフがこのネーミングを気に入り、自説に正式に「ビッグバン理論」と名付けたという裏話もある。

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。