マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説花嫁

囚われの花嫁は秘蜜を奏でる

囚われの花嫁は秘蜜を奏でる


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ シリーズ: 囚われの花嫁は秘蜜を奏でる
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆10
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


解説

 家族を事故で亡くし、すべてを失いかけた槇人を救ったのは、憧れの従兄弟・慶一だった。慶一の言葉を信じ、その身を委ねる槇人。だが慶一の狙いは、花嫁だけが知ると言われる槇人の家……青海川家の隠し財産だった。しかしその存在を知らない槇人……慶一の目論見を聞かされても、幼い頃から想い続けている慶一を憎むことができず……。一方、痺れを切らした慶一の弟・英一は……。隠し財産に翻弄される運命の花嫁★
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

目次

囚われの花嫁は秘蜜を奏でる

抄録

「ずっと、この肌に触りたかった」
 ──ずっと。
 その言葉だけが耳に残って槇人は目を瞬く。槇人の知る今までの慶一と、目の前の別人のような慶一がふっと繋がった。
「ずっと、槇人が欲しかった。──ようやく俺だけのものになる」
「──ずっと……?」
 槇人のつぶやきに、慶一が顔を上げる。槇人をまっすぐに見つめて、おもむろに目元を和らげる。それは、こんな状態になってから初めて見た慶一の懐かしい表情だった。
 どきりとする槇人の耳元に、慶一は口を寄せる。
「愛してるよ、槇人」
 体が芯(しん)からぞくりとした。
「……え?」
「愛してる。大切にするから、体ごと全部俺に任せてくれ」
 心臓がどくりと跳ねた。ばくばくと壊れるくらいに鳴り出す。
「愛……?」
 頭の中が混乱して舌っ足らずにしか言葉が出ない。だけど、そんな槇人の言葉を正確に補完して、慶一は「そうだよ」と肯定する。
「愛してるよ。ご家族は亡くなってしまったけど、槇人はひとりじゃない。俺がいる。俺に守らせてくれ。これからずっと」
 頭の片隅で、まるでプロポーズの言葉だと思った。
 言葉が出ない槇人に、慶一は「俺じゃだめか?」と問う。
「……変だよ、慶一さん。それ、プロポーズみたい」
「プロポーズだよ」
 どくんと心臓が跳ねて、目の前がくらりと揺れた。あまりの突飛さに思考がまとまらない。
 慶一はなにかを間違えていると思う。自分は男で、少なくともプロポーズされる立場にはないはずで……。だけど、慶一が自分を好いてくれていたという事実は、体が熱くなるほど無条件に嬉しかった。
 慶一は顔を上げて槇人を見つめている。その真剣な瞳に視線が縛りつけられる。
「俺じゃいやか?」
 なにが? 女みたいに抱かれること? それとも、慶一さんに好かれていること?
「──いやじゃ、ない…」
 つい答えてしまった槇人に、慶一は思わずという様子で微笑んだ。
 それは、槇人の知っている大好きないつもの笑顔で、すとんと肩の力が抜けた。
「嬉しいよ、槇人。本当に嬉しい」
 慶一は囁くようにくり返して、頭の上で握り締めていた槇人の手首を放す。
「じゃあ、これから──初夜を過ごそう」
 鼓動が爆発し、音を立てて走り出した。

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。