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著者プロフィール
福本 博文(ふくもと ひろふみ)
1955年東京生まれ。東洋大学法学部卒業。流行通信『スタジオ・ボイス』編集部をへて、ノンフィクション作家に。マインド・コントロール問題をライフワークとする。著書に『心をあやつる男たち』(文藝春秋)、共著に『企業探検』(現代教養文庫)などがある。
1955年東京生まれ。東洋大学法学部卒業。流行通信『スタジオ・ボイス』編集部をへて、ノンフィクション作家に。マインド・コントロール問題をライフワークとする。著書に『心をあやつる男たち』(文藝春秋)、共著に『企業探検』(現代教養文庫)などがある。
解説
本書に書かれているセミナーに参加した体験があるため、非常に興味深く読んだ。リアルだった。(宮崎県・34歳・男性)
私の夫は……自己開発セミナーに泊まりがけで参加しました。3日後すっかり洗脳されて帰ってきました。……この本を見つけ……およそのことがわかりました。(大阪府・31歳・女性)
会社や家庭に忍びよる洗脳の陶酔と恐怖! マインド・コントロール問題をライフワークとする著者が描く、“セミナー”の恐るべき実態。
私の夫は……自己開発セミナーに泊まりがけで参加しました。3日後すっかり洗脳されて帰ってきました。……この本を見つけ……およそのことがわかりました。(大阪府・31歳・女性)
会社や家庭に忍びよる洗脳の陶酔と恐怖! マインド・コントロール問題をライフワークとする著者が描く、“セミナー”の恐るべき実態。
目次
1 指令
2 閉ざされた扉
3 瞼のなかに
4 心をひらけば
5 陶酔の涙
6 辞令
7 安らぎの人
8 歪(ゆが)みきった心
9 研究室の扉
10 陰惨な手法
11 檻の外の監視者
12 使者の影
13 セイ・イエス
14 渇きを癒す人々
15 自己変革
16 催眠セミナーへ
17 人生のダイヤモンド
18 幻の海辺
2 閉ざされた扉
3 瞼のなかに
4 心をひらけば
5 陶酔の涙
6 辞令
7 安らぎの人
8 歪(ゆが)みきった心
9 研究室の扉
10 陰惨な手法
11 檻の外の監視者
12 使者の影
13 セイ・イエス
14 渇きを癒す人々
15 自己変革
16 催眠セミナーへ
17 人生のダイヤモンド
18 幻の海辺
抄録
「詳しい手法については、一言では説明できませんが、とにかく自分がいかに駄目な人間であるか徹底的に気づかせるわけです。しかもその役割を担うのは、外部からお招きする先生方ではなく、受講者自身です。おたがいが口汚く罵り合っていくように仕向けるわけです。プロの先生方には、そういうムードづくりをお願いします」
吉野は、爬虫類のような細い眼を光らせた。
「幸い、受講対象者は、だれもが認める屑の集まりです。屑ほど近親憎悪の感情をもっているので、たがいの欠点が眼につきやすい。それを最低、一週間つづける。そこで、会合が終わるごとに、この十人のなかで、だれがいちばん本音を言わなかったか、投票させます。しかも横の連絡を取れないようにするため、四六時中、監視をつけます。各班に一人ずつ監視役をつけるのです。彼らには、あらかじめ職場復帰を匂わせて、手なづけておけばよいでしょう」
墨田は突然、眠りから覚めたように眼をひらき、「もし、外部に洩(も)れたら、どう対処するつもりかね」と、吉野に冷たい視線を注いだ。
吉野は、即答できなかった。手をふるわせながら、あらかじめ用意しておいた灰色のファイルの頁をめくった。
「……その件に関しましては、セミナーの効果があらわれるまで、研修会場から出さなければよいわけです。一週間というのは、あくまでも目安にすぎません。研修会の期間は、長くても三週間あれば、完全にマインド・コントロールが完了すると思われます」
浩司は、背筋が寒くなってきた。SDセミナーでさえ自殺者を出しているのだ。ライフプラン・セミナーは、あの濃度を数十倍に高めたものだと言える。
吉野は、爬虫類のような細い眼を光らせた。
「幸い、受講対象者は、だれもが認める屑の集まりです。屑ほど近親憎悪の感情をもっているので、たがいの欠点が眼につきやすい。それを最低、一週間つづける。そこで、会合が終わるごとに、この十人のなかで、だれがいちばん本音を言わなかったか、投票させます。しかも横の連絡を取れないようにするため、四六時中、監視をつけます。各班に一人ずつ監視役をつけるのです。彼らには、あらかじめ職場復帰を匂わせて、手なづけておけばよいでしょう」
墨田は突然、眠りから覚めたように眼をひらき、「もし、外部に洩(も)れたら、どう対処するつもりかね」と、吉野に冷たい視線を注いだ。
吉野は、即答できなかった。手をふるわせながら、あらかじめ用意しておいた灰色のファイルの頁をめくった。
「……その件に関しましては、セミナーの効果があらわれるまで、研修会場から出さなければよいわけです。一週間というのは、あくまでも目安にすぎません。研修会の期間は、長くても三週間あれば、完全にマインド・コントロールが完了すると思われます」
浩司は、背筋が寒くなってきた。SDセミナーでさえ自殺者を出しているのだ。ライフプラン・セミナーは、あの濃度を数十倍に高めたものだと言える。
本の情報
形式
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