和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>幼馴染
解説
カリスマ書店員、礼人の野望は幼なじみの獣医、一真とラブな関係になること。対人関係がめっぽう不得手な一真の唯一の理解者、専属“通訳”として十年以上、片想いを絶賛続行中の礼人だったが、彼の仲介で里親となった仔猫をダシにこのところ急接近。ある日、風邪でぶっ倒れた礼人のSOSで駆けつけてくれた一真に、とうとう理性の鎧が外れて……。親友から恋人へ……そして嫁へ……!? 桃色ステップアップ大作戦! 電子書籍だけでしか読めない【書下ろし番外編付き特別版】も収録!
目次
きみに飼われたい
結婚してくれ!
【書下ろし番外編】きみに飼われたら
結婚してくれ!
【書下ろし番外編】きみに飼われたら
抄録
「身体、拭(ふ)いたほうがいいだろ」
「え…」
「ついでに、みるくに餌もやってきた」
「そっか」
「急ぐぞ」
いつまでもこんな格好でいては、もっと悪化すると窘められる。
はだけていた上体に、温かい濡(ぬ)れタオルが心地よかった。丹念な手つきで大切に扱われてうっとりする。
大好きな一真がすぐそばにいる。本当にいい夢だ。覚めないうちに、いろいろ試したほうがいいかもしれない。ぜひ、そうしよう。
とりあえずは、もっと触ろう。普段は滅多なことでは礼人から手を伸ばさないけれど、いつだって触れてみたかった。軽く、一真の頬を片方のてのひらで包む。
なんだ? というように彼がこちらを見た。至近距離にある黒い双眸が優しくて、礼人が吐息まじりに囁く。
「消えなくてよかった」
「あ?」
「触った途端、覚めそうな気がしたから」
「は?」
「よし。ちょっと、大胆にいこう」
「なに言……!」
訝(いぶか)しげな表情の一真にまずキスした。
両腕を彼の首に回して引き寄せる。キス自体がご無(ぶ)沙(さ)汰(た)な礼人だが、張りきった。
「んっ、ん……一真も、ほら、やれ」
「やれって、おまえ」
「ちゃんとしたやつね」
「おい…っ」
うるさいとばかりに、彼の唇を塞(ふさ)ぐ。こっちは時間との勝負なのだ。いつ覚めるかわからない夢の中で、できる限りの贅(ぜい)沢(たく)をするのに必死なのである。夢だろうと、こんなリッチなチャンスを逃す手はなかった。
*この続きは製品版でお楽しみください。
「え…」
「ついでに、みるくに餌もやってきた」
「そっか」
「急ぐぞ」
いつまでもこんな格好でいては、もっと悪化すると窘められる。
はだけていた上体に、温かい濡(ぬ)れタオルが心地よかった。丹念な手つきで大切に扱われてうっとりする。
大好きな一真がすぐそばにいる。本当にいい夢だ。覚めないうちに、いろいろ試したほうがいいかもしれない。ぜひ、そうしよう。
とりあえずは、もっと触ろう。普段は滅多なことでは礼人から手を伸ばさないけれど、いつだって触れてみたかった。軽く、一真の頬を片方のてのひらで包む。
なんだ? というように彼がこちらを見た。至近距離にある黒い双眸が優しくて、礼人が吐息まじりに囁く。
「消えなくてよかった」
「あ?」
「触った途端、覚めそうな気がしたから」
「は?」
「よし。ちょっと、大胆にいこう」
「なに言……!」
訝(いぶか)しげな表情の一真にまずキスした。
両腕を彼の首に回して引き寄せる。キス自体がご無(ぶ)沙(さ)汰(た)な礼人だが、張りきった。
「んっ、ん……一真も、ほら、やれ」
「やれって、おまえ」
「ちゃんとしたやつね」
「おい…っ」
うるさいとばかりに、彼の唇を塞(ふさ)ぐ。こっちは時間との勝負なのだ。いつ覚めるかわからない夢の中で、できる限りの贅(ぜい)沢(たく)をするのに必死なのである。夢だろうと、こんなリッチなチャンスを逃す手はなかった。
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